No.159_News Topic:全国のNEWS

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~中同協第55回定時総会 in 埼玉~

今こそ同友会理念の実践で
地域と中小企業の未来をつくりあげよう
~時代の転換期こそ変革のチャンス~

2023年7月13日~14日、中同協第55回定時総会がさいたま市のソニックシティをメイン会場に開催され、すべての同友会から約1200名の参加があり、今回栃木からは7名の参加であった。

総会1日目は、まず全体会で、議案の大まかな説明が行われ、次に各自、分科会ごとにわかれ、議案書に書かれているテーマを討議し深めることになる。今回の総会は、情勢分析や、同友会理念、求人や教育、SDGs等のテーマに16の分科会に分かれ議論し、学びあった。

2日目は、各分会で話し合ったことを踏まえて再度全体会で確認するという流れであった。

定時総会で審議される中同協議案書は、その第1章では前年の振り返り、第2章は我々中小企業をめぐる、海外を含めた情勢分析、そして第3章は、1章、2章を踏まえての活動方針で、我々の企業活動と、それを取り巻く経営環境への提言となっている。そしてそれを遂行する会員と各地同友会活動方針を示してくれている。

「後だしの戦略はない。」と誰かから聞いたことがある。経営者は、皆が語り始める前に準備し、軸足を移し始めていなければならない。同友会の議案書は、情勢分析と今後考えなければならない経営の羅針盤として、一歩先を行っていると何度も思った。ぜひこの議案書をしっかり我々の経営に取り組んでいこうではないか。

そして、定時総会後の記念講演では、「中小企業の役割と魅力~中小企業家同友会への期待~」というタイトルで独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)の豊永厚志氏に講演をいただいた。当機構は、よろず支援拠点、事業承継・引継ぎ支援センターの全国の本部で、日頃お世話になっているところである。

講演は、現在の厳しい事業環境打開のためには、中小機構としては、関連する支援メニューを考えていて、特に以下にあげる5項目に注目して欲しいと語った。

1つ目は、「事業再構築」で、これはすでに事業再構築補助金に見られるように、これらに積極的に取り組んだところは、売上以外でシナジー効果を発揮し始めている。

2つ目は、「デジタルトランスフォーメーションDX」である。このDX成功のカギは業務プロセス刷新にまで計画的に踏み込めるかどうかとのこと。

3つ目は、「輸出の拡大」。中小企業で海外展開を実施している企業は約2割しかない。現在インバウンド消費がもどってきているが、過去の例では、訪日した外国人がきっかけとなり、輸出が拡大してきた。中小機構では新規輸出1万人支援プログラムが実施中とのことである。

4つ目は、脱炭素やSDGsなどの「社会的課題に対応」して欲しいとのこと。脱炭素はまだ不十分であり、SDGsは企業の社会的責任やイメージ向上に成果があがるはずである。

5つ目は、多様性尊重、働き方改革、健康志向の高まりで、「ひとを大切」にした経営を考えて欲しい。とのことであった。

中同協第55回定時総会 報告の様子

[文責]代表理事 (株)シンデン
八木 仁

栃木県中小企業家同友会

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