No.136_News Topic:全国のNEWS

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~第49回青年経営者全国交流会 from 岐阜~

日本(ヒノモト)の中心へ集え、麒麟児よ!
~理念経営を貫くことが、未来を切り拓く~

中島徳至氏の写真

中島徳至氏

9月9日、第49回青年経営者全国交流会from岐阜がオンラインで開催された。同友会全国大会では、過去最高の2485名が参加した。19の分科会が開催され、第2分科会「世界の人々がFanになる企業グループを目指して」では、海外とオンラインでつながる初の国際分科会となった。

記念講演では、Global Mobility Service(株)代表取締役社長の中島徳至氏が、「金融包摂型Fin Techサービスによる、新たな社会創造~頑張る人が報われる、貧困なき社会の実現に向けて~」というテーマで、これまでのご自身の取り組みを報告した。

中島氏は、国内17番目の自動車メーカーゼロスポーツの創業者として、電気自動車の開発及びEV普及を目指した電気自動車普及協会初代代表幹事を務めた。その後2社目の起業としてBEET Philippines Inc.をフィリピンに設立した。そこで多くの人が銀行の与信審査に通過することができず自動車を購入することができないことから、リース料を払い続けて劣化した自動車に乗り、排ガス問題や貧困問題が解決できずにいることを目の当たりにした。そして真面目に働く人が正しく評価される仕組みをDXのテクノロジーを使って解決できないかと考えた。SDGs 1丁目1番地の「貧困をなくそう」と金融包摂型Fin Techサービスを展開するGlobal Mobility Service(株)を設立した。遠隔でエンジンを起動できるMCCS(Mobility Cloud Connecting System)を開発。MCCSと返済システムを連動することで、支払いが滞るとエンジンが動かなくなるが、返済後3秒でエンジン再起動を可能にした。従来のリース料と同等金額を返済すれば、3年でローン完済できるため、その後は所得が増え貧困層の負のスパイラルから脱却できる。中島氏は、GMSが提供する価値を、徹底した現場視点による「五方良し」の新たな市場の創造と言っている。自動車を買いたくても買えなかった契約者の生活を豊かにする。所得格差や大気汚染問題などの国や地域の課題解決。売りたくても売れなかった車両販売店の売上増。貸したくても貸せなかった金融機関や投資家の課題解決。それが持続可能な豊かな社会の実現につながる。

GMSは、2018年に経済産業省「J-Startup」企業に認定。2019年度には「中小企業庁長官賞」を受賞し、直近1年間で「経済産業大臣賞」を3度受賞している。

第49回青年経営者全国交流会チラシ写真

中島氏は、「真面目に働く人が正しく評価される仕組みをつくる」というビジョンと真剣に向かい合い全くブレずに貫いてきた。事業のことを真剣に考え、愚直に取り組む。自分のことよりも社会をなんとかしたいという願望と意欲と熱意がパッションになり、突き動かされて行動した。失敗しても諦めなければ結果が生まれる。時代を読み解く力と感じる力が大切。自分にしか見えていない世界観をどのように表現していくのか。それを周りに伝えてたくさんの人に支援してもらう。それが新たな社会を創造すると語った。

実行委員長の野々村氏は、コロナ禍による時代の大きな変化の渦中において会社を維持発展させるために、「やり方」を変えても「あり方」は変えない。どんな状況になろうとも変わらず理念を貫き通す強い信念と覚悟が必要だとまとめた。

来年は兵庫県での開催予定だ。学びを体現する全国の仲間と繋がって、また勇気と力を頂きたいと思った。

[文責]神戸真弓
NPO法人CCV 副理事長

栃木県中小企業家同友会

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