No.162_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部10月例会~

私への事業承継と私からの事業承継

2023年10月25日小山の「ゆめまち」にて、(有)齋藤製作所の代表取締役の伊東正郎氏に「私への事業承継と私からの事業承継」というテーマで支部例会が開催された。

話を聞いて2点印象に残った。一つは業界形態の違うところから入ってきたら「仕事の基本の流れは同じ、各自役割があり、動かしていくにはチームワークが大切。」そして今回のテーマにも関することだが、「社長の仕事は方向性と分配を決めこと。」とのことに改めてその通りだと思った。

そして、もう一つは、今回のテーマの事業承継。「各々の企業には色々な事情があるので難しい。画一的なものは無いが、早めに検討し、準備をしておく必要がある。」ということ。

伊東社長は前職、旅行会社で広告・販促と担当で、同僚であった奥さんの義父が創業した金属板金の(有)齋藤製作所に、将来の後継者として入社した。実家は、今は兄が継いでいるという、120年続くという長野温泉旅館である。温泉旅館から旅行会社、そして板金加工の町工場との経歴に、社員さんに受け入れてもらうまで時間がかかったとのこと。

先代は、職人気質が強く、会社では、社員等への仕事の技術的な指導等には積極的であったようだが、株の移転等を含めて、経営者の継承は、なかなか進まなかった。そこで伊藤氏は会計事務所を巻き込み、事業承継税制「相続税の納税猶予(特例措置)」を利用して、引き継いでいったが、感心したのは、納税猶予がより使いやすく改定されるまで株の移管を保留したことだ。これは税制を現状と今後どうなるかを研究しておかなければ出来ないことだと思った。

そして今後については、現在いろいろと模索しているところだが、まだご子息は小学生と3代目の社長にするにはまだ早い。伊藤氏の構想は、自分と息子さんの間に社員さんに社長になってもらおうと考えている。

現在は体制を構築中だが、今後どのような会社にしていくのかを幹部社員さんと議論しているという。まさに10年ビジョンの構築だと思った。

県南支部10月例会開催の様子

[文](株)シンデン
代表取締役 八木仁

栃木県中小企業家同友会

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