No.70 第26回 みんなの広場 

第 26 回

中村なかむら 悟志さとし会員

(株)アクティチャレンジ 常務取締役

北大路魯山人

北大路魯山人に興味を持ち、数冊の著作を購入したところ、魯山人の特集を組んだ某社の広報誌が会社に届き興味深く読みました。魯山人といえば私の持つイメージでは美食家としての印象がありますが、陶芸や書道・画家としての顔も持ち、芸術の分野で幅広く活躍したそうです。著作を読んでいると魯山人のイメージが湧いてくるのですが、とても正直で自然な感性を持っている人だと感じました。

美や芸術といったものを評価するというのは難しいことだと思っているのですが、魯山人は揺るぎない審美眼が確立されており、きっぱりとあらゆる作品を審判出来る点がすごいところだと思います。魯山人は著作の中である作品を低級と判じ、次のように述べています「…のなんたるかを充分に理解していないからである。器用にスケッチすることは出来ても、それが本体を掴むことが出来ないのは、本体のなんたるかを知らないからである。ひと口にいえば天与がなく、誠実がないからである。」

魯山人は著書の中で作品に対しての「誠実」や、そのものの「本質」を見極めることに言及しており、それが出来ていないものはインチキであると述べています。私もこの考えに大いに賛成で、自分の仕事に当てはめて応用していけたらと思い刺激を受けました。

栃木県中小企業家同友会

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