Posted on 2024年9月30日(月) 12:00
発行日:2024年 9月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
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Posted on 2024年9月30日(月) 11:00
News Topic 01 全国のNEWS
~神奈川県中小企業家同友会 共育講演会~
「分からない」から始まる人間の育ち合い
『〜学び合う文化をすべての企業に〜』へ参加して
弊社が掲げている今年のテーマは「わからないことをわからないと言おう!」です。昨年の県央支部10月例会で古屋先生の目指す「学び合う教室文化づくり」の映像をみて、このような会社文化を作りたいと思ったからです。
しかし現実はというと、「私は知らない、聞いてない、関係ない」などの「あきらめのわからない」がまだまだ出てきます。これを「わからない」「どうやるの?」「教えて!」と「始まりのわからない」が多く飛びかうようにしたいと思っていました。
今回先生は、主体的・対話的で深い学びとなる「授業づくり」、すべての子供たちの居場所をつくる「教室空間のデザイン」、聴く力を育て、聞き合う関係を育てる、「ひと・関係づくり」の日々の実践が大切であることを話されていました。
その話を聞き、私も【①日々の業務の中でのわからないや顧客のわからないに遭遇した場合、これを解決するための顧客や仲間との対話や探求を重視し、次へ活かすことのできる仕事づくり】、【②リソースの活用によって社員達にとって居心地が良く、学びによって支え合い高め合う人間関係が育つ場となるような空間デザイン】、【③継続的な社員教育のほか、関係先や地域とつながるひと・関係づくり】の3つの領域の実践を改めて推し進めていきたいと思いました。
また先生は、「学び合う文化」を育てるうえで、①ビジョン(文化づくりのビジョンをしっかり伝え、共にその実現に取り組む)、②スタート期(年度初めの一週間が一年の行方を左右する大切な時期、周囲が頑張ろうという気持ちで迎えるなか、強いリーダーの役割を演じる)、③節目(確認や課題抽出により新しい取り組みを行う)が大切であることを話されていましたが、これは毎年の経営指針の策定とその後の落とし込みにも参考となりました。
これらはまだ小さな教室や会社ごとでの実践となりますが、このような教育を受けた学生たちが入社し、また社員達もこうした学び合いを通じて、人が育ち合い、支え、認め合う社会への変容につながる可能性を感じた講演会でした。
古屋先生は、来年度の経営フォーラムでお呼びする予定です。会員の企業文化づくりに必ず役に立つ内容であると思います。それまでの間、私も自社及び同友会で学び合う文化を少しでも高められるよう頑張ります。
[文](株)総研
代表取締役 小岩圭一
Posted on 2024年9月30日(月) 10:00
News Topic 02 栃木のNEWS
~県央・県北支部合同9月例会~
独自性言語化ワークショップ
自社を「こ・と・ば」にする
9月17日、宇都宮市東コミュニティーセンターで、県央・県北支部の合同例会が行われた。今回の例会は、合同例会三回シリーズ企画の中の第二弾となる。
『自社を「こ・と・ば」にする』をテーマに、山形同友会山形支部SPラボの布施将英氏をファシリテーターとしてお招きした『独自性言語化ワークショップ』であった。
布施氏は、山形同友会で10数年活動されており、参加者の常習化と企画内容のマンネリ化を打破しようと取り組んでこられ、約4年前に山形支部の中で有志数名と「スマイルパートナー研究所/SPラボ」を開設され、同友会活動内容のテコ入れを目的に、内外部へ山形同友会の新たな魅力を発信している。
例会の約束事としては、①相手の意見を否定しない、②出す意見は建設的に、③出たアイデアに対しては承認の拍手で賞賛するであって、すべての参加者が他の人の目線を気にせず、様々なアイデアを存分に出し合える、まさに民主的な環境づくりの一環であると感じた。
例会の進め方は、基本的には二人一組がペアとなり、自身の強み・自社の強みを2、3分考えて書き出し、ペアとなった相手がその内容を見て、自身の可能性をことばで伝えてもらう。また今度は、逆の立場で相手に伝える。このようなワーク中心の進め方であった。
ここで必要と感じたことだが、相手には目的をもって話をする。= 対話が必要である。また、短時間で考えて書き出し、相手に伝えることが大切であり、その作業を繰り返すことによって、斬新的なアイデアが短い時間で生み出される。= 時流にのったブランド力の発信が大切である。
まさに、「知恵出して・汗かいて・価値を出す」ことを体験させていただいた。
第一弾の例会は、「インナーブランディング」の内容であったが、今回の例会は「アウターブランディング」的な要素が主であり、まさに参加者それぞれの会社を「こ・と・ば」で表現し、外部へ発信するための技を学ばせていただいた感がある。
例えてみると、『クレープ屋さんが新商品を開発しました。外側はパリッとした触感であり、鮮度が命です。』この商品のキャッチフレーズは?…
この商品は、爆発的に売れたとのことで、いかに外部へ心に響く発信が有効的なのか、その表れではないだろうか。
もっとも、外部へ発信の「こ・と・ば」のみではなく、その為には、社内での価値観の共有が必要であろう。言い方をかえると、社内での「インナーブランディング」がしっかりと描けていることが必要であると感じた。
今後、11月の第三弾の例会(2024年経営フォーラム)『自社の「か・だ・い」知っていますか?』につなげるための第二弾の例会であったが、考え方の凝り固まりを柔らかくしていただいたところで、第三弾・集大成の経営フォーラムへとつなげられる、非常に価値のある例会であった。
最後に、例会終了後に布施様と食事をさせていただき、「今後も県を超えて繋がりましょう!」との対話で終えた。
[文]U-TEC株式会社
臼井 進
Posted on 2024年9月30日(月) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼日光支部懇親会~
懐かしくも感じる新しい出会い
令和6年8月28日(水)夕方から、鹿沼市末広町にある軍鶏屋及び銀座にあるろ馬鹿で行われた鹿沼日光支部の懇親会に参加させていただきました。
私にとって、人口約9万という鹿沼市は、慣れ親しんだ地、いわゆるホームグラウンドです。ホームグラウンドという土壌の上に、支部の活動を通じて、自分が知っているようで知らなかったことを学ばせていただいたり、知っていても以前と変わっていたことを発見できたりと、毎回自分の中で、新しい鹿沼を発見できることが、大きな学びとなっております。
またその学びは、懇親会でも同様です。私たちは、社会人の基本として、初めて出会った人とのコミュニケーションの取り方は、相手との共通の話題を見つけ出し、その話題を広げることが重要であると学びます。
しかし、この場では、そのようなことを意識せずとも、初めて出会った方と名刺交換をしただけで、共通の知人が見つかったり、お互いの親がつながっていると驚きの展開があったりと、即座に共通の話題を見つけることができます。このように支部の懇親会を通じて、「顔が見える商売の重要性」を改めて認識することができました。
以上のように、活動や懇親会を通じて、懐かしくも感じる新しい出会いに感謝しています。そしてこれからも、多くの方に顔を覚えていただけるように、積極的に活動に参加させていただきたいと考えています。
[文]有限会社みらいヘルスデザイン
取締役社長 唐木成仁
Posted on 2024年9月30日(月) 08:00
News Topic 04 栃木のNEWS
~県南支部8月例会~
8月21日(水)『ゆめまち』にて県南支部8月例会を行った。
今期4回実施した例会の『振り返り』と、今後数か月の活動テーマを決める『計画立て』が今回のテーマ。
初の試みとして予定していたグループディベートは時間不足につき取止めとなった。
「振り返り」では今回も多数の有意義な意見がでた。反面「計画立て」は予定時間を大きく超過。
3回ぶんのテーマと担当者は決まったものの、会報執筆の割り当てがタイムアップで出来ず「進行に大いに課題あり」であった。
以下は8月支部会について企画・進行した私自身の視点からの反省と考察。および支部長として今後の運営方針についての表明である。
「振り返り」の様に、自由に意見をだしていくタイプの「拡散思考型の議論」は座談会文化が根付いている県南支部とは相性がよく今回も非常に多くの意見がでた。
「拡散思考」は「ホワイトボードの板書」と組み合わせることで、進行役の熟練や入念な準備がなくとも、盛り上がる議論になり易い事が経験的にわかってきた。
「板書による記憶の拡張効果」や「既出意見の可視化による連想効果」によるものと推察する。
このタイプの例会は進行役の負担が軽いので、今後は支部会員の皆様に持回りでの協力を依頼していきたい。
反対に「決定や結論をだす収束思考型の議論」には「入念な準備」や「リーダーシップ」が不可欠である。今回うまくいかなかった原因もここで、私が「決める」ことを放棄し「みんなで決めよう」に逃げたせいだと思う。
そもそも「民主的な運営」や「参加者の巻き込み」を意識するあまり「方針策定を大人数で考える」といったコンセプトに無理があったと反省。
今後はすでに頂いた意見をもとに私が支部長として方針をまとめ、支部幹事と調整しながら運営していく。
さらに今後は「中小企業家同友会ならではの経営」が学べるような例会づくりを図っていく。
「同友会らしさ」を私のことばで紡ぐと「人間尊重の経営姿勢と、社員の主体性を活かした強靭な経営体質の実現」だと思う。
この実現は容易いことではないが、それゆえにトライアル&エラーを実践中の同志会員による「事例報告」や「自社にあてはめて考えるような例会」で学び考える必要がある。
支部単体では難しいので、他支部との共催例会や、報告者招聘を組合せながら少しずつその機会を増やしていきたい。
県南会員の皆様には「他支部の例会」や「各種全国大会(同友会大型イベント)」に参加して頂きたい。同友会が目指す経営の奥深さが垣間見える筈である。
[文]タカマチ産業株式会社
代表取締役 山嵜俊也