No.136_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~栃木同友会8月例会(鹿沼・日光支部及びダイバシティ―委員会共催)~

多様な人々が輝ける職場づくりの実践が
「すべての人を生かす経営」に繋がる

8月18日(水)報告者に福田雅樹氏/(株)白龍堂・総務部総務課と西川由利子氏/NPO法人CCV・就労移行新事業部長を報告者に迎え栃木県例会が行われた。テーマは「多様な人々が輝ける職場づくりの実践~人を生かす経営とは何かを、障碍者雇用から学ぶ〜」であった。

(株)白龍堂はユニフォームの製造販売とクリーニングを行っており、令和3年3月に鹿沼市に関東工場を開業し、一般求人を約30名、障がい者求人を約10名行い、障がい者はその半年後に12名中11名定着している(1名は家庭の事情での退職)。

福田氏は「障がい者に限らず、個々の立場や、思考、感情、環境等をアセスメントし、可能な限り理解し、または理解しようとする姿勢で話し合い、双方の改善点、課題を明らかにし、さらに課題に取り組む姿勢が大切」と話す。また、「目の前の仕事に必ず前工程・後工程があり、企業間の繋がりがあり、社会との繋がりがある、といった『絆』を理解してもらうことで、社会の一員としての役割と、会社の中での役割を、日々の中で意識づけをしている。そうすることで仕事への誇りと就労への意欲を高めている。」と力説する。

また、今回の同社の取り組みに外部機関としてNPO法人CCVが協力しているが、西川氏は障がい者雇用を企業が行うメリットとして、次のプロセスとその結果であると説明する。

  1. ひとりひとりの持つバイアスにより、摩擦や葛藤、対立が起こる(問題を発生させる)。
  2. (問題解決のプロセスを通じた)解決のための創意工夫。
  3. 得られた結果、新しい知見や考え方などを導き出せる人や組織を創造していく可能性が高まる(変革・創造)。

このプロセスを通じて相手を尊重しながら関わり、共通の理解を積み重ねながら共通の目標を掲げる。このような分かりやすい職場こそが障がい者はもちろん、すべての人にとって働きやすい職場なのではないだろうか。「人を生かす経営」の具体的な場面を知ることができた例会報告となった。

福田雅樹氏による報告の様子

福田雅樹氏

西川由利子氏による報告の様子

西川由利子氏

[文責]斎藤秀樹
(株)ウィステリアコンパス 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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