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No.166_コラム

コラム

桶狭間の戦い
~尾張中心部と知多半島間の要害をめぐる攻防~

桶狭間古戦場公園『近世の曙』石碑

江戸時代に書かれた書から今川軍25,000人に対し、3,000人の織田軍が大勝利を収める。それは、まさに奇襲戦の代名詞だった。

しかし迂回奇襲戦には、かなりの無理があり成功率が低い。更に今川軍は鳴海城を真っ直ぐに攻めるのではなく東海道を外れ大高城に行くつもりであった。

反対に織田軍は中島砦から横に長く伸びた今川軍の中心部となる桶狭間を攻める事が出来た。

ちなみに、この戦いが情報戦を第一とする戦いへの、変革の第一歩となった。当時スッパラッパ、すなわち後の忍者スパイ。この戦いの第一功労者に、前線にての功労者よりも、No.1として忍者スパイを上げていた。

兆報は3つあった。

・一つ、として当日の義元は馬ではなく、輿に乗っている。

・二つ、として分派とし大高城に入る為に桶狭間あたりで昼食となるであろう。

・三つ、として実践行動が上げられる。

2つの適切な情報に基づいて、信長が可及的速やかな行動が取れた事がこの戦いの勝因であった。

企業にとっても同じだ。確実な情報に基づいて戦略を立て、戦術に落として即、実践行動をする事で現状を切り拓く道が生まれる。

[文](株)フカサワ
深澤雄一

No.165_目次

発行日:2024年 2月29日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~鹿沼日光支部1月例会~

令和6年度中小企業支援策・税制・労基法
~新年度に起る中小企業向け支援策・ルールの変化を知ろう~

2024年1月25日、鹿沼市経済部産業振興課商工振興係・税理士・社労士の三つの立場から新年度の法改正及び支援策が報告された。中小事業者が享受しうる政策にフォーカスした、まさしく実質的な内容だ。

まず鹿沼市経済部より、国の補助制度や鹿沼市の取組施策が報告された。国の補助制度については「事業再構築補助金」をはじめとした主たる補助金を明示していただき、鹿沼市の取組施策については市の掲げる「持続可能なまち」づくりを目指した施策から各分野に落とし込んだ具体策を紹介していただいた。

次に公認会計士・税理士の斎藤秀樹氏より、令和6年度の税制改正が報告された。令和5年12月に公表された経済産業省の資料を基に、賃上げ促進税制の拡充及び延長などを解説していただいた。

その中で特に、交際費の除外要項について1人当たりの飲食費が5000円以下から1万円以下に引き上げられた点は各社への影響が大きいだろう。

最後に社会保険労務士の齊藤加居氏より、労務の2024年問題が報告された。労働基準法・健康保険法・厚生年金保険法などの改正について解説されたが、その中でも社保の適用対象者拡大は見過ごせない内容だろう。

今回の改定では従業員数51人以上の企業が対象だが、今後該当企業が拡大する恐れもある。企業が負担する社会保険額の増加は、経営方針を決める上で、計画段階から前提条件として入れ込む必要があるだろう。

本例会にて鹿沼市の職員らから直接施策を聞けたことは大変有意義であった。近隣市町村でも近しい支援制度があったり市の直面する補助制度の欠点を聞けたりと、官民連携の重要性を改めて痛感した。

鹿沼日光支部1月例会開催の様子

[文](有)東光物産
林瑞子

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~同友会を知る会(新会員オリエンテーション)~

福田忠史氏 写真

福田忠史氏

1月24日宇都宮市東市民活動センターを会場に「同友会を知る会」が行われた。

参加者は新理事を含めて栃木同友会役員が8名、新会員2名の構成だった。

司会は新会員のフォローアップを担当する福田忠史氏が行い、会は「同友会はどういう会か」というところから始まった。

戦後まもなく行われていた傾斜生産方式など大企業偏重政策の中で、困難な経営環境にあった中小企業者達が、それでも人々の暮らしを支えているのは中小企業であり、「中小企業こそ日本経済の主人公である」その自覚と使命感で1947年に立ち上げられた全日本中小工業協議会がこの会の前身となる。

そして、1957年自主的な中小企業運動を推進する方々が中心となり日本中小企業家同友会(現・東京中小企業家同友会)を設立する。「天は自ら助くるものを助く」を旨に会員相互に学びあうことで強じんな経営体質を培う集団が生まれた。同友会はその誕生から自主的で、民主的な会なのである。

 「知る会」は、自己紹介に移る。参加者一人一人の入会時の年齢と入会の動機が板書されていった。入会時の目的が現在も変わらないという役員もいたが、概ね変化していた。この会には変化させる力がある。「これまでは実務に流されていたが、同友会で学ぶうちに考えることの大切さに気付かされた」「これまでの自分は一つ一つのことが中途半端だった。学び方が中途半端だったからだとわかった。」など、新役員から自身の変化も伝えられた。

また、新会員からは「この会には答えが帰ってくる安心感があ
る」「今後も可能な限り参加したい」といった感想をいただいた。

 「知る会」の開催は今年度2回に終わったが、新会員の「知る会」に参加してからの各行事参加率が非常に高い。参加した役員からは「次年度は隔月で行いたい」、「入会を考えている人にも積極的に参加していただく流れを作りたい」など、「知る会」の重要性を改めて確認できる会となった。

同友会を知る会開催の様子

[文]事務局

No.165_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部2月例会~

「この経営会議は素晴らしかった!」

今回の例会を通じての私の率直な感想である。自社の経営会議で、建設的な意見の上に建設的な意見が積み重なっていると感じることができる会議は、少ないのではないかと思う。

例会は、「(株)ケンナン 経営会議 Vol.3 ~議論で頭を使う夕べ~」というタイトルで、2024年2月21日、ゆめまち(小山城南市民交流センター)で、参加者11名で行われた。

これは「どのようにしたら栃木同友会県南支部を活性化させることができるか?」というテーマを、例会を会社の会議に見立てて、皆で分析し、それを元に話し合おうと始まった。

1回目では、「われわれの会は何をする会なのか」を皆で確認した。そして2回目では「何を学んでいきたいのか?」を出し合った。そして今回、「なぜ増強しなければならないのか?」というテーマで議論した。

このところ県南では、会員同士で仕事の課題を中心に、情報交換が活発に行われている。例えば、ある会員が近々労働基準監督署の立ち入り調査が入るという情報を流したところ、「このようなところは要注意!」という情報が上がった。終了後の「このようなところを注意された。」という情報には、「当社ではこのような商品を扱っているので一度検討したらどうか?」などの提案がでるなど、さまざまな情報が回った。

こうしたことから、「人数が多ければ多いほど、より実戦的になっていくはずであるので、参加してくれる会員を増やしたらもっと楽しいはず」ということに皆が賛同した。

しかし、経営のことを考えると参加したい気持ちがあると同時に「いかない理由」も出てくるという意見があった。そもそも「学ぶ」という体験が、それまでの学校生活が苦痛でトラウマになっている経営者を知っていると参加者もいた。

そのような議論の中で「同友会の学び」とはどういうものかという議論になった。

ある会員から、「仕事さえ回っていれば会社は回ると考えていたが、やはり経営者としての学びが必要だと考えた」という意見がでた。

しかし同友会の学びは、「経営者のあるべき姿」が曖昧に感じるかもしれないが、「知りたい、理解したいという気持ちを根底に、自分で考えていくことが大切で、みんなの経験を聞いて、それを自社にアレンジし、それらを生かすことが同友会の学びなのではないか」ということで大筋の意見がまとまった。

次回は支部総会で、以上のような議論を踏まえて、来年度学んでいくことを考えていきたい。

[文](株)シンデン
八木仁

栃木県中小企業家同友会

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