No.106_News Topic:栃木の話題

News Topic 02 栃木の話題
~2月県中央支部例会~

パワーハラスメントを考える
宇都宮市東市民活動センター 参加者10名

斎藤丈威氏

斎藤丈威氏

2月13日(水)パワーハラスメントを考える〜社会問題化するパワハラ問題を考え、パワハラとは何かを知る〜をテーマに斎藤丈威支部長の報告を軸に車座となって座談会を行った。まず「パワーハラスメント」とは、同じ職場で働くものに対し職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える。また、職場環境を悪化させる行為とのこと。具体的には1.精神的な攻撃。2.身体的な攻撃。3.過大な要求。4.人間関係からの切り離し。5.過小な要求。6.個の侵害の6類型に分類される。さらに4つの段階にエスカレートし少々の違和感から、不快感に、更には怒り、嫌悪感の段階に進む。実際いじめ・嫌がらせに関する相談件数は10年前の2万件から現在は7万件と急増しているとの報告があった。

今の若者は自分の気持ちが一番大事

参加していたY氏は「私が相談を受けた事例では、部下が仕事をする力量が上がってきたと判断した上司が一段階上の仕事を与えたがなかなか上達しない。君ならできると励ましたがそのことが3.過大な要求と認識されパワハラを理由に退社した」とのことだった。しかし、仮に力量が上がってきた部下に一段階上の仕事を与えずにいれば上記の5.過小な要求によりパワハラで訴えられてもおかしくない。上司にしてみれば実に不条理な話だということになる。Y氏はこれまでの体験から、現代の若者は「やりたいことをやりなさい」「自分の気持ちが一番大事だ」と育てられているから、感情が何より大切になる。叱られた時点で感情がマイナスになると、それ以降の話は入っていかない。そこから先はパワハラに向かう4つの段階を進むだけである。彼らが感情的になっていると判断されるときには「今、彼らはライオンになっていると思うこと」そして、「文字や文章にてわかりやすく伝えること、更に、今の仕事がどんなことに繋がっているのか具体的に話してあげること。そういった面倒くさいことを丁寧に行っていくことです。」とのアドバイスをいただいた。個の時代と叫ばれ、社会人として育てあぐねる若者も急増している。こうしたパワハラ問題の根っこにある課題に真摯に向き合う姿勢が必要である。

栃木県中小企業家同友会

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