No.128_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部例会 12月15日(火)ハイブリッド開催~

南摩で“食育と地域づくり”
~畑を通して「食べる」を考える。里山百手プロジェクト~

鹿沼・日光支部例会

出身地の鹿沼市南摩で『一本杉農園』を営む福田大樹氏。彼の事業の中心は農薬、化学肥料を使わない農業。5反の畑を活用し小麦を育て、野菜を育てている。収穫された麦、小豆、ジャガイモ、野菜でパンをつくり販売し、さらに加工、調理しカフェ「蒔時」、おでん居酒屋「湯気」では6次化(一次産業+2.3次産業)して提供している。

コロナ禍の今年、彼の営みは中学生への「畑を通して考える授業」の中で伝えられた。里山百手プロジェクトである。時代が百手先まで進んでも通用するような、根源的な知恵や哲学を学んでほしいという彼の思いで始められ、これまで12回の授業(里山百手プロジェクトnote‥ブログに詳しい)が行われた。生徒たちが野菜を育て、とれたものを加工して販売する。畑に出て作業をし、教室に戻り考える、作業と思考の連続だ。農作物に無駄はない、稲わらは牛が食べ、そのフンは畑の土に戻る。大きくならなかった玉ねぎは刻んでドレッシングになる。

カフェを生徒たちが企画し営業する。地域の皆さんに感謝を伝えるカフェとはどんなカフェか?グループに分かれてテーマカフェをつくり、店名からサービスの仕方を生徒たちが検討し実践する。体験を積んでいく課外授業だが、その間に生徒たちは様々なものを獲得していく。自分たちで作ったものを地域の方々に提供する中で、働くことがこれほどに人を育て得るのかということに驚ろかされる。もともと労働の中で人は育ってきた“はたらく”ことの中で人が育つという営みが、鹿沼市の南摩で展開されている。修学旅行も運動会もなかった中三の彼らにとって、この体験は何ものにも代えがたい経験だ。座長を務めた(株)コメノイの浅野社長は「生きていくことの大切さが彼の価値観の本質では無いかと感じられた。同じ南摩地区に関わる者として共に活動できればと切に思わされた講演だった。」と語った。

※是非〔里山百手プロジェクト|note〕を検索してみてください。

[文責]事務局

栃木県中小企業家同友会

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