No.150_News Topic:栃木のNEWS

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~2022 栃木県中小企業家同友会 経営フォーラム~

一人一人が主人公の会社づくり
~全員が考え行動できる会社をめざして~

報告者: 株式会社 吉村 代表取締役 橋本久美子氏

橋本久美子氏の写真

橋本久美子氏

去る令和4年11月14日、ベルヴィ宇都宮にて令和4年度栃木県中小企業家同友会経営フォーラムが開催された。出席者は75名、コロナ禍3年ぶりのリアル開催である。10グループに分かれ、橋本久美子氏の報告を皆真剣に聞き入っていた。今回の経営フォーラムでのグループ討論は「明日から自社・自分ではじめたい1(ワン)アクション」がテーマだ。これは、橋本氏が例会に参加したらそこで得たもの・気づいたもの一つ翌日行動に移すという「1例会1アクション」とおっしゃっていることを受けてのものだ。

橋本氏の経営する株式会社 吉村はお茶のパッケージングを自社一貫生産で行うことをメインとする食品包装資材の企画・製造・販売会社である。「日本で一番大切にしたい会社大賞」など様々な賞を受賞しているが、それまでには一筋縄ではない、紆余曲折の経営があった。橋本氏は社宅住まいの専業主婦の期間が10年あっての社長就任であり、数字にも強くないし劣等感が強くあったという。

同友会には経営理念を作るために入会し、例会で学んだことは色々模倣し会社で実践したという橋本氏。中小企業は「尖んがる」ことが大事なんだという。「大企業がやらない・やれないようなことを中小企業はやらなければ生き残れないし、ココと決めたところは粘り強く攻める」。「短所は消してはいけない。短所を消そう失くそうとすると長所も失くなり、つまらない人間となってしまう」。「短所は他の人の長所で補ってもらい、自分の長所は他の人の短所を埋めることができる」。「自分のダメなところ・短所は裏返せば長所で、長所と短所はコインの裏表」。

橋本氏も自身、自分が弱み短所であると考えていた専業主婦だったことや・数字が苦手だったことは、主婦の意見が分かるという強みになるし、数字に弱ければ数字に強い社員に振ればいいという考えに変わった。

「オレンジのワークショップ」を会社でやってみたら、意外な結果がでた。ノーマークだった社員が良いアイデアを出し、右腕と思っていた社員からは期待外れの意見が出てきて、自分の中の組織論が崩れた。もっと社員のことを見なくていけないと思ったという。報告の内容は枚挙に暇がない。

経営フォーラム報告時の様子

橋本氏の報告の後グループ討論が開始されたが、各グループとも活発な討論がなされていた。私の所属するグループでもいろいろな意見があり、投げかけや回答があり、気づきがあり、翌日のアクションへの決意表明があり、と。会社づくりは人づくりだということを改めて感じた。「理念はあるが使い倒せていない」。「やはり目標は上からのトップダウンではダメで、社員の話を聞いてあげないといけないのだがどう聞けばいいか分からない」。「相手の良いところ・好きな所を見つけるようにしたい」、「一人一人と話ができていない」、「正社員とパート社員の仕事に対する意識の差がある」、「会社で統一ルールができていない」などなど。

参加した方は、得たものは多かったし気づきもたくさんあった、と口々に言っていた。私自身も1アクションどころではなく多くの学びや気づきがあった経営フォーラムであった。

グループ討論の様子

グループ討論

[文責]八木澤和良
八木澤社会保険労務士事務所

栃木県中小企業家同友会

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