『 No.150 』カテゴリーの投稿一覧

No.150_目次

発行日:2022年 11月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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No.150_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~2022 栃木県中小企業家同友会 経営フォーラム~

一人一人が主人公の会社づくり
~全員が考え行動できる会社をめざして~

報告者: 株式会社 吉村 代表取締役 橋本久美子氏

橋本久美子氏の写真

橋本久美子氏

去る令和4年11月14日、ベルヴィ宇都宮にて令和4年度栃木県中小企業家同友会経営フォーラムが開催された。出席者は75名、コロナ禍3年ぶりのリアル開催である。10グループに分かれ、橋本久美子氏の報告を皆真剣に聞き入っていた。今回の経営フォーラムでのグループ討論は「明日から自社・自分ではじめたい1(ワン)アクション」がテーマだ。これは、橋本氏が例会に参加したらそこで得たもの・気づいたもの一つ翌日行動に移すという「1例会1アクション」とおっしゃっていることを受けてのものだ。

橋本氏の経営する株式会社 吉村はお茶のパッケージングを自社一貫生産で行うことをメインとする食品包装資材の企画・製造・販売会社である。「日本で一番大切にしたい会社大賞」など様々な賞を受賞しているが、それまでには一筋縄ではない、紆余曲折の経営があった。橋本氏は社宅住まいの専業主婦の期間が10年あっての社長就任であり、数字にも強くないし劣等感が強くあったという。

同友会には経営理念を作るために入会し、例会で学んだことは色々模倣し会社で実践したという橋本氏。中小企業は「尖んがる」ことが大事なんだという。「大企業がやらない・やれないようなことを中小企業はやらなければ生き残れないし、ココと決めたところは粘り強く攻める」。「短所は消してはいけない。短所を消そう失くそうとすると長所も失くなり、つまらない人間となってしまう」。「短所は他の人の長所で補ってもらい、自分の長所は他の人の短所を埋めることができる」。「自分のダメなところ・短所は裏返せば長所で、長所と短所はコインの裏表」。

橋本氏も自身、自分が弱み短所であると考えていた専業主婦だったことや・数字が苦手だったことは、主婦の意見が分かるという強みになるし、数字に弱ければ数字に強い社員に振ればいいという考えに変わった。

「オレンジのワークショップ」を会社でやってみたら、意外な結果がでた。ノーマークだった社員が良いアイデアを出し、右腕と思っていた社員からは期待外れの意見が出てきて、自分の中の組織論が崩れた。もっと社員のことを見なくていけないと思ったという。報告の内容は枚挙に暇がない。

経営フォーラム報告時の様子

橋本氏の報告の後グループ討論が開始されたが、各グループとも活発な討論がなされていた。私の所属するグループでもいろいろな意見があり、投げかけや回答があり、気づきがあり、翌日のアクションへの決意表明があり、と。会社づくりは人づくりだということを改めて感じた。「理念はあるが使い倒せていない」。「やはり目標は上からのトップダウンではダメで、社員の話を聞いてあげないといけないのだがどう聞けばいいか分からない」。「相手の良いところ・好きな所を見つけるようにしたい」、「一人一人と話ができていない」、「正社員とパート社員の仕事に対する意識の差がある」、「会社で統一ルールができていない」などなど。

参加した方は、得たものは多かったし気づきもたくさんあった、と口々に言っていた。私自身も1アクションどころではなく多くの学びや気づきがあった経営フォーラムであった。

グループ討論の様子

グループ討論

[文責]八木澤和良
八木澤社会保険労務士事務所

No.150_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県央支部10月例会~

同友会を使い倒そう座談会
(新会員オリエンテーション)開催

10月11日、県央支部例会が宇都宮市東市民活動センターを会場に11名の参加者で開催された。

今回の例会は、先ずは心が繋がりあえることが大切と考え、参加される方々のそれぞれが思いを話し、みんなが聞く、座談会的な要素を取り入れた。本例会の趣旨は、県行事のオリエンテーションがコロナ禍でここ数年間開催がなかったことや、県央支部としての新規会員発掘や入会後数年の会員向けの再案内を行っていたこと、そして先ずは例会に参加してそれぞれの入会時の初心、原点に戻っていただき、何かに気付いてもらうことが大きな理由である。

私は同友会とは「志の高い経営者集団の異業種交流会」であると考える。経営者あるいはそこに準じる者の中には、1年生もいれば10年生、いや30年生もいらっしゃる。しかし、皆さん立場と志は同じであろう。この例会で今までにない何かを感じ取っていただき、その感覚で「次回も来てみたい!」 「今度はあの人を誘ってみよう!」 「同友会って‥!!」など、同志の繋がりで発展へのスパイラルに進んでいけたらと思う。

(有)芯和の高橋和子氏の司会で進められ、(株)共立の石綱知進氏からの「同友会ってどういう会?」と題した基本解説を経て、約40分間の座談会要素満載のグループ討論を行い、支部長で(株)総研の小岩圭一氏の閉会あいさつ、その後の懇親会へと。あっという間の3時間半であった。

今回初参加のお二人の方々から感想は、「今後も同友会活動に参加していきたい」、「今回を機に入会を検討したい」とのうれしい言葉をいただいた。今後も機会があれば今回同様の企画、またはそれ以上の内容とし、参加される方々が何かを感じ取っていただき、そしてその次に繋げられるよう、県央支部を活性化させる活動を行っていきたい。

県央支部10月例会 座談会の様子

[文責]臼井 進
U-TEC 株式会社

No.150_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部10月例会~

「経営者の悩みは経営者に聞け!!」

10月19日小山市市民活動センター(おやま~る)にて開催された県南支部例会の様子について報告させていただく。今回のテーマは「経営者の悩みは経営者に聞け!!」

参加者全員が相談事をもちより意見交流をしていく県南支部の名物企画だ。

県南支部は新規入会者が相次いでおり、この日はオブザーバーも含め新しいメンバーが半数弱を含む全11名。あっという間の2時間であった。

まとまりがない記事になるが少しでも雰囲気を伝えられたらと思う。

最初の議論は「どうやって社員の成長を促すか?」税理士業の経営者曰く「うちの社員は、事務仕事は完璧にこなすが、より広く自由・柔軟な視点をもたせられないものだろうか?」と問題提起。「人の成長は時間がかかる。焦らず待たなくては」「しかし良質のサービスを提供し続けるには殻をやぶってもらわなくては」「被雇用者の立場では簡単ではないのでは?」。「具体策としてはやはりお金だろうか?」「報酬は衛生要因とモチベーションに二分される研究があり、お金では限界がある。モチベーションを刺激する達成感では?」「経営者が社員に応えるにはやはりお金では?頑張ったぶんだけお金が稼げる仕組みだと思う」「やっただけ結果になるならモチベーションを刺激できる。それなら効果的だろう」…といった議論に。

次に「タイパ=タイムパフォーマンス」についての議論に。今の若者はタイパを重視する。

2時間映画や1時間のドラマよりも15分ドラマやYouTube動画。早送りは当たり前で楽曲ならサビだけ聞く事も。

TikTokなどのより短いショート動画へとシフトしており「6秒動画」について議論に。ある会社で中年のおじさん社員が躍る6秒動画がバズり(=大注目され)求人応募が絶えないという事例が。

それは会社の本質とは別モノではあるが現代の経営を考える上で一考以上の価値がある。一度受けとめて検討してみる姿勢が大切だろう。既成の枠に囚われず自己刷新を続ける姿勢の中にだけ経営者の成長があるのではないだろうか?

最後にオブザーバー参加してくれた37歳の若手後継者の話をしたい。沢山の悩みを書き出し参加してくれた。畑違いの前職から婿養子の形で義父の経営する会社に入りまだ右も左もわからないとのこと。ごく個人的な感想で恐縮だが彼の姿は数々の悩み・不安を抱えて同友会の門をたたいた入会当時の自分に重なった。悩める経営者の卵を救える同友会であってほしいと思うしそういう同友会にしたいと思った。奇しくもこの日の参加経営者は全員後継経営者。みな似た気持ちだったのではないだろうか? 同友会は悩める経営者を中心に発展していくのだと思う。

紙面が足りず極一部しか取り上げられなかったのが心残りであるが、他にも多々の議論がなされ濃密な意見交流ができた。

皆さんもぜひ例会に参加にして存分に意見交流して頂きたい。自社経営に良い刺激を得られる事は間違いない!

県南支部10月例会の様子

[文責]タカマチ産業株式会社
山嵜俊也

No.150_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~突撃!同期訪問 ~合同入社式のその後~ No.2~

サンプラスチック(株)の南山いのさんに会いに行く!

栃木同友会では、今年度4月に会員企業が集まって合同入社式を初開催しました。期待と不安を胸に社会人生活をスタートさせた新入社員さん。6ヶ月経ってその後どのように過ごしているのか? 互いにどんな成長を遂げているのか。また悩みを抱えていないか? 「今」を共有し合い、更なる活躍につなげて欲しいとの思いから同期訪問を行うことにいたしました。

第二弾は、(株)シンデンの三橋龍さんが、サンプラスチック(株)の南山いのさんと阿久津光生さんを、訪問し、今回は南山さんを中心に記事にしました。

①現在の仕事内容を教えてください

インタビュー:仕事内容の説明

「現在は製造部で造られた、原反を一枚ずつ袋状や筒状に加工・梱包しています。多くの型があり、お客様の要望に応じた加工ができます。また、社員一人一人が装置の構造を理解し状況に応じた対応が出来るのが、我社の自慢したい技術です。」

②御社はどんな会社ですか?

「シュリンクフィルムなどの製造・加工をしています。当社は“極める”を企業理念として掲げており、フィルム職人達が製品を世に送り出しています。近年では環境に配慮し『ココナッツ』や『オカラ』など植物由来の原料を配合した製品を作っており、中でも『トウモロコシ』を配合したシュリンクフィルムは当社にしかない製品です!社員数は31名で平均年齢は35~40歳、男女比は6:4です。製袋部はパート含め9人おり全員女性で構成されています。」

③入社のきっかけは何ですか?

「私は地元で“戦隊モノ”の活動をしており、そこで知り合った方から大江社長を紹介してもらいました。戦隊モノの活動があり地元就職が絶対だった私は、地元企業であるサンプラスチックの経営方針や社長と社員の仲が良かった所がきっかけで入社を決めました。」

④仕事のやりがいを感じるときは何ですか?

インタビュー:インタビュー中の様子

「一日の生産枚数が増えた時や梱包が綺麗にできた時にやりがいを感じます。最近では段取りの速さや梱包が綺麗にできた時に先輩に褒めてもらえた事が嬉しかったです。今後は原料のロスや細かいミスなどを無くして行きたいです。」

⑤これからの目標は(挑戦してみたいことなど)?

「私の目標は、1日の生産枚数を10000枚から、製袋部の標準枚数である13000枚にすることです。また、加工したことのない型や扱ったことのない装置での作業に挑戦したいです。今後、後輩が出来たら質問が気軽にしやすく、仕事のコツをうまく教えられる先輩になりたいです。」

⑥最後に会社自慢をお願いします

インタビュー:南山いのさんの写真

「会社全体で仲がよく、プライベートなどの話などもよくしています、コロナの影響で行なえていませんが、健康診断などの後はボウリングに行くなど様々な行事があると聞いています。ぜひコロナ後は参加したいと思っています。趣味への理解が深く、共通の趣味で盛り上がることが多々あります。他部署とは業務上あまり接点はありませんが社内行事や趣味でいい関係が築けていると思います。」

三橋の感想です。

シュリンクフィルムなどを加工・梱包する製袋部の業務内容を親切にわかりやすく教えてくれました。大変、繊細な作業で毎日やっているのは本当に凄いと思いました。大変な作業ながらも1日あたりの生産枚数を増やす事を目標にしていて、その向上心は見習うべきだと実感しました。

これからもお互いに成長して行き、会社を背負う存在になりたいです。ありがとうございました!!

訪問での記念撮影

〈インタビュアー〉
(株)シンデン 新入社員 営業部 三橋 龍

〈編集〉
(株)シンデン 専務取締役 八木 匠

〈企画〉
経営労働委員会(社員教育準備会)

栃木県中小企業家同友会

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