No.136_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~8月県南支部例会~

後継者が知っておきたい「社長のエンディングノート」

今回の県南支部例会は、前月の八木代表の事業指針の報告のテーマを深堀する例会であった。

冒頭、各メンバーの近況報告、やはり景気変動とコロナに関する情報交換から入った。一部では回復の動きもみられるが、依然として、終業時間、福利厚生、新規採用など人的な課題があり、さらには、産業全体として素材価格が高騰するなか、価格転嫁の困難さに関する報告もあった。また事業継承に関して、先代や顧客との関係をどこまでどちらが主導でやるかなど、世代の交代に関しての報告があり、活発な意見交換となった。

中盤からメイン議題の「社長のエンディングノート」に関しての報告となった。

エンディングノートを自社で作成するにあたり、「ピックアップする10項目を挙げる」という宿題を参加者9人が発表した。

そのなかでも共通する項目は「社歴と先代や自分の思い」、「外注、客先など関連企業との経緯」「経理、金融機関の情報」「実際の業務」などであった。

特に、後継経営者からは、「こんなこと」・「あんなこと」をきちんと残して欲しいという項目が多数あげられ、先代経営者と後継経営者はきちんと擦り合わせの機会を持つことが重要だと感じた。

あるメンバーからは、お兄様が後継として頑張っていこうとしていた矢先に。父君社長の急逝し、その時の話があった。

家族、社内は混乱、資金、借入金などの状況は不明。葬儀では、終了後からの承継の意思確認の質問攻めが始まり、終わって、徐々に周囲から後継への圧力を高まっていったとのこと。その方は最終的に会社の存続を放棄するが、非常に生々しい話であった。

やはり、社長のエンディングノートは、社内、後継者と、「伝えておきたいこと」、「聞いておきたいこと」の擦り合わせを早くから行っていく必要があると考えた。

特に後継者側から考えると、日常行っている些細と思われることでも、「由来やその背景にある考え方を教えてもらいたい」のが当然なことなのだと認識した。

このテーマは、参加者のそれぞれの思いが大きいため再度次回への持ち越しとなった。

8月県南支部例会 リモート開催の様子

[文責]三ツ村義康
三ツ村製作所 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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