『 No.174 』カテゴリーの投稿一覧

No.174_目次

発行日:2024年 11月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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No.174_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~経営指針をつくる会~

2024年10月26日、コンセーレにて第10期経営指針をつくる会の経営指針発表会が開催された。

今回のつくる会は10回目の節目だ。受講者は4名で2名は現社長、2名は次期社長。

6月15日からスタートし、計9講5カ月間にわたる。第1 ~ 5講までは内部環境及び外部環境の分析による現状認識。第6 ~ 8講は今までのものを踏まえて、経営理念、10年ビジョン、経営方針、経営計画を作成する。最終第9講にて、受講生が、作成した経営指針を発表した。

多くの時間をつかって行われた現状認識については、特に内部環境分析がメインとなる。自社は当然のことながら、経営者としての自分自身と向きあう。サポーターも一緒になって取り組む。

更に外部環境分析を行う。内部環境分析は個々に行ったが、外部環境分析は受講生とサポーターがテーマを決め、話し合いながら共同で進めていく形を取る。

また、日常的な取り組みとして、「事実と推測と感情」を表現するといった課題をLINEを使って行う。これは週に2回、受講生自身が体験したことについて事実と推測、感情を書き出して提出するもので、その文章についてサポーターがああでもない、こうでもないと指摘してなおしてもらうというものであった。客観的な事実と自分自身の感情を分けることで、自己の認識を整理する訓練となった。

このような過程から出てきた現状認識を踏まえ、経営指針書の作成に進む。経営指針の基となる「経営理念」を書き出してみることとなったが、自分自身の想いを文章にすることは大変だ。受講生も苦労して、多くの時間を費やしていた。

その後、10年ビジョン、経営方針及び経営計画を作成。経営理念から単年度計画までをつくるにあたり、様々な悩みや矛盾が出てきたり、壁にぶつかりながらも自分自身の経営指針にたどり着く。

発表会では、4名の受講生がそれぞれ決意表明をして、経営指針を発表する。経営理念から始まり、単年度計画までを一連の流れで語る。みなそれぞれの想いを言葉にしたことで単なる計画ではなく、経営者としての覚悟を感じられる経営指針の発表となった。

4名の受講生は全員完走し、経営指針をつくる会は終了した。

今回の経営指針をつくる会にサポーターとして参加しましたが、受講生の真剣さをひしひしと感じられ有意義な時間を共有できました。約5か月の期間でしたが、密度の濃い時間を共有していたことから経営指針作成までの悩みや苦しみも伝わっていただけに経営指針の発表、特に決意表明は感慨深いものとなりました。

経営指針をつくる会は単なる経営計画を作成するというものではなく、自分と自社を見つめ直すことができる場ですのでまだ受講したことない会員は是非受講してみてください。

[文]こいあい税務会計
代表取締役 片平 芳明

経営指針をつくる会を受講しての感想

経営指針をつくる会受講終了による集合写真

認定NPO法人チェレンジド・コミュニティ
副理事長 簗瀬昌文

会に参加して感じたのは、中小企業経営者が情報や知識を共有し合える貴重な機会だったということです。特に印象的だったのは、多様な業種・業界から集まった参加者の方々が、自社の課題や成功体験を率直に語り合う姿でした。

その中で、各々がテーマや問題点を見つけ、それぞれの視点から解決策を模索する過程は非常に学びが多かったです。

講師の方々のご講演も非常に有益でした。最新の経営トレンドや実践的なノウハウを学び、自社の経営にどのように活かせるかを具体的に考える良い機会となり、今後の経営指針を考える上で非常に参考になりました。

全体として、この会に参加したことで、視野が広がり、新たなアイデアや刺激を受け取ることができました。同時に、自分の考える経営指針を再評価し、改善点を見つけるきっかけにもなりました。今後もこのような会合に積極的に参加し、自社の成長につなげていきたいと感じました。

株式会社下野テレビ映像
代表取締役 千野竹久

難しい!難しい!難しい! これは、私が経営指針をつくる会に参加して感じた素直な気持ちだ。

会では自社の現状を知り、現状認識や外部環境などを探りながら、最終的に社の理念や経営方針、ビジョンや計画をつくる。

それらは私がこれまで考えたこともなかったものばかりだった。

また、作る会では考えるだけでなく考えたことを文字にして客観的に整理する。この作業も難しかった。

難しいことだらけで嫌になったこともあったがともすると、自社も同じ状況だと思った。

今、私たちの会社は苦難・困難の中にいる。しかし、「難」が「有る」ことは「有り難い」ことだ。なぜなら挑戦できるから。

そして、挑戦の先に成長があると信じている。

有限会社オフィス日光
管理部長 入江 正

2019年に続き2回目の受講をさせて頂きました。前回とはまた違った内容も多くあり、自分の経営に対する向き合い方をより深く追求することが出来ました。

内容に関しましては、ここで詳しく紹介することは避けますが、全日程の1つを切り取っても充分成立するくらい実戦的で身になるものだと思います。

また自分とは違った業種の方々と話をすることで様々なものの見方を手にすることも出来ました。

特にサポーターの方々には多くの助言を頂き、その一つ一つが厳しくも温かい内容で、自分を見つめ、もがき苦しむ中での指標となりました。

通常の例会などのグループ討議でも数多くの学びがある同友会ではありますが、この長期間の中でしか味わえないことが経営指針を作る会にはあると思います。

興味を持たれている方は是非次回参加してみることをおすすめ致します。

株式会社ボーダレス
代表取締役 中村あさみ

昨年に引き続き2回目の受講をさせていただきました。

常に誠実に向き合ってくださるサポーターの皆さんと受講生4名それぞれ異業種の参加者と交流する中で、自分自身と深く向き合う貴重な時間を過ごすことができました。

自社の現状把握をして、外部環境や内部環境を踏まえて会社の未来を考えると、目を背けていたことや、やらなければならないことがはっきりと見えてきました。

少子高齢化により人口減少が進む現在の厳しい経営環境の中で、自社を維持・発展させるためにも経営指針の成文化は重要だと実感することができました。

策定したものを社内に浸透させ、全社一丸となって実践し、いい会社をつくっていきたいと思っています。

No.174_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~2024新入社員フォローアップ研修会~

10月29日ライトキューブ宇都宮にて、合同入社式に参加した新入社員を対象にフォローアップ研修会を、新入社員7名、付き添いの経営者・先輩社員8名の6社15名で開催した。

研修の目的は、初心に返り働く目的を見つめる、自身の成長をイメージする、同期との交流を深めることの3つとして、ワークとディスカッション主体にしたプログラムとした。

まず、事前課題の発表を通じて入社6ヶ月を振り返ってもらった。半年でとてもたくましく成長している様子で、目の前の与えられた仕事に苦労しながらも取り組んでいる発表を聞き、特に同期の中でライバル心を持ちつつも互いに切磋琢磨している様子でとてもたくましく成長していることを実感できた。

次に「働く目的とは何か」と「成長とは何か」の2つをテーマにワークを実施し、グループ内でディスカッションを行った。普段仕事をしていると、どうしても目の前のことに精一杯となり、本質を忘れてしまうことがあるだろう。定期的に自分自身の価値観や在り方を見つめ直し将来を思い描くことはとても大切な時間であると思う。

参加者の感想では、「新入社員にとって先輩社員や経営者の方のお話を聞く貴重な機会となり気づきが多かった。普段意識しない働く理由をじっくり整理できた。」「働く理由や成長の定義は人や立場によってかなり異なっていることがわかり、大変参考になった。」「自分の成長に対する当たり前のイメージを変えられた。」など、新入社員・先輩社員のみならず、我々経営者にとっても学びの多い場になったと感じる。

また、終了後の懇親会では異業種の同期で交流する貴重な機会となった。研修では見せなかった意外な側面も見られて有意義な時間を過ごすことができた。

栃木同友会では、インターンシップマッチングイベント、合同入社式、新入社員フォローアップ研修会を実施、共同で求人から採用、社員研修をつなげた活動を行っています。一社では実現できることが難しい採用と人財育成ですが、共同で実施することで得られる成果があります。ご興味ありましたらぜひ参画をお願いします。

フォローアップ研修会 ディスカッション風景

[文]栃木県中小企業家同友会 経営労働委員長
サンプラスチック株式会社
代表取締役 大江 正孝

No.174_News Topic:全国のNEWS

News Topic 03 全国のNEWS
~かながわ経営カンファレンス~

神奈川同友会が主催する「かながわ経営カンファレンス」(かなカン)に参加してきた。栃木で言えば経営フォーラムに当たる。

今回は、7つの分科会と特別報告が開催された。分科会では各社の取り組みが話され、私が参加した、第6分科会では「賃上げは何故するのか? 経営理念では伝えられない事」と題して、(株)アップ総合企画の田中社長の報告をおききした。

賃上げの必要性と、賃上げから考える経営改革の話が繰り広げられる。会社の課題を見つけることが、自社の変革をもたらす。賃上げから考えた利益を増やすこと、そのためには何をしなければならないかを考えて、自社のリソースから業態変換をしていく。その取組はどの会社でも実践できると報告を聞いて思った。

(株)江戸清、高橋社長の特別報告は地域を考えるヒントに溢れていた。

(株)江戸清は、横浜、中華街に深いかかわりのある食肉加工の会社。その成り立ちと会社と社会との関わりあいを聞かせていただいた。100年企業の江戸清もそのうち手がいつも的をえていたわけではない。その事例を具体的にはなしていただき、なるほど企業経営は山あり谷ありなのだと感じさせられた。

懇親会では江戸清と御縁のある方と少し話をする事ができた。“いつも別な会合でも一緒になるけれど、まじまじと、江戸清さんの成り立ちを聞くのは初めてだった”。その方は仰っていた。

また、横浜が150年ほどの街であること、観光地としての回遊性をもたせるのにいろいろなことを工夫されているなどお話を聞かせていただいた。

今回、かなカンに参加して感じたことは、地域のことと大上段に構えなくても、地域の会社が、その地域の歴史をかたち作っているのだということ。自社の歴史を深く掘り、周りで起きてきたことと結びつけて考えることが、地域のことを考えるには大切なのだと教えられた。

最後に、来年の中同協の全国総会はin 神奈川、パシフィコ横浜にて2025年7月3日(木)、7月4日(金)開催される。横浜までは宇都宮からは湘南新宿ラインで1本、時間は2時間半、新幹線を使えば1時間半。お時間ある方はご参加ください。

[文]株式会社共立
代表取締役 石綱 知進

栃木県中小企業家同友会

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