『 No.158 』カテゴリーの投稿一覧

No.158_目次

発行日:2023年 7月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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No.158_News Topic:全国のNEWS

News Topic 01 全国のNEWS
~女性経営者全国交流会 in 福岡~

Welcome “CHANGE”
新しい時代の創造 共に生かし合い、育ちあい 進化する未来へ

6月22日から23日、福岡県北九州市小倉にて女性経営者全国交流会が開催された。47すべての都道府県から、907名の参加があり、女全交としては、過去最高の参加者数であった。1日目は9つの分科会が開催された。

私は第3分科会に参加し、NPO法人発達障害者サポートセンターピュアの檜尾めぐみ氏の報告を聞いた。檜尾氏は、障害を持つお子さんの子育てに困惑し、わが子が生きる場所を作ると起業した。行政(東大阪市)と連携し、障害福祉分野で様々な役割を担うことになるが、経営がわからない。初めて正規雇用した社員のために経営を学び法人を大きく発展させなければとの想いを持つようになる。同友会に入会し経営を学ぶ中で、数値目標は大切、想いだけでは経営できないと気付く。「人を生かす経営」を目指し、社員と共に指針をつくり、ブラッシュアップしていく。社員と共に同じ方向を目指していくために、ビジョンを視覚的にわかりやすいものにした。

今ではスタッフがビジョンを語り粘り強く活動してくれているという元気が出る報告だった。参加して一番驚いたのは、グループ討論だった。女性6名男性1名のグループだったが、全員がグループ長なのかと思うくらいに話が弾んだ。1回目のグループ討論が30分、2回目が90分と長い討論だったが、時間が足りないくらいだった。

2日目の記念講演は、「100年、200年続く企業にカギは多様性」というテーマで、(株)西日本新聞社執行役員北九州本社代表の甲木正子(かつきまさこ)氏の報告だった。男女雇用機会均等法以降2代目の女性記者として入社した甲木氏は、女性記者の草分け的存在。長らく男性社会だった新聞社で結婚、育児にキャリアアップと道なき道を拓き続けた。

アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をたくさん浴びながら、すべての人が自分らしく生き、働くために、前例のない様々なことにチャレンジしてきた。昭和から平成そして令和と、時代の移り変わりと共に考え方も変化してきたが、男性だから女性だからというアンコンシャスバイアスに敏感に気付き、社会に発信してきた事と、100年以上続くビジネスモデルでもある新聞業界の今後も見据えた報告だった。

子育てや家事、介護などに積極的な男性に出会うと、「すごいな。素敵だな」と思ってしまっていたが、それもアンコンシャスバイアスなのだと気付かされた。このような気付きの積み重ねが、世界を変えていくのかもしれない。

甲木正子氏 報告の様子

[文責]NPO法人 CCV
神戸真弓

No.158_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県央支部6月例会(第71期北海道同友会 同友会大学 公開講座Ⅱサテライト参加)~

「克ち進む経営」

加藤明彦氏の写真

加藤明彦氏

2023年6月27日、県央支部6月例会が行われ、宇都宮市東市民活動センターを会場に6名、ZOOMにて2名が参加した。この例会は、北海道中小企業家同友会/同友会大学同窓会共催の第71期同友会大学公開講座Ⅱに、栃木県中小企業家同友会が受講する方法で参加となった。

「人を生かす経営」の総合実践で、共に未来を拓く! ~『生き残る』経営から、『克ち進む』経営へ~ をテーマに、愛知県中小企業家同友会相談役理事 加藤明彦氏(エイベックス株式会社)の熱い報告を拝聴させていただいた。加藤氏は、自動車関連部品製造をはじめ、高精度精密な研磨・研削加工を行う会社の2代目社長を経た後、現在は代表取締役会長となり、中同協副会長としてもご活躍されている。別名「ミスター同友会!」と呼ばれているとのことで、同友会理念と「人を生かす経営」を総合的に実践、強靭な経営体質の強化、新しい仕事づくり等に取り組まれている。

冒頭、経営者としての反省点、リーマンショック以降の危機的な経験談、社員を死守すべくとった生々しい行動や会社経営の立て直しに奔走する様子が語られた。金融環境の状況が一変、経営上財務上の問題を抱えると己以外の利害関係者を疑ってしまい、その結果であろうか、社内に救いを求めても答えが返ってこない状況であったという。

その当時を「自分が一番会社を知っていて、一番努力をしていると思っていた」と振り返る。疑問疑念を抱きながら同友会活動を続けているうちに、『社員との関係性を強化すること(労使見解の認識)』『その考え方を社内で実践すること(労使見解の展開、浸透)』 の大切さに気付いたそうだ。

その後数年間、社員一人ひとりの成長が会社発展の原動力になるとの想いで会社経営に取り組む一方、経営理念の実践をはじめとする人を大切にする経営、外部環境や需要の変化を見据えた中長期の経営計画策定などをわかりやすく社内全体に浸透させてきた。また、自社の強み弱みを徹底的に分析し、世に役立つ『克ち進む経営』を戦略として展開されている。

『常に成長する会社=社員が誇りに思える会社=税収や地域貢献で必要とされる会社』つまり、同友会活動と労使見解の考え方を如何に自社に落とし込めるかが重要なのだと、最後に加藤氏は語ってくれた。

私自身、同友会に入会し8年目を進行中であるが、今回の例会に参加し、加藤氏の熱く人間味あふれる報告を拝聴できたことは、非常にありがたく、有益な経験となった。人として尊敬できる人がまた一人増えた。非力ながら、経営者として更に己を磨く決意を持つことができた大変貴重な例会であった。

ここで、今回このような企画していただいた県央支部石綱氏に対し、感謝の思いをこの場を借りてお伝えしたい。石綱氏は、この第71期同友会大学の今期受講生であり、そこからの情報共有を基に今回の支部例会へとつながった。コロナ禍に於ける会議セミナーなどへのオンライン参加が通例となる中、われわれ参加者としても、WEB上でこのように容易に、また遠距離での開催講座に参加できたことを素晴らしく思うと共に、このような企画を今後も取り入れながら、栃木県中小企業家同友会の発展に繋げていきたい。

[文責]U-TEC 株式会社
臼井 進

No.158_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部6月例会~

M&Aから1年、老舗の変革実践報告

6月28日、ゆめまち(小山城南市民交流センター)にて県南支部6月例会が行われ、報告者を株式会社三福酒造の藤田顕吾社長が務めた。

国内の日本酒需要は1973年をピークに50年の間減退している。また、ここ数年のコロナ禍でさらに減退のスピードが速まった。後継者もなく廃業を考えていたという三福酒造前社長と、海外向けの酒類提供を考えていた五常産業株式会社の藤田明男社長(藤田顕吾氏の父)は双方のニーズがマッチングし事業承継が実現した。

藤田氏は創業120年の造り酒屋の5代目として就任してからの1年を振り返った。

「国内においては日本酒離れが進み、さらに原材料費の高騰も相まって、これまでの薄利多売戦略は難しくなってきている。」といったこれまでの状況を鑑みたうえで、「親会社とのシナジー効果で海外への輸出が伸びている。また、国内においては日本の文化を伝承する事業(歌舞伎座等)とのコラボレーションを図るなど、インバウンド市場への参入も進められている。」といった現状が報告された。

最後に氏は「社長になって1年、まだまだ分からないことも多いが、日本酒の良さがわかってきた。やれることはたくさんあるので挑戦していきたい」と語った。

県南支部6月例会 藤田顕吾社長報告の様子

[文責]事務局

No.158_コラム

コラム

中小企業とAI

新時代のビジネス戦略としての「Chat GPT」産業革命、インターネットの出現といった歴史的な変革は、社会、特にビジネスの世界に大きな影響を及ぼしました。これらの変化に対応することで、多くの企業が新たな価値を生み出し、成長を遂げてきました。

今、私たちは新たな変革の波、AIの時代を迎えています。特に2022年に公開された生成AI「Chat GPT」はその最先端と言えます。このAIは、自動文章生成の能力を使って、広告文の作成や、報告書の作り込みなどにも活用できます。さらには、会社内のQ&Aシステムや、社内教育への利用も考えられます。

しかし、新たな技術の登場は必ずしもすぐに喜ばれるものではありません。AIが仕事を奪うとの懸念や、人間の創造性が奪われるとの議論もあります。それでも、歴史を振り返れば、新たな技術の登場は常に我々に新しい価値を提供してきました。ここで重要なのは、AIの進歩を「恐れる」のではなく、「活用する」ことです。生成AIがもたらす新たな可能性を理解し、自社のビジネスにどう活かせるかを見つめることが求められています。

AIを活用するために必要なのは、まずはAIの存在を認識し、その基本的な考え方を理解することです。そして、次に専門家と協力しながら具体的な導入計画を進めることです。この新たな道具、生成AIをうまく使いこなすことで、中小企業も大企業と同等のパフォーマンスを発揮し、更なる成長を遂げることができるでしょう。

そして、それが同友会の目指す「三つの目的」につながることでしょう。変化を恐れず、新しい可能性を探求しましょう。生成AI(Chat GPT)の力を借りて、一緒に新しいビジネスの未来を創造しましょう。

「この記事は、OpenAIによって開発されたAIであるChat GPTの協力を得て作成されました。Chat GPTは自然言語処理の技術を活用し、人間と同様の文章を生成することができます。今回はその力を借り、本稿を提供することができました。未来のビジネス環境におけるAIの活用について考えるきっかけになれば幸いです。」

[文責]有限会社 トレンディハウス
野田精一

栃木県中小企業家同友会

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