『 No.119 』カテゴリーの投稿一覧

No.119_目次

発行日:2020年 3月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.119_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~各社の取り組み~

新型コロナウィルス関連のニュースが日本国内で取り上げられてから、二か月になる。当初は武漢で新しい型のコロナウィルスが広がっているとの他人事であったニュースが、瞬く間に自分達の暮らしにかかわる事態へと変化していった。日を追うごとに変わるフェーズに、半ば翻弄される方も多い中で、同友会メンバーの現実的な対応の速さが心強かった。

(株)こぶしでは、3月10日からすべてのドライバー及び社員の皆さんが、前日どんな行動をして、誰にあったのか(濃厚接触者)、今朝の体温は何度で、健康状態はどうなのか、その毎日のデータを顧客先に転送している。「大手の運送業者は代替えが効くが私たちは何かあったら営業停止になる。最善の準備で臨まなければ50人の社員を路頭に迷わせてしまう。」そんな思いからの行動であった。

また、タカマチ産業(株)の山嵜専務は2月段階での受注の落ち込み、三月前半の状況を踏まえて経営計画書の見直し(栃木同友会covid-19 ニュース4参照)を行った。昨対の落ち込み割合を向こう3か月続くことを想定し、資金繰り計画の作成及び助成金の申請(小山市で1番早かった)を行った。この際に山嵜氏は父である社長と昭和天皇崩御の際の自粛の状況とその当時の自社への影響を聞くことができた。栃木同友会でも世帯交代は進み、かつて起きたオイルショックやバブル崩壊、銀行による貸し渋り、貸しはがし、リーマンショック、東日本大震災でさえも未体験という経営者も増えている。以下にも触れるが同友会はそういった経済の危機を乗り越えた経営者の宝庫である。

山嵜氏の事例を見習い、今だからこそ先代と会話する、先人の知恵に学ぶことが必要なのではないかと思われる。

(株)こぶし 社員向け文書1

(株)こぶし 社員向け文書1

(株)こぶし 社員向け文書2

(株)こぶし 社員向け文書2

経営計画見直しプロセス

経営計画見直しプロセス

No.119_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~先人の知恵に学ぼう~

(株)フカサワの深澤会長は過去に3回大きな波に晒された。1992年バブル経済崩壊の翌年、及び2002年のアメリカに端を発したITバブル
の崩壊と、2008年のリーマンショックである。バブル崩壊の翌年(株)フカサワは会社設立以来初めての赤字を計上した。その後社長交代、半年後「フカサワは潰れる」の噂が流れた。噂は大阪の取引業者まで伝播し「本当に潰されると覚悟した」と深澤雄一前社長は語った。噂は3ヵ月で消えた。折れずに継続することで1度目の危機を乗り越えた。

ITバブル崩壊の時には仕事の激減から6名の社員のリストラを行った。社内は疑心暗鬼、信頼関係が崩れ社内は意気が上がらぬまま低迷が続いた。その経験からリーマンショック時にはリストラを行わず、役員報酬のカットを行った。社長は半額、役員は20%、その他支店長クラスは10%など上司ほど厳しく、一般社員の給与には手をつけなかった。実はこの年(株)フカサワは過去最高利益を上げた。その利益は減収されていた役員や支店長クラスを始め一般社員へも還元した。「どんな時でも社員の暮らしを守る」その姿勢は全社員の志気を高めその後の躍進に繋がっている。

深澤氏は、こんな時代だからこそ、ベテラン経営者は伝えるべきことを伝える必要があると語る。今回の新型コロナウィルス感染症はスペイン風邪(1918年~1919年にかけて世界的に流行した急性インフルエンザであり、当時の全世界の3割(6億人)が感染し、2000~4000万人が死亡したといわれている。)の再来などとも言われている。更に約100年前1817年にカルカッタで発生したコレラの流行はアジア全域に拡がり全世界に流行した。「天災は忘れたころにやってくる」の諺通りおよそ100年周期でパンデミックは繰り返される。経済の危機も同様に何度も繰り返されてきた。先人がその時代にどう対応し、何を残したのか、今だからこそできる対話を試みたい。
(深澤氏の体験談は同友会動画≪HP 内≫にて配信予定)

No.119_News Topic:全国のNEWS

News Topic 03 全国のNEWS
~歴史を見てきた巨木「蒲生の大クス」~

「これはでかい。」地上1.3mで周囲が24.22m、高さ30mまさしく樹霊だ。幹には苔は基より「ひば」「南天」他3 ~ 4種、やどり木している。樹齢は1500年以上のようだ。囲いで中に入れない。手の届く所の根っこに触ってみた。「お前は何者じゃ。」と言わんばかりの威厳があった。根っこの一塊が30cm程だ。

関東以北では、なかなか成長しないのだろう。やはり南の地域ならではである。この幹の周囲を4回ほど行ったり来たりしてしまった。余りの大きさに圧倒された時間だった。この大クスは、クスでナンバー1だけでなく、全樹木でも日本一の巨樹であることが分かった。神社境内という環境の中であって保護された為にこのように長寿で大きくなったようだ。

鹿児島県蒲生町八幡神社内 蒲生の大クス写真

撮影・・鹿児島県蒲生町八幡神社内

[文・写真](株)フカサワ
深澤雄一

栃木県中小企業家同友会

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