No.158_News Topic:全国のNEWS

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~女性経営者全国交流会 in 福岡~

Welcome “CHANGE”
新しい時代の創造 共に生かし合い、育ちあい 進化する未来へ

6月22日から23日、福岡県北九州市小倉にて女性経営者全国交流会が開催された。47すべての都道府県から、907名の参加があり、女全交としては、過去最高の参加者数であった。1日目は9つの分科会が開催された。

私は第3分科会に参加し、NPO法人発達障害者サポートセンターピュアの檜尾めぐみ氏の報告を聞いた。檜尾氏は、障害を持つお子さんの子育てに困惑し、わが子が生きる場所を作ると起業した。行政(東大阪市)と連携し、障害福祉分野で様々な役割を担うことになるが、経営がわからない。初めて正規雇用した社員のために経営を学び法人を大きく発展させなければとの想いを持つようになる。同友会に入会し経営を学ぶ中で、数値目標は大切、想いだけでは経営できないと気付く。「人を生かす経営」を目指し、社員と共に指針をつくり、ブラッシュアップしていく。社員と共に同じ方向を目指していくために、ビジョンを視覚的にわかりやすいものにした。

今ではスタッフがビジョンを語り粘り強く活動してくれているという元気が出る報告だった。参加して一番驚いたのは、グループ討論だった。女性6名男性1名のグループだったが、全員がグループ長なのかと思うくらいに話が弾んだ。1回目のグループ討論が30分、2回目が90分と長い討論だったが、時間が足りないくらいだった。

2日目の記念講演は、「100年、200年続く企業にカギは多様性」というテーマで、(株)西日本新聞社執行役員北九州本社代表の甲木正子(かつきまさこ)氏の報告だった。男女雇用機会均等法以降2代目の女性記者として入社した甲木氏は、女性記者の草分け的存在。長らく男性社会だった新聞社で結婚、育児にキャリアアップと道なき道を拓き続けた。

アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をたくさん浴びながら、すべての人が自分らしく生き、働くために、前例のない様々なことにチャレンジしてきた。昭和から平成そして令和と、時代の移り変わりと共に考え方も変化してきたが、男性だから女性だからというアンコンシャスバイアスに敏感に気付き、社会に発信してきた事と、100年以上続くビジネスモデルでもある新聞業界の今後も見据えた報告だった。

子育てや家事、介護などに積極的な男性に出会うと、「すごいな。素敵だな」と思ってしまっていたが、それもアンコンシャスバイアスなのだと気付かされた。このような気付きの積み重ねが、世界を変えていくのかもしれない。

甲木正子氏 報告の様子

[文責]NPO法人 CCV
神戸真弓

栃木県中小企業家同友会

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