No.158_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県央支部6月例会(第71期北海道同友会 同友会大学 公開講座Ⅱサテライト参加)~

「克ち進む経営」

加藤明彦氏の写真

加藤明彦氏

2023年6月27日、県央支部6月例会が行われ、宇都宮市東市民活動センターを会場に6名、ZOOMにて2名が参加した。この例会は、北海道中小企業家同友会/同友会大学同窓会共催の第71期同友会大学公開講座Ⅱに、栃木県中小企業家同友会が受講する方法で参加となった。

「人を生かす経営」の総合実践で、共に未来を拓く! ~『生き残る』経営から、『克ち進む』経営へ~ をテーマに、愛知県中小企業家同友会相談役理事 加藤明彦氏(エイベックス株式会社)の熱い報告を拝聴させていただいた。加藤氏は、自動車関連部品製造をはじめ、高精度精密な研磨・研削加工を行う会社の2代目社長を経た後、現在は代表取締役会長となり、中同協副会長としてもご活躍されている。別名「ミスター同友会!」と呼ばれているとのことで、同友会理念と「人を生かす経営」を総合的に実践、強靭な経営体質の強化、新しい仕事づくり等に取り組まれている。

冒頭、経営者としての反省点、リーマンショック以降の危機的な経験談、社員を死守すべくとった生々しい行動や会社経営の立て直しに奔走する様子が語られた。金融環境の状況が一変、経営上財務上の問題を抱えると己以外の利害関係者を疑ってしまい、その結果であろうか、社内に救いを求めても答えが返ってこない状況であったという。

その当時を「自分が一番会社を知っていて、一番努力をしていると思っていた」と振り返る。疑問疑念を抱きながら同友会活動を続けているうちに、『社員との関係性を強化すること(労使見解の認識)』『その考え方を社内で実践すること(労使見解の展開、浸透)』 の大切さに気付いたそうだ。

その後数年間、社員一人ひとりの成長が会社発展の原動力になるとの想いで会社経営に取り組む一方、経営理念の実践をはじめとする人を大切にする経営、外部環境や需要の変化を見据えた中長期の経営計画策定などをわかりやすく社内全体に浸透させてきた。また、自社の強み弱みを徹底的に分析し、世に役立つ『克ち進む経営』を戦略として展開されている。

『常に成長する会社=社員が誇りに思える会社=税収や地域貢献で必要とされる会社』つまり、同友会活動と労使見解の考え方を如何に自社に落とし込めるかが重要なのだと、最後に加藤氏は語ってくれた。

私自身、同友会に入会し8年目を進行中であるが、今回の例会に参加し、加藤氏の熱く人間味あふれる報告を拝聴できたことは、非常にありがたく、有益な経験となった。人として尊敬できる人がまた一人増えた。非力ながら、経営者として更に己を磨く決意を持つことができた大変貴重な例会であった。

ここで、今回このような企画していただいた県央支部石綱氏に対し、感謝の思いをこの場を借りてお伝えしたい。石綱氏は、この第71期同友会大学の今期受講生であり、そこからの情報共有を基に今回の支部例会へとつながった。コロナ禍に於ける会議セミナーなどへのオンライン参加が通例となる中、われわれ参加者としても、WEB上でこのように容易に、また遠距離での開催講座に参加できたことを素晴らしく思うと共に、このような企画を今後も取り入れながら、栃木県中小企業家同友会の発展に繋げていきたい。

[文責]U-TEC 株式会社
臼井 進

栃木県中小企業家同友会

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