No.163_News Topic:全国のNEWS

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~2023 共同求人・社員教育活動全国交流会 in 鹿児島~

1日目は第1分科会「若者に選ばれる企業づくり」~産学官連携パネルディスカッション~ に参加した。

鹿児島市産業局長・大学教授・鹿児島同友会副代表理事(求人・共育委員長)の3者よりそれぞれの立場での話や鹿児島市内での連携の取り組みをお聞きした。

鹿児島の特徴が、ほど良く田舎でほど良く都会、自然が多い、新鮮な食物、車社会、生真面目な人が多い…などなど、海の有る無し以外はほぼ栃木と同じだったので、これは鹿児島で出来て栃木では難しいというのは言い訳になってしまうなと感じてしまった。

連携の取り組みとしての核となるものは「産業振興条例の策定」であった。これは街づくりが上手くいっている市町村では必ず出てくるキーワードかもしれない。内容としては高付加価値の産業の創出、企業・人材の育成支援プロジェクト、若者の地元定着促進プロジェクトがメインなので、全国のほぼすべての市町村で一応は掲げられている項目であろう。

鹿児島では「熱度マネジメント会議」という名前で、策定後の進捗確認や見直しの検討もずっと続いているとのこと。その会議で具体的なイベント(大学教職員との意見交換会や社長が読む本の寄贈や大学内での企業合同ガイダンスなどの「大(学)職(業)接続共育」)を企画実行しているので、イベントもやりっぱなしにならずに実際に地元での就職率向上につながっているようである。

根本の考えが「地域をよくしたいという想いは産学官で同じはず!」ということで、一緒に考えるというよりは、それぞれの視点からのアプローチで考えを出し合ったのちに共通項を導き出しており、お互いの違いも分かったうえで進めていることが共育につながっているような気がした。また、鹿児島市役所は中長期的に取り組んだほうが良い部門は職員の在籍を長めにするなど対応していることも、取り組みが上手くいっている一因だろう。

2日目の記念講演は「理念に学び、新しい時代に人が生きる経営を」~共同求人・社員教育活動で、企業と地域の未来を創る~ であった。

岡山トヨタ自動車の梶谷社長とEVENTOSの川中社長の対談形式で、北海道同友会で出された「21世紀型企業づくりを目指して『中小企業の経営課題』」という書籍の内容をベースにした対談だった。

そこで印象的だった話は「社員教育」とは会社のためでなくその社員が人生をどう生きるかを育てていくこと、学生時代からいかに社会につながっているかを意識させることで地域はみんながかかわって作っていくものだという学びにつなげようという2点だった。

具体的な例でとても腑に落ちたのが「親が子供に働くことが楽しいと伝えられているか」ということだった。職種によっては2世〇〇などと言われて歓迎されないこともあるようだが、むしろ「お父さんの働いている会社で私も働きたい」という子供がたくさんいる地域が増えることが社員教育の成功と言えるのかもしれない。

[文]トカール労務サポート
代表 齊藤加居

栃木県中小企業家同友会

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