Posted on 2022年7月31日(日) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~県央支部暑気払い~
戻り梅雨となった7月15日の蒸し暑い夕暮れ、県央支部例会の暑気払いが、同友会事務局近くの「朝採りレストラン Nukumori」にて開催された。
思えばこの二年あまり、県央支部の皆さんとは食事をしながらじっくりと語り合う機会が殆どなかったため、貸し切り状態となったお店に支部メンバー10名が集まり、お互いの近況報告や雑談、経営に関する談話に大いに花を咲かせた。
ひときわ参加メンバーの経営課題の話題になると、酒が入っていながらも、様々な視点・角度から鋭い問いかけがなされたうえ、議論が盛り上がり、アドバイスする方もされる方も各々が気づきを得た様子であった。
各会社においてもここ数年、暑気払いはもとより、歓送迎会、懇親会、忘年会等が自粛されているところが多いと思われるが、飲食とともに、思い思いの話題を振りまきながら社員さんとのコミュニケーションをとることがいかに大切な時間であったかに気づかされ、自粛が当たり前とならないように工夫していきたいとの思いに至った。
今回、お店のオーナーのご厚意で長居させてもらい、あっという間に3時間程度が過ぎてしまったが、名残惜しくもそれぞれがまた、経営に向き合う姿勢を確認しあいながらの解散となった。
そして来年も、更に多くの方々と暑気払いをご一緒出来ることを楽しみにしている。
[文責]株式會社総研
小岩圭一
Posted on 2022年7月31日(日) 08:00
コラム
私と中小企業家同友会
株式会社フカサワ 取締役会長
栃木県中小企業家同友会 相談役 深澤雄一
今から35年前、1987年、中小企業家同友会立ち上げから数ヶ月後、代表理事で弊社のお客様、こいしや食品の小池社長様から誘われて例会に出席した。「ほーおもしろい会があるもんだ。」その時強制的に?入会となった。立ち上げメンバーといってもよい会員は30~40名だったと思います。
然しながら当時の私は37歳にて常務取締役営業本部長になったばかりで、社内に於いては支店・お客様訪問・仕入先の代理店会出席などと、例会に出る余裕がなかった。そんな訳で3年間、名前だけの隠れキリシタン?だった。
1989年になって専務取締役営業本部長となり、多少の余裕が出来てきた。代表が今井本店の今井社長様に変わっていた。それから1996年、東陽機器の石井専務さんが代表になるまで10年間で7人程代表が変わった。
石井さんと、「こんなにコロコロと変わるようでは良くない」と話したものだった。石井さんは1996年から1998年まで3年間代表を務めた。疲れたから変わってという事で私におはちが廻って来た。私も短期ではだめだと言ってしまったが故に後に引けなくなった。そのために1999年から2005年までの7年間代表を務める事となった。会社内では社長になって7年目から14年目まで、ちょうど脂が乗り切っている時だった。私にとってすべてが学びの中から実践の連続だったようです。
さて、昨今の話に変わりますが、今まで長いデフレが続きましたが、この1~2年の急激なインフレは悪いインフレの代表で「プッシュ型インフレ」と言われています。その昔、1973年~74年の第一次オイルショック、物の価格がアッという間に20%、30%と値上がりしていった。
私が大学を卒業、そして就職した時1972年4月、初任給40,000円、2年目55,000円、3年目65,000円、4年目75,000円。4~5年で2倍。6年目で10万円。なんと2.5倍の給与となった。この間に物価は1.8倍。勝った。物価に給与が。この方式のインフレは、良いインフレと言う。
これからはどうでしょう。原材料から加工品2倍UP、中間販売で30%UP、最終消費者物価はすぐに10%UPとなるであろう。さて、給与は3%にせよと政府が言う。すぐにでも5%、10%給与を上げてゆかねばならない。社員さんの幸福の為には何としても上げてゆく、その覚悟でゆかねばならない。
それ故に、企業は社員さんの幸せの道具として機能しなければなりません。1番目に社員さんとその家族への物・心両面の向上。その為に、2番目にお客様・仕入先様への奉仕。それによって3番目、社会に貢献する。結果として4番目、高収益体質となる。これが企業のあるべき姿です。中小企業家同友会メンバー社員さんの幸せを願いながら筆を置かせて戴きます。
Posted on 2022年6月30日(木) 11:00
News Topic 01 栃木のNEWS
~県央支部5月例会~
従業員の運転管理と車両管理について学ぶ
5月17日に今年度最初の県央支部例会がハイブリッド形式で開催された。
4月より改正道路交通法施行規則の施行をうけ、一定台数以上の白ナンバーの自動車を保有する企業でのアルコールチェックが義務化された。
このタイミングで、一般貨物自動車運送事業を営む(株)こぶし 代表取締役 山中重雄氏と(株)メディカルネットワークサービス 代表取締役 手塚和江氏の両名から、自社におけるアルコールチェックの具体的な運用や運転・車両管理の実践に関して報告を受けた。
厳しい法規制に対応されている両名の報告からは、我々白ナンバーの企業でも取り組むべき課題、特に車に関心のない若手社員が増えてきているなか、日常の車両点検や事故時の対処方法等の教育の必要性に気づかされた。
さらに、企業における車両交通トラブルのリスクに関して弁護士法人宇都宮東法律事務所 代表社員 伊藤一星氏から報告を受けた。社員が起こす交通事故で思わぬところから会社に損害賠償請求が来る可能性があることもわかり、業務時や通勤時のいずれにおいても社用車及び社員の自家用車に注意を払い、車両に関する社内規定の整備や従業員の任意保険等の加入確認等が必要であると気づかされた。
事業を行っていく以上、車両は会社の重要な機能の一部であるとの認識を持ち、機能をフルに発揮するうえでもしっかりとした運転・車両管理を実践していきたいと感じた報告であった。
[文責]株式會社総研
小岩圭一
Posted on 2022年6月30日(木) 10:00
News Topic 02 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部5月例会~
「様々な社員にとって働きやすい環境をつくる」

仲田知史氏
2022年5月26日に、鹿沼商工会議所とZOOMのハイブリット形式で鹿沼支部例会が行われた。
今回の例会は「様々な社員にとって働きやすい環境をつくる」~価値観の多様性に向き合い、共に成長していく~のテーマで(株)TNプランテーション 代表取締役 仲田知史氏に報告をして頂いた。
仲田氏は父親が経営する(有)仲田園芸に勤め、現場・経理・人事に関わっていたが、当時製造業に労働者を取られ思うように採用できなかった。そんな中、社会福祉法人から要請を受けたのが、代表を務める法人設立のきっかけとなった。
最初はA型事業所から始めたが雇用契約で必要な働く習慣が守れない人がおり、それぞれの人に合った労働環境を作っていった結果、現在4事業所まで拡大した。まさにこのプロセスが今回のテーマである。
障がい者を雇用するに当たり、社員も初めてでありトラブルもたくさんあった。その中で「この仕事が出来て当たり前」という意識から「出来ない」を「どうしたらその人が活躍できるか?」を社員が考え、自分の仕事を見直すようになった。
今回の報告のテーマである意識のギャップとは「意識→働く価値観、哲学」の「ギャップ→ズレ、食い違い」であり、どうしてそれが生じるのかを就労準備性ピラミッドで、社員の立場(新入社員~幹部~経営者)によって求めるものの違いをマズローの5段階欲求の図でそれぞれ説明して頂いた。
(株)TNプランテーションでは「人が環境を創り、その環境が人を育てる」の考えのもと、心理的安全性を一定程度確保した環境・情報が伝えやすい環境・不安を取り除く環境を創ることに取り組み、意識のギャップが少ない環境こそが理念の共有・目的達成のために必要と考えている。
まとめとして童話「3人のレンガ職人」の話があった。仕事に対して目的を持たなかったり、ただ単に生活費を稼ぐ為に働くのではなく、働くことにより社会に貢献することが重要で、仲田氏も今回の報告の内容は途中経過であり、これからも企業理念である「福祉と農業の融合」を追及していくとのことであった。
今回の報告は多様性が謳われる中で、障がい者福祉や会社経営だけではなく様々な場面で応用できる内容であったと思う。
最後に穏やかな話し方が仲田氏の人柄を表し、この会社なら皆が働きたいと思わせるとても良い例会でした。
[文責]株式会社コメノイ
浅野敏一
Posted on 2022年6月30日(木) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部5月WEB例会~
「同友会の真髄から経営者の責任を見つめ直す!」
~「労使見解※」の読み合わせ例会~
2022年5月25日に会員8名で、恒例の同友会理念の基本である「労使見解」の読み合わせを行った。例年以上に盛り上がり、短い文章ではあるが、8章のうち1章で時間が来てしまった。
「とりまく情勢や環境はきびしさを加え、その中で中小企業経営を維持し発展させることは並大抵のことではありません」などは、70年代とまったく同じだと一同納得した。
運送会社の社長は、過剰労働や過当競争を改善するには、運送会社が多く、人口減少から、行政が淘汰の方向に動いているとの情報を、今から8年前に掴んでいた。そして、コロナでそれが加速、倒産等も増えてきて、その流れがはっきりと見えてきた。しかしその会社は、戦略的に体制を構築してきたので、上昇気流に乗りつつあるとの話がでた。
私は今回、その話で、「経営者の責任」には、「時代の先を掴み、行動していくことが必要」との気づきを得た。
誰かが「経営者は知らなかったことが罪になる職務」とつぶやいたのは印象的であった。
※「人を生かす経営~中小企業における労使関係の見解~」
1975年に中小企業家同友会発表。同友会活動との原点で、定価500円。
問い合わせは事務局まで。
[文責]八木 仁
(株)シンデン