No.175_コラム

コラム

AIつかってますか?

AIって聞くけどなんだかよくわからない。それで先日、U大学で特別講義を受けてきた。そこである業種の例を聞いて驚いた。コアコンピタンス(他社に真似できない核となる能力)と思うような部分が一部AI化されていた。

2022年11月、2年前にchatGPTが出てきた時は「人工無能(チャットボット)の強化版」と思っていたのだが、最近使ってみると、すごく頭が良くなってきている。実際の仕事に取り入れられている様子は衝撃を受けた。知的作業と思っていた人間の受け持ち分野が取って代わられていた。

そうすると、これからの課題はAIをどのように自分で使いこなすかということになってくる。試しにchatGPT(OpenAIのAI)やGemini(GoogleのAI)の無料版をスマホやパソコンでつかってみてほしい。

聞きたいことを相談すれば、ある程度答えてくれるはずだ。2022年時点では答えを捏造していたが、今はそんなことも少なくなってきている。

検索するよりも問題点を絞り込んでくれる。実感しないとわからない世界。説明が難しい。自転車に乗れない人に自転車の乗り方を言葉で説明するようなものなので。

実際に仕事で使ったり、生活上でつかったりするようになると、AIとの付き合い方も考えなければならない。いや、もはやAIさんか。彼? 彼女? とつき合うという考え方を持たなければ危険かもしれない。

われわれの質問や対話がAIさんとの関係性を固定化し、聴く人によって返ってくる答えがかわるようになるかもしれない。新たなるフィルタリング。そのうち、AIさんとのお付き合い講座なるものがでてくるかも。

SF小説の話もバカにできなくなる。ロボ心理学者スーザン・カルヴィンの話(「われはロボット」アイザック・アシモフ著、ロボットの心をあつかう小説)は荒唐無稽な話ではなくなってくる。それよりも、「未来の二つの顔」(ジェイムズ・P・ホーガン著、コンピュータが自我を持ち始める話)の方が近いのか。

そういえば、あの講師の先生は、AIへの質問で敬語を使っていた。

[文]株式会社共立
石綱知進

栃木県中小企業家同友会

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