No.145_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部5月例会~

「様々な社員にとって働きやすい環境をつくる」

仲田知史氏の写真

仲田知史氏

2022年5月26日に、鹿沼商工会議所とZOOMのハイブリット形式で鹿沼支部例会が行われた。

今回の例会は「様々な社員にとって働きやすい環境をつくる」~価値観の多様性に向き合い、共に成長していく~のテーマで(株)TNプランテーション 代表取締役 仲田知史氏に報告をして頂いた。

仲田氏は父親が経営する(有)仲田園芸に勤め、現場・経理・人事に関わっていたが、当時製造業に労働者を取られ思うように採用できなかった。そんな中、社会福祉法人から要請を受けたのが、代表を務める法人設立のきっかけとなった。

最初はA型事業所から始めたが雇用契約で必要な働く習慣が守れない人がおり、それぞれの人に合った労働環境を作っていった結果、現在4事業所まで拡大した。まさにこのプロセスが今回のテーマである。

障がい者を雇用するに当たり、社員も初めてでありトラブルもたくさんあった。その中で「この仕事が出来て当たり前」という意識から「出来ない」を「どうしたらその人が活躍できるか?」を社員が考え、自分の仕事を見直すようになった。

今回の報告のテーマである意識のギャップとは「意識→働く価値観、哲学」の「ギャップ→ズレ、食い違い」であり、どうしてそれが生じるのかを就労準備性ピラミッドで、社員の立場(新入社員~幹部~経営者)によって求めるものの違いをマズローの5段階欲求の図でそれぞれ説明して頂いた。

(株)TNプランテーションでは「人が環境を創り、その環境が人を育てる」の考えのもと、心理的安全性を一定程度確保した環境・情報が伝えやすい環境・不安を取り除く環境を創ることに取り組み、意識のギャップが少ない環境こそが理念の共有・目的達成のために必要と考えている。

まとめとして童話「3人のレンガ職人」の話があった。仕事に対して目的を持たなかったり、ただ単に生活費を稼ぐ為に働くのではなく、働くことにより社会に貢献することが重要で、仲田氏も今回の報告の内容は途中経過であり、これからも企業理念である「福祉と農業の融合」を追及していくとのことであった。

今回の報告は多様性が謳われる中で、障がい者福祉や会社経営だけではなく様々な場面で応用できる内容であったと思う。

最後に穏やかな話し方が仲田氏の人柄を表し、この会社なら皆が働きたいと思わせるとても良い例会でした。

鹿沼・日光支部5月例会開催の様子

[文責]株式会社コメノイ
浅野敏一

栃木県中小企業家同友会

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