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No.127_目次

発行日:2020年 12月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.127_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~2020栃木同友会経営フォーラム~

「2020経営フォーラム」は2020年11月11日・18日・25日の3回、リアル会場、サテライト会場、本部事務所それぞれの場にて延べ30名を超える会員の手によって開催された。今回のフォーラムでは3回の講演の流れを統一するため、第2回報告の小沼氏、深澤氏は第1回の林局長の資料を読み込んだうえで準備し、更に第3回の玄地氏は、第1回、第2回のDVDをしっかり見てから資料を作成し報告された。膨大なデータに基づく豊富な資料に加え、講師陣の皆さんの熱意ある真摯なご報告で毎回、強烈なインパクトを残した経営フォーラムとなった。

※経営フォーラムに参加されなかった方、また、聞き逃されたという方には3回分の資料とDVDを販売しておりますので事務局にご連絡ください!

経営フォーラム第1回「コロナ禍で変わる日本のこれから」

一般社団法人 東京中小企業家同友会 事務局長 林隆史氏
林隆史氏

林隆史氏

令和2年11月11日、第1回経営フォーラムが開催された。報告者は一般社団法人東京中小企業家同友会事務局長林隆史氏。本年の経営フォーラムはオンラインでの開催ということもあり、報告者を3人の方に依頼し開催を3回とした、今回はその第1回目となる。

中小企業とともに歩み続けて30年、中小企業家同友会の生き字引といわれる林氏の報告は、とても濃い内容であった。

新型コロナは、我々にとって推し量ることのできない災厄である。その災厄を災厄として終わるかチャンスととらえるか、どう判断してどう動くかが、経営者の資質が問われている。経営者が情勢の困難さを口実にして経営者としての責任を十分はたせなかったり、あきらめたり、なげやりにすることは間違いである。

経営者にとって変化に目を閉ざすことがもっとも危険である。新型コロナが世界に蔓延している現在、変化の時計は少なくとも5年は進んだといわれる。デジタル経済、テレワーク、etc。この変化に目を閉ざして会社が生き残っていくことができるだろうか。

コロナがもたらす変化、それは豊かさの「レス社会」。トラベルレス、レストラン居酒屋レス、ワークスペースレス、レスリアルコミュニケーション、ラグジュアリーレス、レスサプライチェーン。個々の詳細は割愛するが、この「レス」の裏面には大きなチャンスが眠っている。

コロナ時期は脱皮のチャンスといえる。補助金助成金を活用できるし、新しい挑戦や企業変革のチャンス社員の意識や考える時間的にも恵まれた状況であるから。ピンチに目をこらせばそこにチャンスを見出せる。

  1. 経営者が情勢に目を向け変化を掴み指針を描く事
  2. 従業員と経営者が情勢認識を共有し課題を共有する事
  3. 理念を軸に経営者と社員が力をあわせて変化の波に立ち向かう事

報告の中で、このようなことを言っていた、「ニーズはなくならない、問われるのはアプローチ」と。

[文責]八木澤和良
八木澤社会保険労務士事務所

経営フォーラム第2回「コロナ禍で変わる世界のゆくえ」

絆アセットマネジメント(株) 代表取締役 小沼正則氏
小沼正則氏

小沼正則氏

コロナ禍の真っただ中、改めて米中の強さ、ダイナミズムが際立っている。

米国では、あれほど患者数、死者数が増え続けているにもかかわらず10月の製造業景気指数は2018年11月以来の高水準、自動車などの物の需要も高水準で、雇用統計や小売り売上高も急回復している。

一方の中国では強権的手法でコロナを封じ込めてから旺盛な国内需要に支えられて企業業績は驚異的に回復してきており、まさに独り勝ち状態になりつつある。

一方、振り返って我が日本はというと、追い風を受けるICT関連、巣篭り需要を取り込める業界を中心に回復してきているが、悪い業種はまだまだ回復には至らずまだら模様、先が見えない状況である。

米中経済の強さは、国内需要の強さにあり、その源泉はGDPに表れている。リーマンショックを挟んでの過去15年間、一人当たりGDPを順調に伸ばしてきた他国に比べ、日本はほとんど上がっていない。一人当たりGDP ≒個人所得と考えれば国内需要が伸びないのはあたりまえ、少子高齢化ばかりが原因ではない。

今後コロナ禍からの回復の過程では、雇用の大部分を占める我ら中小企業の役割がますます重要だと感じた。

[文責]小山研一
(有)赤札堂印刷所

経営フォーラム第3回「これからを生きるための経営ビジョン」

東洋産業(株) 代表取締役 玄地学氏
玄地学氏

玄地学氏

2020/11/25(水)ZOOMによるオンラインにて、東洋産業株式会社 代表取締役社長 玄地学氏より「これからを生きるための経営ビジョン」をテーマに経営フォーラム最終回が開催された。

同社は元々ライバル会社だったものを縁あってM&A氏が社長に就任した。当初は清掃用品の卸売り業のみだったが、現在は「総合衛生プロデュース業」と事業領域を改め食品衛生やヘルスケア事業、オリジナル洗剤のメーカー、衛生教育、清掃オペレーションと事業内容を広げている。

買収直後は酷い有様で業績もよくなかった。同友会の経営指針をつくる会に参加した氏は先輩より「目を逸らしてるが10年後には君の会社はなくなる事をわかっているはず」と指摘される。主力の床用ワックスの売上が年4~7%ずつ減少していた。背景にはワックス不要床材の登場という環境変化が。氏はその事実に向き合い経営課題の解決に取り組む事で会社を維持発展させてきた。そんな氏は現状分析の重要さを力説する。

客観的事実、データに基づいた現状分析に注力し経営課題を明確にしていく事ではじめて会社の未来を作る道筋がみえてくる。問題と課題は違うのだ。その作業を社員と一緒に取り組む。それは経営指針の全社的実践の一つの具体例であり、社員の成長を促す事であると報告頂いた。

例えば売上減少が問題ならその解決策が課題だ。課題はより具体的につき詰める事で明確な行動目標となり会社を前進させていく。

この報告から「変化を続ける世界で、自らも変化対応し続けていく事こそが経営」であるという事を学ばせて頂いた。その取り組みこそ経営指針の成文化と全社的実践であり、だからこそ同友会は全ての会員にそれを薦めている事を改めて認識できた。自社の取り組みを基にわかりやすく教示いただいた貴重な報告であった。僅かな文字では語り切れない濃密な報告を頂いた玄地氏にあらためて感謝したい。

[文責]山嵜俊也
(株)タカマチ産業

No.127_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~第7期経営指針をつくる会発表会~

令和2年10月24日に第7回経営指針をつくる会が全日程を終え、終了した。

今年はコロナウイルス感染症拡大による非常事態宣言を受け、一時は開催が危ぶまれたものの、サポーター陣の工夫と受講者の熱意によって、6月2日のオリエンテーションを皮切りに、ZOOM等によるオンライン形式で何とか開催にこぎつけた。本来、この会の良いところは、経営指針の成文化の過程を通じて「経営者としての本質に向かい合う覚悟が出来ているか。」「自社及び自己の課題を持って参加することで気づきが生まれ、自己の成長と会社の経営に結びつけることが出来るか。」を受講生間とサポーターとの積極的な関わりの中で、互いに深掘りし、共有することで共に成長出来ることだと私自身感じている。

今回はZOOMやLINEによって、この関わりを深めるべく試行錯誤しながらとなってしまい運営面に課題を残したが、限られた時間の中でも受講生の変化は目を見張るものがあり、最終的には当初8名の受講者のうち、4名に終了証、2名に参加証が授与された。

来年の開催日時と方法は現在のところ未定であるが、今年の良かったところを取り入れつつ、反省点を生かしながら、引き続き内容を充実させて開催予定である。
是非、多くの方に参加していただき、共に学びあえることを今から楽しみにしている。

第7期経営指針をつくる会発表会 集合写真

[文責]小岩圭一
(株)総研

No.127_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~烏山信用金庫より〈新型コロナウイルス感染症対策医療従事者応援寄附金〉について~

栃木同友会と包括連携協定を結んでいる烏山信用金庫は、去る9月7日の宇都宮支店リニューアルオープンを記念し、11月末まで「コロナ禍収束応援定期預金」キャンペーンを実施しました。

キャンペーン終了後、厳しい医療現場で活躍されている医療従事者を応援するため、総額513千円の寄附金を12月7日栃木県庁において「新型コロナウイルス感染症対策医療従事者応援寄附金」として贈呈しました。

「コロナ禍収束応援定期預金」へのご協力誠にありがとうございました。

第7期経営指針をつくる会発表会 集合写真

栃木県中小企業家同友会

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