『 No.182 』カテゴリーの投稿一覧

No.182_目次

発行日:2025年 7月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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No.182_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS

第57回中同協総会に参加して

 去る7月、神奈川県横浜市にて 中同協総会が開催されました。

今年は「労使見解」発表から50年という節目の年であり、総会全体 を通して「労使見解」を改めて見つ め直す 2日間となりました。

 1日目は、 各テーマに分かれて17の分科会が行われました。

 私は第4分科会「同友会と企業経営は不離一体 一 同友会の学びと実践」に参加しました。

報告者は、1946年創業の化粧品卸•株式会社NODA の古川敦義社長(新潟同友会理事)です。

前社長の急逝により30歳で事業を引き継ぎ、長年かけて会社を変革してきた経緯を報告いただきました。

「ガツガツやるタイプではない」と語る社長ですが、 同友会で毎年経営計画(経営指針)を作成し、 それを 軸に長年にわたって強い会社を第き上げてきました。

一時は順調に見えたものの、2004年の7.13 水害を 皮切りに、地震•水害など8年間で7回もの大きな災害に見舞われます。

しかし、長年積み重ねてきた自己資本比率50~ 70%という堅実な財務基盤をもとに、 健全な会社経営を実現してきました。

古川社長は、同友会活動と自社経営を一体のもの と捉え、同友会での学びを自社に持ち帰り実践するこ とで、経営の安定化を図ってきたと語ります。

まさに「お勉強」ではなく、実践的な経営の学びの 場としての同友会の意義を感じる内容でした。

「自社の行く末を決めるのは社長の責任である」と、 改めて認識することのできた発表でした。

2日目は、前中同協会長・愛知同友会の鋤柄修氏 による全体会「「労使見解j発表50年 経営者の責任一学んで実践し続けてこそ」が行われました。

中同協幹事長を5年、中同協会長を10年務めた鋤柄氏からは、「真の経営者とは何か」「本物の経営者 はどうあるべきか」「同友会運動の最終目標とは何か」 などについて、力強い問題提起がありました。

鋤柄氏には、以前、栃木同友会でもご講演いただ いたことがあり、そのときのことを懐かしく思い出させるような内容でもありました。

また、定時総会の議案も無事に承認され、2025年度の中同協の活動がスタートしました。

余談ですが、総会翌日の 7 月 5 日は、「日本に大災害が起きる」というデマが流れ、全国の地方ホテルが 満室になるという出来事(いわゆる “大椿寺騒動”)が 起きた日でした。

その影評か、横浜の宿泊費が思いのほか安く済みました。 今後またこのような話が出た際には、逆に好機と捉えて、ぜひ学びたいテーマに合わせて全国行事にご参 加ください。

[文責]株式会社共立 代表取締役
石綱 知進

No.182_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部6月例会〜

『転ばぬ先の杖』

 令和7年6月1 8日に小山交流センター「ゆめまち」 にて県南支部6月例会が開催された。

 冒頭、山崎支部長のあいさつで「この場では、参加 者がダメ経営者の仮面を付け、他の参加者から冷や水を浴びせられる場でありたい」と説明があった。

 今回の例会テーマは「失敗から学び、リスクに備え ましょう」。

ファシリテーターは、(株)行廣国際アカデミー代表取締役の行痰氏が務めた。

行廣氏から「今回の例会は自社・自身の失敗を素直に話し、 失敗の要因と原因を全員で分析し、 今後の事業への成功率を高める事が目的です。」と発表された。

参加者から以下のような失敗談がで た。
「将来の不安から、 安易に新規事業を始めた。」
「本業と関係ない分野への過剰投賓をした。」
「仕事が少ない焦りから、 価格が合わない仕事を受注 した。」
「簡単·短期・大金を謳っている仕事に手を出した。」「他社が出来たから自社も出来ると思い込み、 受注したが出来なかった。」

これらの失敗事例からの学びとして、 次のような視点が導き出された。
「経営者が思っている不安が現場と合っているか話し 合う。」
「新規事業を始める際は、 その事業が自社の強みを生 かせるものか。 また、 理念や目的に一致しているか確認する。」
「本業から逸脱した新規事業は失敗のリスクが高い、事業を広げる時は本業を元に隣接する事業が好ましい。」
「他社が成功している事業が自社に適しているか、 惜報を躾め偏りがなく正確な情報か確認する努力が必要。」

今回の例会では、 参加者から失敗を共有する事で、多くの学びを得る事が出来た。 失敗の背景には、「不安」「焦り」「思い込み」「惜報の偏り」など様々な要因•原因があること、 そしてそれらを具体的に知る事が出来た。

今回学んだ事を「転ばぬ先の杖」とし事業の成功に繋げて行きたい。

[文責]八木匠
株式会社シンデン 専務取締役

No.182_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~第11回経営指針をつくる会がスタート〜

情勢に関する座談会

 6月7日、 第11回経営指針をつくる会がスタ ー トしました。 受講生2名、 修了生のサポータ ー 7名で、9月までの4カ月にわたって経営について学びます。全員が年齢や立場に関係なく ‘‘知り合い・学び合い・ 援け合う’’という謙虚な姿勢で参加しています。

 第1講は、 栃木県教育会館で行われました。

 まずは現状把握・現状認識です。 自社の仕入れ・製造・販売の流れと構造を表現して、 リソースの確認を行いました。 内部環境を考えることで、自社がコントロール可能な要因を知り、経営資源を見つめ直すことができます。

第2·3講は、「和の音交流館 鬼怒川宿」での宿泊合宿です。 とことん自分と向き合う2日間。通称「付箋貼り」 これが簡単そうでキツイのです。 参加者全員が頭を抱えてため息をつきます。 はじめに、 気になることを16個付箋に書き出します。なんとなく思うことや、私生活を含めて気になることで、 特に書きたくないことを書き出します。 丁寧に時間をかけて。 書き出した付箋を模造紙に貼ります。 次に、 隣り合うものの共通原因を探り出し付箋に書きます。 二次原因を探り、 三次•四次原因を探り、付箋4枚の原因を2枚に集約し、最後に一言集約します。 私の一言集約は、 やっばりな…と思いつつ、 見たくない現実を目の当たりにして苦笑いするしかありませんでした。 これで終わりではありません。 現状把握の一言集約をそのままにしていたら次に起こることを16個書き出します。 同じように一 言艇約し、 出た言葉を体で味わう。このワ ークを[予悔」 と言います。 この一言集約は全て自分の考えていることから導き出されたものなのですが、 自分でも受け止めるのに時間がかかる程、 想像していない見たくない自分が出てくるのです。 人が危機に直面した時、 いくつかの行動パタ ーンがあります。 一つは危機に立ち向かい問題解決を行うこと。もう一つは、 事実を見ないようにすること。後者を「防衛」と呼びます。 第3者に見てもらいながら現状把握をするのは、 この防衛を外す ためです。 人は無意識のうちに多くの防衛をしていることに照かされます。

私は第9回・10回を受講生として参加し、 今年からサ ータ ーとして学んでいます。 3 年連続で参加しても同じ内容ではありません。 外部環境の変化が大きい現在は、 内部環境も刻一刻と変わっていきます。 参加者みんなでやることで、 一人では見えなかったことに気づくことがとても多いのです。

全9講から成る経営指針をつくる会は、 深く自分と向き合い、 自社の現状を把握して計画を立て、 指針書をつくり「強い経営者をつくる」という大きな目的を持って開催されています。 これからまだまだ魅力的なワークが盛りだくさんです。一緒に学んだ同期やサポーターはかけがえのない仲間となります。 経営者として成長するために同友会で学び続け、 経営指針の実践に取組むことで、 厳しい経営環境に負けない強い会社にしていきたいです。

 

[文責]中村あさみ
株式会社ボーダレス 代表取締役

No.182_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~県南支部例会

鹿沼日光支部7月例会

 2025年7月11日倹)に鹿沼商工会議所で鹿沼日光 支部例会が開催されました。 今回は、「知らないと損する」をテ ーマに株式会社ACE代表の橋本竜氏が講演されました。 橋本氏は栃木県大田原市出身で、 国際医療福祉大学を卒業後、 薬剤師として同大学病院に勤務し、 最年少で薬剤院長に就任。 薬剤部部長を務める目標を30代前半で達成し、 そのノウハウを社会貢献に活かすべく 2024年 3 月に株式会社ACE を起業されました。 今回は、株式会社ACE の3つの事業内容のうちf企業がSNS運用を自社でできるようになることを目標にした教育」SNS運用支援サー ビス分野から、 現代における SNSを活用した人材採用と中小企業のための実践的SNS運用方法についてお話を頂きました。 今回例会への参加は少数でしたが、 講義中での疑問点にもその場でわかりやすくご回答をいただき、ディスカッションしながらの進行となりました。

 以下、 講義の中から学んだことのほんの一部を抜粋してご紹介します。

 

●SNSは経営者の味方となるツール
・YouTube、 lnstagram、 X (旧 Twitter) 、 TikTok などは無料、 広告費ゼロで見込み客に1肯報を届けられる
・ ファンをつくりやすく、 ファンはリピータ ーにつながる
・ 会社の中を知ってもらう
→顔写真付きで職員の紹介をしたり、 日常の配信をすることで「自社らしさを見える化」し、自分たちの思いに共惑してもらう、 見つけてもらう

 

●SNS連用においてのペルソナ設定
ペルソナとは
・理想の顧客
・または理想の採用したい人物像
・詳細な設定:性別、 年齢、 職業、 立場、 SNS利用状況など、 実在する人物かのように細かく深く掘り下げて設定
→ペルソナを具体的に設定することで「この人に剌さるためにはどんな投稿をしたらよいか」が明確になる

 

●SNSの重要性
・若年層の約 8 割近くはSNSで情報収集。HPを強化しても SNS を併用しないと、Z世代には届かない。HPが会社案内のようなフォ ーマルで堅い公式1肯報 であるのに対し、 SNSは会社の空気感を伝える「見 える化」された情報
→誰に届けたいかでツールを使い分ける、 見つけてもらうためにサムネイルを作る

 

今まで、 HP· Instagram • Facebook • Xなどの各ツー ルで情報発信をしてきましたが、「誰に・何を」伝えたいのかが明確になっていなかったと惑じました。 当法人が運営する「障がい福祉サービス」についての認知度はまだまだ低いと感じます。 法人の取り組みを知ってもらい、 興味をもってもらう意味でも、 戦員の人となりや何気ない日常を「見える化」し発信することは有効であり、 SNS というツールは相性が良いのではないかと感じました。

[文責]宇賀神美菜子
NPO法人CCV

栃木県中小企業家同友会

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