No.161_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部9月例会~

同友会活動が経営に活きる!
~自分流の経営のバトンつなぎ~

栃木県中小企業家同友会県南支部9月例会は、令和5年9月26日火曜日に小山市ゆめまちにて開催された。今回の報告者はタカマチ産業代表取締役の山﨑俊也氏。山﨑氏が代表を務めるタカマチ産業は、縁日やお祭りに欠かせない屋台や調理器具等を製造から販売まで手掛ける全国でも稀有な存在である。創業者は山﨑氏の祖父であるのだが、市場が出来た頃から早い段階で参入した事が市場で高い占有率を占めて、この業界に於いては寡占企業である。

今回のテーマは「同友会活動が経営に活きる!」というテーマだった。冒頭は山﨑氏自身の生い立ちから始まり、自社の現況と自己分析した企業概要と業界事情を具体的な数字や画像等を用いて分かり易く説明してくれた。今回の報告の中で興味を持って聞かざるを得ないのが、昨年山﨑氏自身が前社長の実父から事業を承継したプロセスである。

我々中小企業家は同族経営が多い。全てでは無いと思うが親子関係ならではの事業承継の難しさは、筆者自身も心当たりが有る。長年積み重ねた親子関係から意外に意思の疎通や、方向性を共有することは出来ていない事例も多いかと思われる。それらも含めて会社を運営する事の難しい事情が見えてくる。決して他人事では無い。山﨑氏は非常に複雑な課題を多々乗り越えて、同友会で学んだ事が経営判断に活用して来た事例を分かり易く説明してくれた。一番良かった事は中小企業家同友会が主催する、「経営指針をつくる会」に参加した事とのこと。ここで企業経営についてより深く学び、事前準備が出来たことがその後の経営課題を乗り越える時に活きて来たとのことである。

ご本人は謙遜されているが、外部の人間が見てもその過酷と思われる軌跡は、一経営者として驚嘆の想いを隠せない事が多々有った。その発表内容に学ぶ事が多い。そしてそれ以前に人として困難な課題に真摯に向き合う在り方を学ぶと共に、今後山﨑氏が選択してゆく経営判断に深い興味を持って注目して行きたい。

県南支部9月例会 例会報告の様子

[文責](株)アイテム
阿良山輝明

栃木県中小企業家同友会

e.doyuバナー
バナー
バナー
アクセスカウンター

▲Pagetop

Powered by WordPress / CIC