No.137_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部9月例会~

『事業継承を如何に「はかる」か』

八木仁氏の写真

八木仁氏

9月の県南支部例会は、前回の『後継者が知っておきたい「社長のエンディングノート」』を持ち越し、『事業継承を如何に「はかる」か』の例会であった。

まずは恒例の近況報告から。コロナ過における縮小する消費経済動向に変化は無し。人流と消費行動に影響がない業種は変化無く、消費行動が保たれる業種は好調であるが、将来の市場減少を見こし新規事業にも備える報告もあった。

そのなか、人流を止められた業種の方の廃業報告もされた。

続いて本題の議論内容より。今年度中に代表の座に就く後継者の話があった。

曰く自身で10年近く前から顧客開拓を一人で始め、失敗も経験し社内で一番若い営業でもあり白い目で見られる中との事。

10年間の顧客開拓による 売上増を評価された結果なのではないかと思う。

また逆に、人流が止まった事による売り上げ減少に悩む会社で事業継承を切り出すことが出来ずにいる社長もいる報告もされた。

同族経営は傍から見ればエスカレーターであるように感じるが、先代の社長から見れば現在の売上(顧客開拓)は自身の既得権。それを突破したのが前者。現社長が現売上(顧客開拓もしくは新規事業展開)の既得権を作れない状態が後者の事例と感じた。

冒頭文章にあえて「はかる」を使わせて頂き、八木代表理事の権謀術数発言および各自の発言からまとめると…

  1. 後継者になる為には、前任者による後継者への評価と理解が必要
  2. 強大な権力と既得権を持つ者から権力を取るにはどの様な実力を出せるか。特に親族以外は試される
  3. 前任者の取り巻きをいかに味方にするか「はかる」権謀術数を学び実行する必要性
  4. 後継者を支える年代層の新陳代謝も行う必要性
  5. 顧客の立場・目線で自社を見る視点の必要性。
    (鳥の目・虫の目・魚の目(=時間の流れを見る)

に、蝙蝠の目(=逆さに見る顧客の目))を追加し事業継承されるに足る相応き人物になるとの結論となった。

[文責]山本健二
関東物流有限会社

栃木県中小企業家同友会

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