No.176_News Topic:新しい年を迎えての抱負

News Topic 01 新しい年を迎えての抱負

小岩圭一氏 写真

2025年の幕は昨年と異なり静かに開けたように感じます。

しかし、世界に目を向けるとウクライナや中東は全面戦争の危険がくすぶり、アジア太平洋でも緊張が高まっています。地球規模での気候変動や災害・事故の多発、トランプ政権の返り咲きをはじめとする自国第一主義への傾倒等、今後の世界秩序や経済の動向が注視されます。

国内では、少数与党による政治の混乱や、円安・エネルギー価格の上昇による物価高が続いています。また、今年は戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代の全員が75歳以上を迎える年となり、労働人口の減少に伴う賃上げや生成AIの活用等が叫ばれています。

どうやら今年も我々は多くの予想だにしない外部環境に遭遇し、翻弄されそうです。

企業はあらゆる外部環境を乗り越え、市場で競合他社との競争に勝ち続け、成⻑していかないと潰れてしまいます。

しかし残念ながら、売り上げや利益はその時々の外部環境の影響を受けるとともに、やっとの思いで考えた新サービスや新商品は、簡単に競合他社にまねをされたり、価格競争に陥ったりと思ったような成果を上げられなくなるのが普通です。そして成果が悪いと、責任転嫁や他者批判等の内向きの姿勢となり、対立から自分たちの成長機会さえも奪ってしまいます。

では、これらを乗り越え、成長し続けるためにはどうすればよいのでしょうか?

その答えは競争力を持つことだと思います。そしてその競争力は組織が持っている力だと私は思います。

互いに関わりあい、認めあい、学びあい、支えあいが出来ることで強くなった組織の⼒は簡単にまねをすることができず、変化の激しい外部環境にも柔軟に対応し、うまく乗り越え、将来の成長機会を確かなものとします。

我々、栃木県中小企業家同友会は、この組織の力を高めるヒントが沢山転がっていたり、失敗しながら疑似体験できる場所です。

団塊の世代から若手まで、多種多様の業種業態から、経営者や個人事業主、社員等のあらゆる立場の人が集まり、主体的な学びあいと高めあいがおきています。立場や年齢、役職等を超えた対等な人間同士ですから時には軋轢や衝突も生じます。

しかし、振り返ると、組織として確実に成長し、組織の成長が個人の成長に結びついている姿があります。このことは、ごく自然と自社への持ち帰りと落とし込みにつながり、結果として得られた自社の成長は家族、地域社会などあらゆる組織や人間集団へ良い影響をもたらすに違いありません。

「関わり合い、認め合い、学び合い、支え合い」を我々の強みとし、会員が一人残らずどんな外部環境の変化が起ころうともしっかりと乗り切り、成長できる一年になるよう、率先して活動していく所存です。

何卒本年も会の運営にご協力を賜りますよう、よろしくお願いします。

[文]栃木県中小企業家同友会
副代表理事 小岩圭一

栃木県中小企業家同友会

e.doyuバナー
バナー
バナー
アクセスカウンター

▲Pagetop

Powered by WordPress / CIC