Posted on 2025年4月30日(水) 11:00
News Topic 01 栃木のNEWS
~県央支部3月支部総会~
県央支部総会およびRESAS(リーサス)を活用した
地域経済分析ワークショップ
令和7年3月25日、県央支部総会が宇都宮市豊郷市民活動センターにて開催されました。
第1部 総会
臼井進支部長より、2年目の活動方針について熱いメッセージが伝えられ「企業づくり、人づくり、同友会づくり」の3つの柱を中心に、会員間の連携強化、特に他支部との連携やLINEを活用した情報発信の重要性が強調されました。
出席者は時間超過を忘れるほど熱心に聴いていました。
第2部 RESAS(地域経済分析システム、
リーサス)活用ワークショップ
参加者14名(内オブザーバー2名)、経済産業省関東経済産業局より3名の講師をお招きし、RESASを活用した地域経済分析ワークショップを実施しました。
2時間という時間の中で内容が盛り沢山でしたが、ほんの一部として宇都宮市や小山市の産業構造の把握では実際にデータを表示しながらご説明いただきました。会場は熱心にデータを検索したりしいつもとは違う雰囲気が会場にあり時間が短く感じられました。
私が気になった点は、BtoB、BtoCそれぞれのビジネスにおける動向把握の重要性を、ワークショップ形式で学び早速、自社でも活用の可能性を考えて分析してみたが“データをどのように活用するか”は、我々経営者などの考え方で結果が大きく変わってくるなと思うデータになり、ますます同友会での様々な学びの機会が必要だなと思う部分が多々あった。
- 例えば、宇都宮市での業種別付加価値額の構成割合は全国平均や栃木県平均と比較すると「卸売業・小売業」の割合が高いことがわかる。
- 栃木県内でも各地域によって大きく構成割合が違っていることがみてとれるなどなど。
最後に参加者の皆さんにご記入いただいたアンケートの一部を共有させていただきます。
総会の満足度を5段階で評価くださいというアンケートに対して、回答者8人中「4」と「5」をつけていただいた方が大半でした。
2025年度1年間県央支部幹事として来年の総会ではよりよいアンケート結果につながるようやっていきたいと改めて思いました。
[文責]株式会社芯和 常務取締役
県央支部幹事 高橋和子
Posted on 2025年4月30日(水) 10:00
News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部3月支部総会~
3月19日、小山市大谷市民交流センター「あいとぴあ」会場にて、参加者9名で県南支部総会を開催しました。その内容をこの場を借りてお伝えいたします。
2025年度の役員体制は次の通りです。「支部長:山嵜俊也=タカマチ産業(株)」、「副支部長:阿良山輝明=(株)アイテム」、「幹事:福田忠史=保険業、八木仁=(株)シンデン、行廣智明=(株)行廣国際アカデミー、中村あさみ=(株)ボーダーレス」の6名体制。(うち前4名が留任、後2名が新任。役職の変更はなし)改めまして今年度もよろしくお願い致します!
続いて支部長である私から2025年の活動について説明を行いました。本紙面でも改めて説明させていただきます。
スケジュールは従来どおりで、原則として毎月第3水曜日が支部例会、第2水曜日お昼が支部幹事会(ZOOM)です。
ただし、大きな変更点として『他支部とも連携して県全体で学びの場を提供する体制』へシフトしていきます。
この変更の目的は大きく2点で「1.より多様で深い学びの機会を得るため」、「2.支部例会の質を高める活動へ注力する時間確保のため」です。
当面はこれまで通りの支部例会を継続しながら徐々に新体制(=県全体でのサービス提供)へ移行していきます。県南支部会員の皆様におかれましては、他支部の例会や、全県イベントへの参加も改めて視野にいれて頂きたいと思います。また、近年なおざりになっていた懇親会や忘年会にも力を入れ会員間の関係性強化を図っていきます。
さて、2025年度の県南支部活動方針は「小さな不離一体」としました。この言葉は「同友会活動と自社経営は不離一体」という考えに基づいています。
同友会での学びが日々の経営に活かされること、かつその実感を伴っている状態のことです。その先に目指すべき県南支部や、より充実した同友会活動があります。
まずは「経営の何を学びたいのか? どんな能力を身に着けたいのか?」を具体的な言葉にしてみてください。それが目的や目標となり「小さな不離一体」が起こり始めます。自分のテーマが明確になれば例会で得られる学びや気づきもグッと増えるからです!
それでは例会で皆さまとお会いできるのを楽しみにしております!
[文責]タカマチ産業株式会社 代表取締役
県南支部長 山嵜俊也
Posted on 2025年4月30日(水) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~県北支部3月支部総会~
令和7年3月25日に(有)赤札堂印刷所で県北支部総会が行われた。参加者は4名であった。
令和6年度の県北支部の活動としては、会勢のこともあり支部単独での例会の開催を控え、県央支部との合同例会の開催、また積極的な県例会や他支部例会へ参加するものであった。
支部総会での話題は、県北支部や同友会を盛り上げていきたい、しいては地域経済を盛り上げていきたい、で始終し、会員の輪を広げるには、どう動くか、何をすべきかなど、意見が繰り広げられた。
「業績を向上するためには何をすればいいか」「良い従業員を採用するにはどうすればいいか」「会社の後継はどうすべきか」などなど、そのような問題を解決する学びの“場”を求めているを経営者は必ずいる。
そのような経営者の方たちに同友会を知ってもらう、そのような“場”を設けることがわれわれ県北支部の来期の計画とした。
来期は県北支部会員と地域の経営者との交流を積極的に図る年数回の“場”を設けることとした。
支部総会終了後懇親会をおこなった。県北支部会員のみでの懇親会は久しぶりであったが、やはりいいものであると感じた。支部総会からの話題も引き続き語り、またそれぞれの会社の状況や日頃の問題、現在の経済環境ことなど様々な話で盛り上がった。
世代を超えて様々な意見が交わせる、同友会はそんな心置けない会なんだと思う総会・懇親会だった。
[文責]八木澤社会保険労務士事務所
県北支部長 八木澤和良
Posted on 2025年4月30日(水) 08:00
News Topic 04 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部3月支部総会~
3月26日に開催された鹿沼・日光支部の令和6年度支部総会の様子を皆さんにお伝えする。今回は2部構成となっている。
第1部では、鹿沼市経済部の方と栃木同友会代表理事 斎藤 秀樹 氏より報告がなされた。第2部では、支部における議案の審議が行われた。早速、第1部から報告する。
まずは、鹿沼市経済部の方から中小企業・事業者支援策として補助金を中心に報告を頂いた。昨今の物価高騰、円安、賃上げ要望など中小企業や個人事業主を取り巻く環境が大きく変化し、厳しい状況が続いている。その中で、中小企業や個人事業主がこの厳しい状況の中でも自分の事業を発展させようとすることを支援するための国、県、鹿沼市の支援策を報告頂いた。参加者からは、「この補助金なら○○さんの事業に活かせるのでは?」とか、「この補助金は○○さんに教えてあげたほうがいいのでは?」と同友会の仲間を思っての発言が出た。
次に、斎藤 秀樹 氏から「支部活動で得られた自身と自社の成長」を題して経営体験の報告がなされた。
小さい頃に斎藤氏の祖父から言われた「土地を護ってくれ。」という言葉が幼少期の斎藤氏の心に刻まれたエピソードから始まり、経済を志し、経済学部に入学し、公認会計士を目指して合格したエピソードをはさみ、東京で公認会計士として活躍する中で栃木県の企業の代表者と知り合い、企業を支援する喜びを味わったエピソードはサクセスストーリーのようでした。
しかし、順風満帆な公認会計士の活動をしている中で、斎藤氏の祖父が言われた「土地を護ってくれ。」という言葉が斎藤氏の心には深く刻まれていることから、このまま東京で公認会計士として活躍していくべきか、出生の地である鹿沼市に戻って鹿沼市の為に活躍するべきか、と大きな悩みにぶつかった葛藤ストーリーは聴いていて心にグッときた。この悩みは先程も書いたが斎藤氏の祖父の言葉が判断の大きな要素となり、栃木県に戻ってきて起業したストーリーへと進んだ。
その頃に中小企業家同友会と関わったようですが、最初はうまくいかず幽霊会員をしていたというエピソードは今の斎藤氏からは想像できないものでした。その後、同じ栃木県中小企業家同友会の仲間から誘われた事業(「人がかがやく経営指針をつくる会」)で大きく同友会活動に関わることになったと報告され、自社でも同友会で学んだことを実践しながら、従業員からの指摘に悩み、従業員とも喧々諤々議論をしながら自社を発展してきたエピソードは今の斎藤氏からは想像できなかった。
鹿沼市での活動も御自身の家族の言葉や行動から活動の方針が大きく影響し今の事業を行っていることが報告された。
本当に掻い摘んで報告したが、本当はもっと斎藤氏の歩みを記載しなければ理解できないものであった。
皆さん。良かったら支部に講師として読んでこの話を聞いてみて頂きたい。斎藤氏の見方がより良い方向で大きく変わりますよ。
次に、第2部の報告です。こちらは本来の支部総会です。
浅野支部長から2024年度の活動実績が報告され、2025年度の活動計画が説明された。その後、本年度は役員改選時期の為、新役員案が上程された。その後、全議案について承認されました。
浅野支部長は重任されましたが、新しい役員とともに今年度の鹿沼・日光支部の事業を執行していくものと期待している。
以上、報告です。
[文責]株式会社コメノイ 代表取締役
鹿沼・日光支部長 浅野知則
Posted on 2025年4月30日(水) 07:00
コラム
カルチベートされる
ちょっと長い引用。
「勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。(中略)学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても。その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものなのだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! これだけだ、俺の言いたいのは。…」
太宰治の「正義と微笑」の中に出てくる言葉。若き黒田先生は、最後の授業で主人公たち生徒にこう語った。「真にカルチベートされた人間になれ!」先生は言う。
太宰は、何をいいたいのか? 同友会を使って説明してみる。
「同友会ってどうゆうかい?」と聞かれることがある。公式通りなら、「良い会社をつくろうとする経営者の会」「良い経営をしようとする経営者の会」あたりだろう。
栃木同友会にはないが、他県の同友会には同友会大学、経営者大学という、幹部社員・後継者・経営者自身が総合的な能力を身につけるための講座がある。肝は、総合的な能力。
太宰の言う、「その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているもの」を、大人になってもつかもうという学びにあたる。
学んだから何か直接的な功利が得られるわけではない。得られるものは茫洋として、掴みどころのないものだとおもう。でもそこで学んだものは、自分の中に、「一つかみの砂金」として残る。世の中を理解して困難な世界を読み解くための基礎力となる。
同友会の学びは、直接的に役に立つものもあれば、中長期的に自身を成長させるものもある。特に、自分自身の成長には、ものすごく時間がかかる。10年単位はザラ。
黒田先生が言っていることは、自分を大切に育てなさいということなのだと思う。
そういった学びをするための、一助として、今年も栃木同友会では、5月には総会、11月には経営フォーラム、また6月からは経営指針をつくる会、年間を通じては支部活動や共同求人・インターンシップ受け入れ活動、ダイバシティ委員会などの行事と講座をおこなう。
5月の総会では、基調講演として、京都大学名誉教授、地域経済学がご専門の岡田智弘先生をお呼びする。これから地方で何が起きていくのかを、長年の地方経済の研究された方の視点で語ってもらう。
11月には経営フォーラムをおこなう。都留文科大学教授の古屋和久教授をお迎えして、主体的・対話的で深い学びを進める教育の実体をお聞きする。自社の教育にも必ずや役に立つものと思う。
また、喫緊では、6月から経営指針をつくる会をおこなう。変化の時代にあらためて自社を見つめ直すのに活用してもらいたい。去年から続く、大学生とのコラボレーションによるインターンシップ受け入れ活動もますます活発に活動している。
みなさん、ことしも是非一緒に活動してみてほしい。
太宰が言っている、カルチベートは英語のcultivateのことで「耕す、育てる、磨く、高める」という意味だ。人も会社も促成栽培はできない。だからこそ、タイパ(タイムパフォーマンス)・コスパ(コストパフォーマンス)ではなく、きばらず・せかず・あきらめずで行きたい。
[文責]専務理事 石綱知進