No.151_News Topic:全国のNEWS

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~人を生かす経営全国交流会 in とくしま2022~

交流会チラシ表紙

10月20~21日、徳島市において表題の全国交流会が約350人の参加者で開催された。

1日目は2名の会員より実践報告があった。日鐵鋼業(株)【広島】の能登伸一社長「同友会のおかげで我が社は変わった」と、(株)シケン【徳島】の島隆寛社長「人を生かす経営で会社に変化を!!」である。

両社に共通することは企業理念や経営指針の社内共有・浸透である…と書くと、同友会の会員企業なのだから当たり前じゃないか!ということになるが、果たして本当に自社内で共有できている企業がどれだけあるだろうか?

両社の報告にて感じたことは、共有するには「単純なこと」を「継続する」ことが重要ということだ。これは、企業理念や経営指針を共有することだけでなく、社員の自主性や企業内総幸福(信頼関係)にもつながるという。

具体的には、見える化「3S活動(現場の見える化)」「企業案内や社員教育の動画活用(理念や教育の見える化)」、コミュニケーション「会議・面談・懇親会・社員アンケート」ということ。真新しいことではなく、同友会例会や各種経営書などで何度も見聞きしていることばかりである。

ただ、それを継続していて、常に社長が社員からの言葉を良いことも悪いこともしっかりと受け止めて改善につなげていることが、社員との信頼関係につながり自主性も生まれてくる。そしてその雰囲気こそがすでに理念が共有できた状態と言えるのだろう。

グループ討論では、さすが「人を生かす経営」の全国交流会だけあって、すでに何らかの行動を起こしているがさらに学びを深めようと集まっている方々で、とても参考になる意見がたくさんあった。理念の動画作成(自動車ディーラー)、アニメ冊子作成(美容室)など、社内の人材や採用したい人材に合わせた工夫をされていた。また、人を生かす会社はコロナ禍においても採用に困らない、売上もさほど影響がないということも共通していた。

2日目は4委員長がパネリストとなり、ぜんち共済(株)【神奈川】榎本重秋社長がコーディネーターとして、「経営指針をもとに課題を捉え、人を生かす経営の総合実践を!」ということでパネルディスカッションが行われた。

ここでも各委員長の社内での取り組みが報告されたが、激変の時代だからこそ「変えるもの」「変えてはいけないもの」を整理する(歴史の検証と継承)、「労使見解」の学び直し、経営者自身の経営姿勢を問い直す場を持つ、という言葉が印象に残った。

同友会歴が浅い私は、今年から来年にかけてとにかく全国大会に行ってみよう!という目標で(目標も浅くてごめんなさい)参加し始めたが、今回なんと、同グループに(株)日産サティオ徳島【徳島】藤村社長(商い話No.148参照)がいらっしゃった。

栃木の同友会会員企業の取り組みを討論中に何気なく紹介したら、「ぜひ視察したい」とのことで、後日、本当に栃木まで視察に来ていただくことができた。

全国大会へ参加することは自分の学びを深めるだけでなく、栃木の仲間の良さを発信する場でもあるのだなと実感することができたのが一番の収穫かもしれない。

ぜひ、みなさんにも、他地域での風土と取り組みを大いに学び、そこで自社や栃木の話をすることで誰かの学びの機会も提供し、各地のおいしい料理も味わいつくして…と良いことづくめの全国大会参加をお勧めしたい!

[文責]トカール 代表
斎藤加居

栃木県中小企業家同友会

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