No.146_News Topic:全国のNEWS

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~中小企業家同友会全国協議会第54回定時総会 in 沖縄~

誇り高き「理念」につどい 新しい時代へチャレンジ!

2022年7月7日・8日の2日間に亘り、中小企業家同友会全国協議会(以下「中同協」の第54回定期総会が開催された。

1日目は全部で17の分科会が開催され、私は第6分科会【採用と共育】「社員と共に創り上げた『日本で一番大切にしたい会社』」((株)琉球補聴器 代表取締役 森山 賢氏(沖縄同友会理事)の報告に参加した。

父親の会社に中途入社した森山氏は、自社にある問題の原因が自身にあることを社員から突き付けられ「本当のリーダーになろう!」と決意。そこから自身の態度を改めることから始まった。森山氏が社員と関わる際の3つの柱は、①理念の浸透、②朝礼を活かす、③みんなの夢を実現する「夢決定会議」。

森山氏の言葉で特に印象に残ったのは「変えられるのは自分だけ」と、採用・共育に関して「泳げるようになってからプールに入る人は居ない」の二つで、私自身に深く響いた。

分科会開催の様子

中小企業は平和の上に成り立つ

崎原真弓氏の写真

崎原真弓氏

2日目はてぃーだ観光(株)取締役 崎原真弓氏による特別報告。同氏はバスガイドを仕事としているが、その型破りなガイディングスタイルから「沖縄のスーパーガイド」と称されている。激動の歴史を生き抜いた琉球の先人たちが大切に語り継いできた真心「肝心(ちむぐくる)」。それをテーマに構成された独り語りや唄・三線(さんしん)・琉球舞踊・沖縄空手を演出に取り込んでいた。

崎原氏の報告は三線から始まり、ウクライナ戦争に対する悲しみ、黙とう、そして「お婆」の姿に扮して77年前の沖縄戦、大人の起こした戦争により一瞬でたくさんの子供たちの命が奪われた深い深い悲しみ、そして、何事もない当たり前の三度の食事がある有難さ、人間は支え合って成長していくもの。この想いをお話し頂いた。

我々中小企業は平和があって成り立つが、平和のありがたさを深く再確認させて頂いた特別報告だった。

続く特別講演は、京都橘大学教授・京都大学名誉教授 岡田知弘氏による「ポストコロナと中小企業の果たす役割 〜新たな地域経済社会への展望〜」だった。岡田氏からは、日本の中小企業を取り巻く情勢を主体的観点からとらえ、日本経済・地域経済再生の方向はどうあるべきかを投げかけた。その上で、コロナ下でも地域の中で大きな社会的役割を果たす中小企業家たちと同友会組織、そして、展望「ポストコロナ」を真に中小企業が主役の時代にしていこうという内容となった。

今回の定時総会は予定されていた全体での懇親会が中止となったが、設営された沖縄同友会の皆様から、組織運営についていくつもの学びを得ることができた。また、今回は栃木同友会八木代表の分科会報告が行われたが、その慰労会へ栃木同友会メンバーだけでなく中同協顧問国吉氏にも加わって頂き、栃木同友会の未来を語り合う場となった。今回の中同協定時総会で得られたことを、自社と同友会活動に繋げ、実践していきたい。

[文責]株式会社ウィステリアコンパス
斎藤秀樹

栃木県中小企業家同友会

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