No.162_News Topic:栃木のNEWS

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~2023栃木同友会経営フォーラム~

自己変革で困難を乗り越え 輝く社員と地域を救え!
~全社員が夢を叶えられる会社へ~

報告者 株式会社 日産サティオ徳島 代表取締役 藤村 泰之氏

藤村泰之氏 写真

藤村泰之氏

2023年11月13日、宇都宮駅東口交流拠点施設ライトキューブ宇都宮にて栃木県中小企業家同友会2023年経営フォーラムが開催された。今年は44名が参加し、6グループに分かれて徳島同友会、株式会社日産サティオ徳島・代表取締役 藤村泰之氏の報告を拝聴した。

藤村氏の会社は新車・中古車の販売、自動車整備、自動車保険の他に障がい者就労支援事業や行政と連携したカーシェアリング事業など地域問題の解決に向けた取り組みを行っている。藤村氏は社長就任時、お金と人に苦しみ、多くのプレッシャーとストレスから不祥事を起こした部門長に強く当たってしまい、社内で孤立、社員を傷つけた事で自己嫌悪に落ち不眠症が発症した。氏は本を乱読し、セミナーに片っ端から参加し、どうすれば良いのかの答えを求めている時に、同友会を知った。そこで「強い思いは必ず実現する」と知り、社長の責務を全うするため行動に移り、同友会に入会し、早速、経営指針実践塾を受講した。

塾では「自己否定からは何も生まれない」「藤村さんは鎧(知識や哲学)を着こんでいて、本当のあなたが全然見えてこない!」など色々な言葉を頂いたという。受け入れられない言葉もあり、理念や姿勢が書けず深夜までサポーターと口論したが、同期の「サポーターの皆さんは1円の対価も貰わず、宿泊費を自己負担して、こんな遅い時間まで、僕たちの為にやってくれている。それなのに、まったく聞き入れない姿勢は、社員に対しても出ているんじゃないですか?」という言葉を受けて、サポーターの言葉を受け入れる事ができた。そして理念や姿勢を確立出来たと氏は語った。実践塾の中間発表では皆さんの感動を得られたとの事であったが、最後の発表は「イマイチ」と言われた。

なぜ、サポーターの心を掴めないのか、卒業後もサポーターを頼り、教えていただいた。そこで、「経営指針書に、生まれてから今までのことを全部書くと良い」と教わり経営指針書で自己開示した。指針書の中には「社員を傷つけたこと」「不眠症だったこと」「社員一人ひとり輝ける会社にしたい」「力を貸して欲しい」なども書いた。涙を浮かべる社員や共感を寄せてくれる社員もいて信頼回復のきかっけになったという。

信頼回復後は経営指針の全社的実践を加速させた。毎日、朝礼で経営指針のディスカッションを行い、共に学び、育ち合う事で理念が浸透し、社員一人ひとりが主役になり始めた。だが、中にはなかなか主役になれない社員もいる。主役になってもらうには環境と支援体制の充実が重要だ。例えば、子供のお遊戯会で直ぐに踊る子もいれば、何をして良いか分からず、止まってしまう子もいる。そういう子には黒子(先生)がサポートする事で、踊りの主役になる事ができる。私達に必要なのは社員が輝くための環境作りと支援であると氏は語った。最後に日産サティオ徳島のビデオが流れた。そこには、主役となり輝く社員の方々と一緒に藤村氏が映っていた。

藤村氏の報告は学びが多く、中でも自己開示の大切さは、私を含めたくさんの参加者の心に強く残ったと思う。

2023栃木同友会経営フォーラム開催の様子

[文](株)シンデン
専務取締役 八木匠

栃木県中小企業家同友会

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