No.172_News Topic:全国のNEWS
Posted on 2024年9月30日(月) 11:00
News Topic 01 全国のNEWS
~神奈川県中小企業家同友会 共育講演会~
「分からない」から始まる人間の育ち合い
『〜学び合う文化をすべての企業に〜』へ参加して
弊社が掲げている今年のテーマは「わからないことをわからないと言おう!」です。昨年の県央支部10月例会で古屋先生の目指す「学び合う教室文化づくり」の映像をみて、このような会社文化を作りたいと思ったからです。
しかし現実はというと、「私は知らない、聞いてない、関係ない」などの「あきらめのわからない」がまだまだ出てきます。これを「わからない」「どうやるの?」「教えて!」と「始まりのわからない」が多く飛びかうようにしたいと思っていました。
今回先生は、主体的・対話的で深い学びとなる「授業づくり」、すべての子供たちの居場所をつくる「教室空間のデザイン」、聴く力を育て、聞き合う関係を育てる、「ひと・関係づくり」の日々の実践が大切であることを話されていました。
その話を聞き、私も【①日々の業務の中でのわからないや顧客のわからないに遭遇した場合、これを解決するための顧客や仲間との対話や探求を重視し、次へ活かすことのできる仕事づくり】、【②リソースの活用によって社員達にとって居心地が良く、学びによって支え合い高め合う人間関係が育つ場となるような空間デザイン】、【③継続的な社員教育のほか、関係先や地域とつながるひと・関係づくり】の3つの領域の実践を改めて推し進めていきたいと思いました。
また先生は、「学び合う文化」を育てるうえで、①ビジョン(文化づくりのビジョンをしっかり伝え、共にその実現に取り組む)、②スタート期(年度初めの一週間が一年の行方を左右する大切な時期、周囲が頑張ろうという気持ちで迎えるなか、強いリーダーの役割を演じる)、③節目(確認や課題抽出により新しい取り組みを行う)が大切であることを話されていましたが、これは毎年の経営指針の策定とその後の落とし込みにも参考となりました。
これらはまだ小さな教室や会社ごとでの実践となりますが、このような教育を受けた学生たちが入社し、また社員達もこうした学び合いを通じて、人が育ち合い、支え、認め合う社会への変容につながる可能性を感じた講演会でした。
古屋先生は、来年度の経営フォーラムでお呼びする予定です。会員の企業文化づくりに必ず役に立つ内容であると思います。それまでの間、私も自社及び同友会で学び合う文化を少しでも高められるよう頑張ります。
[文](株)総研
代表取締役 小岩圭一