No.140_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~中同協第3回幹事会の報告~

学びはリアル!

1月14日~15日、東京駅日本橋カンファレンスセンターを発信会場として、ハイブリッドで第3回の幹事会が全国194名で開催された。栃木は、斎藤副代表と二階堂事務局長、そして八木がオンラインで参加した。

一日目
(14日)
  1. 新春公演/慶応義塾大学経済学部/
    植田浩史先生
  2. 第54回定時総会議案の検討/各同友会の組織強化・増強の取組についての情報交換
ニ日目
(15日)
  • 各委員会の取組と現状の確認
  • 今後の全国行事・交流会の流れと取組についての確認

1.新春公演/慶応義塾大学経済学部/植田浩史先生

植田浩史氏の写真

中同協幹事会報告する
植田浩史氏

中同協企業環境研究センターの座長の植田先生によると、昨年10月期の情勢分析は、会員企業の業況は概ね好転してきているが、仕入単価の上昇、さらには、原材料・資材・食糧価格の高騰、人手不足が顕著になった。さらに世界情勢の逆風は続くのではと指摘する。

コロナで需要は急落したが、その後需要が回復し、さらには供給側が石油以外のエネルギーの動向を注視しているので、原油価格の高止まりは続く。

同様に国際的な半導体不足。これまで構造的に需要と供給のバランスを崩すことがあった。しかし現在は、需要の拡大だけでなく、多様化により昔の半導体不足とは違った状況で、長期化する。

色々な〇〇ショック。(ウッド、ミート、メタル…)。コロナの前の体制が、供給減から需要増の今に対応が出来ていない。物流、湾岸等も人手不足で、円安も物価上昇の要因になっている。高齢化、生産年齢人口の減少であるが、賃金に上昇が見られず、消費も上がらず、経済に回復が見られない。

植田先生は以上のような状況をあげて、中小企業の存在意義を示してくれた。

  • 中小企業は地域に存在し、地域の生活、雇用を支え、地域の資源を生かしている。
  • 「産業構造の変化」と言われるようなものでも、それを支えているは中小企業である。
  • 中小企業経営者は、地域経済、ネットワーク、文化も創造している。
  • 中小企業の可能性を生かすのは、中小企業経営の人間性、社会性、科学性である。
  • 中小企業の経営者としての自覚と責任を忘れていないか?

2.第54回定時総会議案の検討と各同友会の組織強化・増強の取組についての情報交換

以上のテーマでグループ討論が行われ、以下の象徴的な意見が出た。

  • 定時総会に向けて議案書の骨子についての意見交換では、近年自然災害が多発している。BCP作成を呼び掛ける。「まさか」で動かないのではなく、「もしも」で考えよう!
  • 植田先生の話を受けての感想だが、日本は大丈夫か?もう少し地域から構造転換を訴えていかなければならないのでは。
  • 会員増強では、コロナ禍ではあるものの、会員を増やしている同友会が複数あった。
  • 「会議はwebでも、学びはリアル」と考え、出来る限り例会はリアルにこだわり、webでも、色々な工夫をしてきた同友会。
  • 例会も報告者だけでなく、座長やグループ長の質を高めるため、何度もプレの報告会を開催し、各会員の参画の意識が上がってよい方向に向かっているとの話。

これはいつも考えることだが、この二日間を通して、経営を本当に学ぶのは、経営者同士のリアルの関わり合いからで、それが自社も同友会の発展ももたらしてくれる。地域に関わり合いのある経営者仲間を増やしていきたい。

[文責]代表理事 八木 仁
(株)シンデン

栃木県中小企業家同友会

e.doyuバナー
バナー
バナー
アクセスカウンター

▲Pagetop

Powered by WordPress / CIC