2024年をふりかえって

定時総会まで

斎藤秀樹代表理事 写真

斎藤秀樹代表理事

2024年も年の瀬となった。今年一年のわが国を振り返ると、1月1日に能登半島地震、翌2日に羽田空港での航空機の衝突事故から新年がはじまった。10月1日には石破内閣が発足、10月27日には衆議院選挙がおこなわれ、与党が議席の半数を下回る結果となり、安定した政権運営がむずかしい状態となっている。

われわれ栃木同友会に今年1年をふりかえると、1月の理事会から翌年度理事者も参加した「拡大理事会」がひらかれた。新しい栃木同友会のめざすところや執行部・事務局の体制といったあり方がまとめられ、5月に定時総会が開かれた。

代表理事にわたし斎藤、副代表理事に小岩氏、専務理事に石綱氏が就任した。スローガンとして、「経営の畑を耕し、種まき、根をはる一年」を掲げ、あたらしい体制がスタートする。基調講演では佐藤全氏((株)ヴィ・クルー/宮城同友会)より「地球を救う車を創る 新卒採用で地域の未来を創る」というテーマで自社のあゆみを話していただいた。

定時総会以降

6月からの理事会運営は、栃木同友会の活性化にむけて、理事会の運営方法を変えることからはじまった。いまも一つ一つの課題に取りくんで解決し、全体を再構築している。事務局では長年事務局長をつとめてくれた二階堂氏が退任した。9月から江口好子氏がパート事務局員としてつとめ始め、理事会と共に新しい事務局実務の再構築を続けている。

また、委員会・支部の活動でも今までの活動に加えて、あたらしい試みがはじまっている。

委員会活動は、経営労働委員会では、経営指針分野、社員教育・共同求人分野の2分野の活動が行われた。経営指針をつくる会、経営基礎講座が開催され延べ8名の方が修了している。

社員教育・共同求人分野では合同入社式、フォローアップ研修会をひらき、新卒採用された社員たちが共に学び合う場を継続して設けている。更にあらたな取り組みとして宇都宮大学の学生団体コラベルトと連携したインターンシップ・マッチング会がおこなわれた。

支部活動のひろがり

支部活動においては、県央支部が中心となり、他支部との連携を進めた。また、「インナーブランディング」(会社の内部でブランド意識を高めること)をテーマにした県央支部例会を2回おこない、栃木経営フォーラムに繋げる活動を行っている。経営フォーラムでは、五十嵐久仁子氏(株式会社フロット・宮城同友会)より「自社の『か・だ・い』を知っていますか?」のご報告をいただいた。

各支部の声掛け活動のお陰で、すべての支部から会員が参加。グループ討論では女性会員だけのグループがつくられ、女性同士での討論がはずんでいた。

来年に向けて

12月には、理事者の有志であつまり、来期に向けた戦略会議をおこなった。来期の中心となるテーマはなにかを話しあい、総会と経営フォーラムそして県例会と支部例会の軸にすえて、県全体が各支部・委員会とつながった運営をしていく計画を共有した。

2024年は先を見通すのが難しい1年だったのはみなさんも感じているかと思う。それは、自社も、栃木同友会も同じである。どうすれば継続して経営していけるのか、そのためにはどんな計画が必要か。より深く考えなければならない年になった。来年はより難しい年になることは想像に難くない。

これからはより、世の中でなにが起きているのか、先を見通すことが必要になってくる。言われたことを鵜呑みにするのではなく、情報をあつめ、対話をしてより理解をふかめて経営していく必要がある。

来年には、京都大学の岡田知弘先生をおまねきし、「激動する日本と地域 ~ 中小企業と地域経済~」(仮)をお話しいただく予定である。みなさまの経営の見通しを立てるヒントになれば幸いである。

おわりに

「経営の畑を耕し、種まき、根をはる一年」。

栃木同友会にとって、2024年はその種をまきはじめた年でした。2025年はこの種が芽ぶき、成長する年にしていきましょう。一年間、ありがとうございました。

[文]栃木県中小企業家同友会
代表理事 斎藤秀樹

栃木県中小企業家同友会

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