No.124_News Topic:シリーズ「同友会」って「どうゆうかい」?

News Topic 04 シリーズ
~「同友会」って「どうゆうかい」?~

Vol2 同友会の「学び」(2)

前回は、同友会は「自分を知る」ところであり、「自ら学ぶ」方法を学ぶ場所である、ことをお話した。

では、「自分を知る」ということは具体的にどうすることなのだろうか?

わたしたちは、自分のことを自分で知ることはできない。ほかの人をカガミとして比べてみたり、第三者からの言葉をきいたりしたときに、初めて自分をすこしだけ知ることが出来る。

自分のことを直接見るよりも他の人のことを知ることのほうが簡単だ。だから、強制的に自分を客観的にみなければならない「自分の活動を報告する」ことや、「教える」ことのほうが数段じぶんを知るのには話がはやい。他の人に語るときに、自分のやってきたことや考えていることを客観的に考え、教えたり語ったりすることは難しくもあるが手っ取り早い自己成長の場にできる。

そういった意味で例会での経営体験の報告は体験の宝庫だ。よく、報告者(同友会では発表者とか講師とかをこう呼ぶ)が一番勉強になると、先輩たちはいう。そのとおりだ。そして、ここにはもう一つ秘密がある。最も勉強になるのは、同じ報告をなんどもするのではなく、報告するときは毎回別な報告をするか、報告を新しいものとして再構成するときだ。このとき、わたしたちの脳はフル回転し新しい発見や新しい体験をする。またそのような報告は参加者にもいろいろな影響をあたえ、考える機会をくれる。

また、経営指針をつくる会などでサポーターをすることも、受講生として勉強する以上に成長の糧となる。真剣に受講生の会社のことを考えたり、間違えないように下調べをしながら受講生にかかわることはサポーター自身のレベルを数段上げることになる。事実ここ数年間、サポーターとして参加した人たちの成長が著しい。もちろんみんな受講生として一度はつくる会に参加し、受講している。そのうえでサポーターになることで、着実に変わっていっている。相手のことを考えるということがこれほど人を成長させるのかと驚いている。やはり、一回一回真剣勝負の場だからか、その真剣さが結果をもたらしている。

総会や例会、フォーラム、新春講演会などなどをはじめから企画・運営することも、成長のための強力なツールだ。例会の企画を考えること(座長と協力者)、運営をおこなうこと(室長と運営担当)、グループ討論を取り仕切ること(グループ長と発表者)をよく考えてやることも人の能力を著しく上げていく。どうしたら面白い例会になるのか考え、次に繋がるようにするにはどうしたらいいのかを企画し、意見を出してもらい快適に会話してもらうにはどうするかを思案しながら実践していく。これほど強力な学びの場はない。そして、同友会がいいのは、ある程度の失敗が許されるのだ。仕事の現場ではできないようなチャレンジもここでは行なえ、なおかつ成功すれば自分の会社に持ち帰って応用することが出来る。同友会は挑戦の場所でもあるのだ。

自分を知り、自分を鍛え、自分を成長させる。そのためには「みずから」やってみることが一番の早道だと、同友会の現場での出来事はそう教えてくれている。

[文責]専務理事
石綱知進

栃木県中小企業家同友会

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