『 News Topic 』カテゴリーの投稿一覧

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~同友会を知る会(新会員オリエンテーション)~

福田忠史氏 写真

福田忠史氏

1月24日宇都宮市東市民活動センターを会場に「同友会を知る会」が行われた。

参加者は新理事を含めて栃木同友会役員が8名、新会員2名の構成だった。

司会は新会員のフォローアップを担当する福田忠史氏が行い、会は「同友会はどういう会か」というところから始まった。

戦後まもなく行われていた傾斜生産方式など大企業偏重政策の中で、困難な経営環境にあった中小企業者達が、それでも人々の暮らしを支えているのは中小企業であり、「中小企業こそ日本経済の主人公である」その自覚と使命感で1947年に立ち上げられた全日本中小工業協議会がこの会の前身となる。

そして、1957年自主的な中小企業運動を推進する方々が中心となり日本中小企業家同友会(現・東京中小企業家同友会)を設立する。「天は自ら助くるものを助く」を旨に会員相互に学びあうことで強じんな経営体質を培う集団が生まれた。同友会はその誕生から自主的で、民主的な会なのである。

 「知る会」は、自己紹介に移る。参加者一人一人の入会時の年齢と入会の動機が板書されていった。入会時の目的が現在も変わらないという役員もいたが、概ね変化していた。この会には変化させる力がある。「これまでは実務に流されていたが、同友会で学ぶうちに考えることの大切さに気付かされた」「これまでの自分は一つ一つのことが中途半端だった。学び方が中途半端だったからだとわかった。」など、新役員から自身の変化も伝えられた。

また、新会員からは「この会には答えが帰ってくる安心感があ
る」「今後も可能な限り参加したい」といった感想をいただいた。

 「知る会」の開催は今年度2回に終わったが、新会員の「知る会」に参加してからの各行事参加率が非常に高い。参加した役員からは「次年度は隔月で行いたい」、「入会を考えている人にも積極的に参加していただく流れを作りたい」など、「知る会」の重要性を改めて確認できる会となった。

同友会を知る会開催の様子

[文]事務局

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部2月例会~

「この経営会議は素晴らしかった!」

今回の例会を通じての私の率直な感想である。自社の経営会議で、建設的な意見の上に建設的な意見が積み重なっていると感じることができる会議は、少ないのではないかと思う。

例会は、「(株)ケンナン 経営会議 Vol.3 ~議論で頭を使う夕べ~」というタイトルで、2024年2月21日、ゆめまち(小山城南市民交流センター)で、参加者11名で行われた。

これは「どのようにしたら栃木同友会県南支部を活性化させることができるか?」というテーマを、例会を会社の会議に見立てて、皆で分析し、それを元に話し合おうと始まった。

1回目では、「われわれの会は何をする会なのか」を皆で確認した。そして2回目では「何を学んでいきたいのか?」を出し合った。そして今回、「なぜ増強しなければならないのか?」というテーマで議論した。

このところ県南では、会員同士で仕事の課題を中心に、情報交換が活発に行われている。例えば、ある会員が近々労働基準監督署の立ち入り調査が入るという情報を流したところ、「このようなところは要注意!」という情報が上がった。終了後の「このようなところを注意された。」という情報には、「当社ではこのような商品を扱っているので一度検討したらどうか?」などの提案がでるなど、さまざまな情報が回った。

こうしたことから、「人数が多ければ多いほど、より実戦的になっていくはずであるので、参加してくれる会員を増やしたらもっと楽しいはず」ということに皆が賛同した。

しかし、経営のことを考えると参加したい気持ちがあると同時に「いかない理由」も出てくるという意見があった。そもそも「学ぶ」という体験が、それまでの学校生活が苦痛でトラウマになっている経営者を知っていると参加者もいた。

そのような議論の中で「同友会の学び」とはどういうものかという議論になった。

ある会員から、「仕事さえ回っていれば会社は回ると考えていたが、やはり経営者としての学びが必要だと考えた」という意見がでた。

しかし同友会の学びは、「経営者のあるべき姿」が曖昧に感じるかもしれないが、「知りたい、理解したいという気持ちを根底に、自分で考えていくことが大切で、みんなの経験を聞いて、それを自社にアレンジし、それらを生かすことが同友会の学びなのではないか」ということで大筋の意見がまとまった。

次回は支部総会で、以上のような議論を踏まえて、来年度学んでいくことを考えていきたい。

[文](株)シンデン
八木仁

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~とちぎ連合との懇談会~

2月2日、同友会事務局に於いて連合栃木との懇談会が行われた。連合側は吉成会長をはじめ5名、栃木同友会は八木代表理事をはじめ4名の計9名が参加し、事務局をフルに使っての会談となった。

懇談の話題は中小企業での給与のベースアップは行われているか、給与のベースアップに伴い、製品の価格転嫁は行われているか…といったここ数年の物価高、人材難、賃上げへの対応について終始した。

最初に働き方改革について経営者側から「働き方改革の方針に賃金の高い職場への人の流れを促進する動きがある。自社でも転職サイト登録者が多く、せっかく育てた人材が流失している。これに対処するためにも労働環境の改善が必要だが、一朝一夕にできることではなく、特に7割を占める中小企業の実態を考えると課題は深刻である。

価格転嫁に関して、「製造業では年度の前半は素材価格の上昇が毎月のように続き、半年に一度の価格交渉で対応してきた。」しかしながら、「賃金アップに対応する価格転嫁は難しい。業界によっては黒字率が30%を下回る所もあり、社員の賃金アップまで手が回らないといったところも少なくない。中小企業間においても賃金格差は広がっている。」といった報告もあった。

また、下請法に関しての矛盾、建設業に関しては入札制度の見直しなど、話題は尽きなかった。

連合栃木からの参加者は年々増えている。同友会の「社員の暮らしを守る」という視点は連合栃木の皆様にも共感を呼んでいる。とはいえ、経営に関する不確定要素が増えていく昨今、経営を維持、発展させていくのは困難だ。「良い会社をつくって対応するしかない」のつぶやきが心に残った。

とちぎ連合との懇談会の様子

[文]事務局

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 05 栃木のNEWS
~新会員紹介~

有限会社みらいヘルスデザイン
築90年の店舗で祖母の営みを繋ぐ

唐木成仁氏 写真

唐木成仁氏

唐木成仁氏の祖母が看護婦紹介を始めたのは戦後すぐの頃に遡り、看護婦紹介所としては草分け的な存在です。昭和51年有限会社唐木看護婦・家政婦紹介所を設立し、祖母・母を経て唐木成仁氏が継承。現在は有限会社みらいヘルスデザインとして有料職業紹介事業を始め、訪問介護・居宅介護・介護経営コンサルタント事業など、“健康”を軸に多岐にわたり活動されています。

氏は東京理科大学を卒業後、慶應義塾大学・立教大学の大学院を修了、健康マネジメントの博士課程及びMBAを取得しているスペシャリストです。

これまでも「介護の資格を持ったコンシェルジュ」を配置したシニア分譲型マンション運営の取り組み、また、「とちぎ介護経営研究会」を主催し、介護事業者の学びあいの場をつくるなどなど、介護事業の様々な場面で活躍されています。

同社の経営の軸は“健康”、かかわっている人たち、自分自身、そして経営をヘルスデザインすることが使命です。介護職につく方々の生活がより向上するように、介護事業を営む企業が継続発展するように、学んできたこと、培ったあらゆるブレーンを活用し、生まれ育った鹿沼に根を下ろし具現化しています。

唐木氏は新たなブレーンの構築と視野を広げるため栃木同友会にご入会されました。豊富な情報量と知識で人材の獲得や維持のご相談にも対応いただけるとのこと、会員の皆様には栃木同友会の新しい辞書の1ページとしてお迎えください。

[文]事務局

No.164_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~第9期経営指針をつくる会~

経営指針をつくる会卒業発表

経営指針をつくる会卒業発表会 集合写真

受講生3名とサポーター7名

2023年は経営環境が激変した年だった。

外部環境の変化が激しく、中長期の計画が作成しづらい状況になってきた。感染症の流行が当たり前になり、材料は高騰して不足している。人手は足りなくなり、燃料も上がり、税制や労働関係の法律も改正が続いている。

今までは戦争の影響を直接受けることが少なかったが、ウクライナ・ロシアの戦争、イスラエル・パレスチナの戦争はわたしたちの生活に影を落とし始めている。

chatGPTを始めとするAIの発展や政府が推し進めているDX化の施策もわたしたちの経営に大きな影響を与え始めている。

我々の世代がかつて経験したことがない、大きなルール変更が起きている。それが目に見えてわかるのは、1 ~ 2 年後だろうか。

そんな外部環境を考えながらの「第9回経営指針をつくる会」が12/16(土)の発表会をもって終わった。

3名の受講者が4ヶ月におよぶ講座を修了。経営経験の浅い受講生たちにとっては、自社・自分・経営を深く考える今までにない経験だったのではないだろうか。

八木匠氏 卒業発表の様子

模造紙に書き込む八木匠氏

あいさつのあと、発表は(株)シンデンの八木匠専務から始まった。3代目の後継者になる予定で、これから父の経営していた会社を受け継ぐ。40名の社員との関わり合いをどうしたらいいのか、お客さんとの関係性をどう確立していったらいいのか、大きなモゾウ紙を使いながらのサポーターとの議論をしていった。

そんな中、現社長である父がつくった経営理念の再定義が行われ、そこを軸に経営指針の発表が行われていった。自社の経営指針を自分自身なりに再解釈しての発表だった。

とくに、観光産業をめざす(株)シンデン名物の自社製品の展示室。過去につくられた製品、試作品が数多く並ぶ。整理をしながら自社を更に深く理解すると決意をあらたにしていた。

林瑞子氏 卒業発表の様子

修了証を授与される林瑞子氏

(有)東光物産の林瑞子氏は日光駅前で食堂とおみやげ物店を営む後継経営者候補。現社長へのインタビュー、自分自身の気になることを整理するワーク、自社の取引先の状況等を整理していく中で、会社の今後の展開や自分の生き方についてかなりまとまりができていた。

発表で意外なキーワードが出てきた。つくる会を通して林氏自身が発見した言葉。その言葉に林さんの再誕生を感じた。この言葉はこれからの彼女の指標になるかもしれないと感じた。

観光地の飲食・土産物店のため、コロナの影響をおおきく受けた業種でもある。コロナ中は困難もあった。幸いにも2023年度コロナ明けの需要、インバウンドで好調だったという。発表は、さらなる発展のためのアイデアがたくさん入っていた。

中村あさみ氏 卒業発表の様子

自社の経営指針を
発表する
中村あさみ氏

宣言書を読む中村あさみ氏の姿は、受講開始からは考えられないくらい堂々としていた。

(株)ボーダレスは精密部品の切削加工を行う会社。その2代目、社員承継の中村氏は事務員だったが先代社長から指名を受けて社長となった。そんな中でも、ある社員との関わり合いに悩んでいた。自社を見つめる中でどういう方向性で社員と関わっていったらいいのかを考える。

自分が決心し、サポーターのアドバイスもうけて、つくる会の会期中で、社員と面接を行い、問題社員との関わり合いが変わった。中村氏の「一対一なら負けない」という発言には自信がみなぎっていた。

深い関わり合いの中から、新たな関係性が生まれていった。
われわれサポーターも受講生から刺激を受け、それぞれが変化している。さらに同友会の中で学び会う関係を続けたらとおもう。

[文](株)共立
石綱知進

栃木県中小企業家同友会

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