『 No.144 』カテゴリーの投稿一覧

No.144_目次

発行日:2022年 5月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.144_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~栃木県中小企業家同友会 第37回定時総会~

今こそ、同友会の原点に立ち返り、「経営」を見直そう!

令和4年5月24日、栃木同友会定時総会が、ベルヴィ宇都宮で開催され県内外より延べ86名が参加した。2021年度の栃木同友会は、「変化を生き抜く『シコウ』と『シンカ』」をテーマに様々な活動を行ってきた。しかし新型コロナウィルス感染予防の為の蔓延防止措置等に伴い、例会のリアル開催が少なく、「かかわり合う」「互いのことを知り合う」ことの難しさを痛感した。常任理事会が中心となり行った会員訪問活動では各会員の現状を知ることができ、同友会への期待も実感できたが、会員数を伸ばすことができず、今年度は、事務局の勤務日数を減らすことで人件費を削減するという厳しい予算が報告された。今年度は昨年度以上に、いかに環境が変わっても諦めず、あらゆる手段を駆使して「学びあえる場」を作り続け、同友会理念の一つである三つの目的「よい会社を作る」「よい経営者になる」「経営環境を改善する」の実現に向けて活動するという方針が承認された。

企業経営と同友会活動は不離一体
同友会で学んだ「一人一人が輝き、成長する組織づくり」

基調報告を行う中野愛一郎氏の写真

基調報告
中野愛一郎氏

第2部の基調報告は、「企業経営と同友会活動は不離一体〜同友会で学んだ一人一人が輝き、成長する組織づくり〜」というテーマで、奈良同友会副代表理事・共同求人委員長、株式会社イベント21代表取締役の中野愛一郎氏に報告して頂いた。中野氏は、父の急逝により26歳で事業を継承。創業以来16年間連続債務超過の潰れかけの会社だった。

しかし同友会で学んだおかげで大きく変わり、社員数4名が175名に。売り上げは1億から16億(コロナ前2019年)。全国25拠点。グループ5社にまで成長できた。

しかし、コロナショックの直撃を受けて、売り上げは一時9割減まで落ち込んだ。それまでは、「グリーン組織」だった文化を急遽「オレンジ組織」に戻し、トップダウンのメッセージを毎日全社員に送った。理念は「you happy, we happy」物心両面での3方良しが、イベント21の存在意義だと伝え続け、コロナ禍でもやらなくてはならないイベントをプロとして安心安全に企画した。コロナ禍だからこそ、ミッション、ビジョン、コアバリューを全社員と共有した。コロナによって生まれたイベントを取りにいき、全社員が一体となり、荒波をチャンスに変えることができた。今年の1月から3月は、過去最高売り上げを達成した。「よい会社」とは、良い文化のチーム。

良い当たり前をどのようにして組織の中につくっていくかが大切で、それが経営者の役割。経営者が本気になり、新しい事にチャレンジする姿を見せるようにしているという。社員全員が会社を語れることを目指している。インプット3割でアウトプットは7割を意識している。若手社員が学生に会社の説明ができるように、新卒採用を続け、社員面談もつづけているとのこと。

現在は、本物の社員主体の組織を目指し、「ティール組織」へ挑戦しているとのことだった。「良い経営環境づくり」では、子供達に希望や元気を与えたいと、中学校での講義もおこなっている。大学では、「君たちは日本の宝」と学生たちに、語りかけているが、結局は自分が元気をもらっているとのことだった。

Great Place To Work 日本で働きがいのある会社ランキングベストカンパニー、WOMAN’s VALUE AWARD,ホワイト企業認定最高ランクプラチナなどの賞を受賞した。

フレデリック・ラルーによる5つの組織モデル

1.レッド組織
「オオカミの群れ」。特定の個人の力による支配。
2.コハク組織
「軍隊」。上位解脱で厳格な社会的階級に基づく序列。
3.オレンジ組織
「機械」。階層構造の中で出世が可能。組織が機械のように動く。
4.グリーン組織
「家族」。階層構造はあるが、より個を重視した人間らしい組織。
5.ティール組織
「生命体」。組織の目的実現の為メンバー全員が信頼に基づき変化する。
第2部基調報告開催の様子
参加者同士討議の様子

2年越しの青年部設立

青年部設立宣言を行う石川大樹氏の写真

青年部設立宣言
石川大樹氏

最後に、石川大樹青年部会長が、青年部設立宣言をおこなった。

ご報告いただいた中野氏と、青年部設立を祝して駆けつけてくれた11都県の会員さんたちへの感謝を伝え、コロナ禍で度重なる延期を乗り越えて開催できたことへの喜びを語った。

「分かち合い、学び合い、気づきを得て高めあいたい」と決意を述べた。

[文責]NPO法人CCV
神戸真弓

No.144_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部4月例会~

みんなのオススメは侮れない
~県南支部4月例会~

4月20日(水)今年度初の県南支部例会がオンラインにて開催された。今回のテーマは「私のオススメ!情報交換会」。

県南支部では恒例の企画で、経営に関連している・していない関係なく参加者全員が他者にオススメしたいものを持ち時間の数分間でプレゼンしあっていく企画で、毎回他人のオススメから得るモノが多く人気だ。

今回は次のモノがでた。♦本「あなたの会社は原価計算で損をする(復刻版)」、♦邦画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」、♦TV番組「NHKスペシャル」シリーズ、♦定額制音声聞き取り型読書サービス「オーディブル」(月額1500円で聞き放題)、♦本「売れるもマーケ 当たるもマーケ・マーケティング22の法則」、♦本「世界のエリートがやっている 最高の休息法」、♦本「アリエリー教授の「行動経済学」入門」。

文字数の関係で大部分を省略している点をご容赦頂きたい。

残りの紙面では最も盛り上がって今回のベストワンといって過言でない行動経済学について紙面を割いていきたい。これは保険業の福田氏のオススメで登場。のっけからクイズ形式でみなを引き込むプレゼンも見事だった。「Q.ヨーロッパの国々で臓器提供意志表明者が9割近い国々と1割程度の低い国々との違いは何か?」答えは「回答の方式」だった。

日本の免許証裏のようにOKならチェックをいれる方式では軒並み低いのだが、NGの場合にはチェックをいれる方式だと賛同者が増加する。人間の心理というか本質的なクセを解析したこの知識をうまくビジネスに取り込むとある程度の(場合によってはかなりの)状況をコントロールする事が可能になるというもので非常に興味深かった。なお福田氏がこの行動経済学に興味をもったのは数年前のNHKスペシャルだったとの事。みんなのオススメは侮れない。ぜひあなたもオススメのどれか1つはチェックして頂きたい!

[文責]タカマチ産業
山嵜俊也

No.144_コラム

コラム

栃木同友会の定時総会には、時代をリードするような数多の青年経営者が全国から応援に駆けつけてくれました。懇親会ではその一人一人が壇上に立ち、同友会との出会いで生じた自分の変化、自社の変化、そして変化の源泉となった仲間の存在等を語りました。

「目的をもってやり続けること、自分の思いを持ち続けることはとても難しい、それでも、普段に接している仲間達が、当たり前のように実践し進化している姿を見ると、負けていられないと奮起させられる」など口々に語る彼らに、「同友会で学んで変わる」という意味を改めて思い知らされました。

生命の特徴は

  1. 一人一人(一つ一つ)がかけがえなく違うこと
  2. 常に変わり続けていること
  3. 全ての命は関わり合いの中にあるということ

だと、ある教育学者が語っておりました。

人の体内では1日に数千億の細胞が生まれ死んでいます。自覚があるなしに関わらず、私たちは常に変化しているのです。しかし、どう変わるのかは十人十色です。どんな「関わり合いの中」に身を置くかによって、また、どうなりたいのかによって、変化の色合いは変わっていきます。

風雲急を告げる時代の変化は、否応なく私たちに進化を要求します。だからこそ理念の具現者である先達や仲間のいる「学びの場」に足を運んで、「学んで変わる」ことが「あたりまえ」の関わり合いを実感していただきたいと心より思うのでした。

栃木同友会青年部メンバー集合写真

栃木同友会青年部メンバー

[文責]事務局

栃木県中小企業家同友会

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