『 No.149 』カテゴリーの投稿一覧

No.149_目次

発行日:2022年 10月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.149_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~県南支部9月例会~

「事業承継! 戦国武将に学べば??」
~会員福田の夏の自由研究発表!~

2022年9月21日、山梨同友会の飛び入りの参加の会員を含め14名の参加者を迎え「おやま~る」で例会を開催した。

報告者の福田忠史氏は、大河ドラマ、歴史小説が好きで、昔の武将の家督相続と氏の保険の営業で携わってきた相続の状況とが、事業承継の先例で、状況を分析しまとめてみようと思ったのが切っ掛けで、今回の報告となった。

実は、福田氏の父親は工務店を営んでいたが、50代半ばで急逝し、後継者はお兄さんに決まっていたが、あまりにも早い展開に、家族は廃業を選択した。その状況は「福田家とあの上杉家を一緒にするのはおこがまし」と云いつつ、実家での展開は、まさに後継の準備をしていなかった上杉謙信と、その後の上杉家の混乱を彷彿とさせるものであったと云う。

そんな福田氏は「独断で分類しました」と断りつつ、武将24名の「事業承継分析一覧」の表を示してくれた。

そのなかで、前述の上杉謙信から上杉景勝の承継は分析表では以下の通りで、

上杉家の承継分析表

謙信は49歳の急逝で、彼の意思で後継を決めることが出来ず、その後の家督争いで、お家を結果衰退させてしまったところから、タイトルは、「血みどろの後継者争い勃発! 上杉謙信から経営者が学ぶ教訓とは?」であった。

私は同友会に入会して間もないころ、「同友会の学びは2回ひねり」ということを学んだ。これは、報告者の話を自分の立場に置き換えて考えることが、1回目のひねりで、グループ討論では立場の違うメンバーの話からも、置き換えて考えることが2回目のひねりということだ。

ドイツの政治家のビスマルクは、「賢者は歴史に学ぶ」という言葉を残したと云うが、日々学んでいる我々は、歴史からも学び、自分の立場に置き換えて行動していこうではないか!

県南支部9月例会「自由研究発表」の様子

[文責]八木 仁
(株)シンデン

No.149_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~第2回経営基礎講座開講~

10月5日及び19日、第2回経営基礎講座の第1講・第2講がコンセーレにて行われた。

今回は3名の受講生が三期分の決算書を持参し、自社の様々な数値の読み方を学んだ。

  • 売上一つをとっても、ただ上がった下がったではなく、何が原因だったのかを知ること。
  • 「変動費が減った」ということに関しても、なぜ減っているのか、その要因によって自社にとって良いことなのかそうでないのかも考える。
  • 数字を眺めて、気になったことがあったら調べ、なぜその数字になっているか仮説を立ててみ
    る。

さらに3期分の決算書を図(ストラック図)として書き写すことにより、視覚的に自社の現状を把握する。等々、受講生は架空企業の例題を解きながら、一つ一つの数値に対して具体的に考えることで自社の現状をつかんでいった。

幹部社員が参加したサンプラスチック(株)の大江正孝社長は、「幹部に自社の現状を客観的に理解していただく良い機会となった」と語った。

また、講師に立ったこいあい税務会計の片平芳明税理士は、「経営状態を『見る』を『診る』」に変えることが大切です。数字は正直、経営者の癖がでます。なので、決算書を見せるのは経営者にとっては恥ずかしい方もいますが、客観的に自社を診ることによって自社の課題も見えてきます」と語った。

最終の第3講は11月2日に行われる。

第2回経営基礎講座開講時の様子

[文責]事務局

No.149_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~突撃!同期訪問 ~合同入社式のその後~ No.1~

(株)シンデン 営業部 三橋 龍さん に会いに行く!

栃木同友会では、今年度4月に会員企業が集まって合同入社式を初開催しました。期待と不安を胸に社会人生活をスタートさせた新入社員さん。6ヶ月経ってその後どのように過ごしているのか? 互いにどんな成長を遂げているのか。また悩みを抱えていないか? 「今」を共有し合い、更なる活躍につなげて欲しいとの思いから同期訪問を行うことにいたしました。

第一弾は、(株)シンデンの三橋龍さんを、サンプラスチック(株)の阿久津光生さん、南山いのさんが訪問しました。

①現在の仕事内容を教えてください

三橋龍さんの写真

入社からは製造・営業での研修でしたが、10月から営業を引き継ぐことになりました。
先輩について営業の「イロハ」を一つ一つ学んでいる最中です。

②御社はどんな会社ですか?

主にスポンジなどの柔らかいものの加工を専門としています。熱プレス・二次元カット・打ち抜き・くり抜きなど様々な加工を行っています。
社員数は40人、平均年齢は40歳、社員の男女比は3:1くらいです。

③入社のきっかけは何ですか?

合同説明会に参加したとき、先輩方のラフさに惹かれました。大学で中小企業について調べていたので、就職するなら中小企業がいいと思っていて、自宅から近かったこともあり、シンデンに入社を決めました。福利厚生なども充実しており、いい会社だと思いました。

④仕事のやりがいを感じるときは何ですか?

インタビュー写真1

自分が何かして、先輩に喜んでもらえたときにやりがいを感じました。ビジネスマナーがまだ不十分ですが、年上の人に対して物怖じしなくなったことは成長したなと思います。また、仕事をすることで「生きている」と実感できるようになりました。

⑤これからの目標は(挑戦してみたいことなど)?

お客様の要望に応えるのが営業の仕事だと考えています。会社間の加工の引継ぎだけでなく、シンデンで完結するような仕事の依頼を受けられるようになりたいです。「これを作りたい」というお客様の願いを叶えられる営業マンになりたいです。

将来は営業部の主任を目指しています。後輩が出来たら、自分が先輩にしていただいたように、メリハリがつけられるラフな先輩として後輩と接したいです。

⑥最後に会社自慢をお願いします

社員一人ひとりの個性が強いと感じます。その個性をみなが尊重していて、人間関係がよい会社だと思います。業務上、営業部と製造部は話す機会が多いですが、密接な関係を築けていることも自慢できる点です。

工場案内をしてくれた三橋さん。事前に先輩社員さんに聞き込み、数ページに及ぶメモを見ながら非常に丁寧にわかりやすく説明をしてくれました。入社時は上手く馴染めるか不安が多かったとのことでしたが、自信を持って説明する姿に大きな成長を感じました。

これから営業としてお客様に頼られる存在になっていくでしょう。ありがとうございました。

三橋さんによる社内案内の様子

次回は、サンプラスチック(株)を(株)シンデンさんが訪問します。

〈インタビュアー〉
サンプラスチック(株)新入社員 阿久津光生、南山いの

〈編集〉
サンプラスチック(株)代表取締役 大江正孝

〈企画〉
経営労働委員会(社員教育準備会)

No.149_コラム

コラム

私と中小企業家同友会

株式會社 総研 代表取締役 小岩圭一氏
栃木県中小企業家同友会 県央支部支部長

小岩圭一氏の写真

まずは、弊社の紹介をさせて下さい。主な業務の柱は、①環境測定分析業務及び自然環境調査、②補償コンサルタント業務、③測量及び設計業務、④不動産鑑定業務、⑤建築確認検査及び省エネ等の住宅性能評価業務、⑥開発行為等の許認可申請に関するコンサルタント業務となっており、直近決算期の売上高は6億4千万円です。社員数69名で、多くの社員が何らかの資格を有しています。堅実な経営をしているかのように思われるかもしれませんが、今も昔も、賃金や教育等をはじめとする働く環境づくりには大変苦心しています。

そのような中で、私と同友会との歩みは経営指針の成文化とともにあります。

(株)ウィステリアコンパスの斎藤氏の誘いを受け出席した2018年新春講演会を皮切りに、6月からの「経営指針をつくる会」へ迷うことなく参加しました。極度の出不精、人見知りで他の経済団体からの誘いも断り続けていた私でしたが、この時ばかりは何か強い力に後押しされたのか、今思えば不思議でなりません。

経営指針を作る会においては、経営者にとって大切なことを多く学びましたが、私にとって一番の大きな学びは、「社員は最も信頼できるパートナー」ということでした。未だに社内では多くの対立がありますが、このこと自体、自然なことと受け止め、むしろ対話の機会であるとの認識に立って対等な関係構築を目指すことが出来ているのは、自分に出来ないことを素直に認め、社員の長所を尊重していくことの大切さに気付けたからであると思っています。
今では、社員とともに会社の現状の課題を共有し、共に取り組むことで信頼関係がより深まってきていると実感しています。そうなると社員の「やる気スイッチ」がおぼろげながら見えてきたり、案外短い導火線をぶら下げて歩いている社員達が多いことに気づかされます。

会社では2020年の代表就任、同友会においては2019年から理事と県央支部長、今年度からは中小企業家同友会全国協議会にも参加させてもらっています。それぞれにおいて自分の身の丈以上の役割を任されており、楽ではありませんが、今のところ、楽しみながら出来ています。これも一緒に学んでいる皆さんの励ましや協力のおかげであり、心より感謝しています。

栃木県中小企業家同友会

e.doyuバナー
バナー
バナー
アクセスカウンター

▲Pagetop

Powered by WordPress / CIC