『 No.99 』カテゴリーの投稿一覧

No.99_目次

発行日:2018年 7月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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No.99_News Topic:栃木の話題

News Topic 01 栃木の話題
~6月栃木県例会~

日本経済を取り巻く環境変化と中小企業
~持続可能な中小企業、地域経済を~

報告者: 駒澤大学 経済学部教授 吉田敬一氏

2018年6月26日(火) 於:宇都宮市東市民活動センター

さる6月26日、駒澤大学経済学部吉田敬一教授をお迎えして「日本経済を取り巻く環境変化と中小企業 ~持続可能な中小企業、地域経済を~ 」と題して講演をいただいた。20世紀の経済と21世紀の経済がどの様に違うのか、そしてその違いをどう考えていったら良いのかを、われわれが普段は考えることのないマクロ的な経済の話から読み解いていった。

21世紀は企業の収益構造が円高円安に左右されないカタチになっており、最早トリクルダウンは起きない。国内生産は一定数を保つが増産は海外の工場でなされる。つまり、輸出のための国内増産がなくなり、中小企業への大企業からの発注量は増えない。また、大量生産する製品はことごとく海外にその拠点を移し、国内の生産工場はマザー工場化している。そのため首都圏外周分に生産工場が集積し、日帰りできない地域には工場地帯は広がらない。単純には区別できないが、地域ごとに取り組まなければならない課題がそれぞれ違っており、成功例の模倣は難しくなっている。それぞれの企業がその地域にあった “かたち” を考えていかなければならないのだ。地域密着型中小企業では、地域との関わり合いの中で、自社の存在意義を模索し、不易流行を図れる “本業” を深めることが必要だ。本業を深め経営理念を再定義し、戦略を明確にすることで企業内のレベル合わせを進めることができる。そして社員に理念共感と自己有用感が生まれればコミュニティキャピタル(共同体的資本)は高まっていく・・・。話は「鳥の目」でみたマクロ経済の話から「虫の目」に、更に地域振興とそこから見た今後の中小企業のあり方に至った。

その展開はまるでシャーロック・ホームズが事件を解いていくようであり、教授のキラキラとした話しぶりに参加者全員が引き込まれていった。

激変期の真っ只中、これからの方向性を我々に与えてくださった吉田先生、ありがとうございました。また、2年後くらいにお話が聞けると幸いです。

6月栃木県例会 画像
吉田敬一氏 講演 画像

[文]石綱知進
(株式会社共立)

No.99_News Topic:栃木の話題

News Topic 02 栃木の話題
~障がい者就労支援部会 6月度見学例会~

2018年6月14日 開催

【見学企業:報告者】有限会社 コパン
取締役管理者 薄井 健氏

薄井健氏 画像

障がい者就労支援部会では、隔月で会員企業の現場を訪問し、障がい者就労の実際と課題について情報交流を行っている。

6月は栃木県福祉プラザにて営業しているCafé Copainを訪問し、取締役管理者の薄井健氏に報告して頂いた。報告から、福祉サービスを利用している障がい者に支払われている工賃の実績や、収支の現状を踏まえて、具体的な運営の実情を知ることが出来た。栃木県内では、福祉サービス利用者が増加している一方、工賃の支払いは伸び悩んでいる。この実情については問題視すべき点であるという意見もあり、今後の課題は多い。Café Copain訓練生である車いすの女性が、懸命に会計処理をする様子を見て、一層複雑な気持ちが掻き立てられた。

報告の最後に薄井氏は、「発達障がいを持つ方々は複数案件の処理が苦手という弱みがある。しかし、発想を変えると1つのことに集中できるとも言えます」と語った。発想の転換と雇用側の工夫が必要である。

[文]黒田 優
(NPO法人チャレンジド・コミュニティ)

No.99_News Topic:栃木の話題

News Topic 03 栃木の話題
~6月県南支部例会~

『ご紹介します!「私のお薦め」座談会』

2018年6月8日 於:小山市ゆめまち

6月県南支部例会 画像

6月8日(金)、小山市「ゆめまち」にて県南支部例会が開催された(参加者12名)。

『私のお薦め!』をテーマに、座談会形式で各自がお薦め(書籍、映像など媒体・ジャンル問わず)を紹介しあう。書籍が多数派ながらアニメやマンガも紹介された。

注目株は2名からの推薦となった「女騎士、経理になる(バーズコミックス)」。 “女騎士が経理の知識で活躍する” という突飛なストーリーながら損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)の基礎を学べるなどなかなか実用的な内容。財務諸表が苦手な方は一度手にとってみてはいかがだろうか?

また、元銀行マンの会員から「金融の基礎を学ぶなら『ナニワ金融道』」がお薦め!」との話。正攻法だけが勉強ではないと考えさせられた。

終始なごやかな雰囲気で進行し、最後に新会員が入会(三ツ村製作所・三ツ村康寛氏)するなど普段以上の盛り上がりに、「時にはこんな例会もあり!」と感じた。

[文]山嵜俊也
(タカマチ産業株式会社)

No.99_News Topic:栃木の話題

News Topic 04 栃木の話題
~7月鹿沼・日光支部準備会例会~

共に豊かに暮らしたい
~人が好き、仕事にやりがいを感じたい、
仲間と共に成長したい~

2018年7月10日 於:鹿沼商工会議所

報告者:NPO法人CCV 理事長 福田由美氏

福田由美氏 画像

7月10日(火)NPO法人CCVの福田理事長をお招きしご報告頂いた。発達障害者の方や、就労に不安を抱えた方の個性に合わせたオーダーメイドの就労前支援や、支援企業の開拓等を行っているという。

CCVは行政・家庭・地域が単独で出来ない中間的サポートを担い、周囲に理解を働きかける活動や、彼らに地域で生きる力を付けて就労へと繋げている。福田氏の報告から発達障害を持つ方の特徴として「芸術的な才能を持つ場合が多い」「好きな仕事なら集中して良質なものを生産しプロになる事もある」等、一人一人の個性を伸ばすことで才能を開花させ、自立を励ます術があることを知った。

人ごとと捉えず、身の回りに必ずサポートが必要な人がいる現状や、障害を持つ方の特性や個性を知る事が第一歩。その上で各々の企業が特性に合う業務を切り分けし、短時間勤務等で間口を広げていく事が、企業を通した社会全体の役割であると感じた。

[文]齋藤久江
(有限会社ウィステリアエステート)

栃木県中小企業家同友会

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