No.164_News Topic:栃木のNEWS

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~第9期経営指針をつくる会~

経営指針をつくる会卒業発表

経営指針をつくる会卒業発表会 集合写真

受講生3名とサポーター7名

2023年は経営環境が激変した年だった。

外部環境の変化が激しく、中長期の計画が作成しづらい状況になってきた。感染症の流行が当たり前になり、材料は高騰して不足している。人手は足りなくなり、燃料も上がり、税制や労働関係の法律も改正が続いている。

今までは戦争の影響を直接受けることが少なかったが、ウクライナ・ロシアの戦争、イスラエル・パレスチナの戦争はわたしたちの生活に影を落とし始めている。

chatGPTを始めとするAIの発展や政府が推し進めているDX化の施策もわたしたちの経営に大きな影響を与え始めている。

我々の世代がかつて経験したことがない、大きなルール変更が起きている。それが目に見えてわかるのは、1 ~ 2 年後だろうか。

そんな外部環境を考えながらの「第9回経営指針をつくる会」が12/16(土)の発表会をもって終わった。

3名の受講者が4ヶ月におよぶ講座を修了。経営経験の浅い受講生たちにとっては、自社・自分・経営を深く考える今までにない経験だったのではないだろうか。

八木匠氏 卒業発表の様子

模造紙に書き込む八木匠氏

あいさつのあと、発表は(株)シンデンの八木匠専務から始まった。3代目の後継者になる予定で、これから父の経営していた会社を受け継ぐ。40名の社員との関わり合いをどうしたらいいのか、お客さんとの関係性をどう確立していったらいいのか、大きなモゾウ紙を使いながらのサポーターとの議論をしていった。

そんな中、現社長である父がつくった経営理念の再定義が行われ、そこを軸に経営指針の発表が行われていった。自社の経営指針を自分自身なりに再解釈しての発表だった。

とくに、観光産業をめざす(株)シンデン名物の自社製品の展示室。過去につくられた製品、試作品が数多く並ぶ。整理をしながら自社を更に深く理解すると決意をあらたにしていた。

林瑞子氏 卒業発表の様子

修了証を授与される林瑞子氏

(有)東光物産の林瑞子氏は日光駅前で食堂とおみやげ物店を営む後継経営者候補。現社長へのインタビュー、自分自身の気になることを整理するワーク、自社の取引先の状況等を整理していく中で、会社の今後の展開や自分の生き方についてかなりまとまりができていた。

発表で意外なキーワードが出てきた。つくる会を通して林氏自身が発見した言葉。その言葉に林さんの再誕生を感じた。この言葉はこれからの彼女の指標になるかもしれないと感じた。

観光地の飲食・土産物店のため、コロナの影響をおおきく受けた業種でもある。コロナ中は困難もあった。幸いにも2023年度コロナ明けの需要、インバウンドで好調だったという。発表は、さらなる発展のためのアイデアがたくさん入っていた。

中村あさみ氏 卒業発表の様子

自社の経営指針を
発表する
中村あさみ氏

宣言書を読む中村あさみ氏の姿は、受講開始からは考えられないくらい堂々としていた。

(株)ボーダレスは精密部品の切削加工を行う会社。その2代目、社員承継の中村氏は事務員だったが先代社長から指名を受けて社長となった。そんな中でも、ある社員との関わり合いに悩んでいた。自社を見つめる中でどういう方向性で社員と関わっていったらいいのかを考える。

自分が決心し、サポーターのアドバイスもうけて、つくる会の会期中で、社員と面接を行い、問題社員との関わり合いが変わった。中村氏の「一対一なら負けない」という発言には自信がみなぎっていた。

深い関わり合いの中から、新たな関係性が生まれていった。
われわれサポーターも受講生から刺激を受け、それぞれが変化している。さらに同友会の中で学び会う関係を続けたらとおもう。

[文](株)共立
石綱知進

栃木県中小企業家同友会

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