No.159_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部7月例会~

地域に暮らす人々の繋がりを楽しみながら
実感する取り組み

令和5年7月の鹿沼・日光支部の例会はNPO法人福聚会・ソーシャルワーク事業所そえしあの松本佑司氏の報告となった。松本氏は令和5年6月に入会いただいたので、入会直後の報告となる。

松本氏は前職でソーシャルワーカーとして病院で働くが、患者様の命を救えても社会的には救えない現実を実感し、たくさんの人の繋がりがある地域づくりを目指し独立。目の前にいる人たちに寄り添い、幸せを感じることができるようにソーシャルワーク事務所そえしあを令和4年4月に開設した。

同事務所が行う事業は①個別支援(市民向け総合相談、成年後見等受任、事務委任契約・死後事務委任契約)、②地域住民向け、③専門職・事業者向けである。松本氏によれば、個別支援は河川の下流での支援でありその時の選択肢は限られていることから、上流で流れを変えたり環境整備をすることでその後の選択肢を増やすことができる。その環境整備に有効なのが「コミュニティコーピング」である。

これは人と地域資源をつなげることで「社会的孤立」を解消する協力型ゲームである。高齢化に伴って地域社会で発生する人々の悩みに対して、一人ひとりの本当の悩みを明らかにし、専門家や地域の繋がりを処方することで、プレイヤー同士で力を合わせて地域社会の崩壊を防ぐことを目指して、楽しく遊ぶことができる。松本氏によると、県内の高校や自治会、社会福祉協議会でコミュニティコーピングの開催実績があるとのこと。

例会では、松本氏の体験報告の後、コミュニティコーピングを参加者で体験し、地域の人々の役を果たしながら、徐々に人々の繋がりを増やしつつ悩み事がある地域の住民の悩みを解決していくことを楽しむことができた。松本氏の取り組みがより多くの場所で多くの人に伝わることで、地域問題を“自分ごと”と思う主体者が増えるのではないだろうか。

鹿沼・日光支部7月例会 開催の様子

[文責](株)ウィステリアコンパス
斎藤秀樹

栃木県中小企業家同友会

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