No.94_News Topic:栃木の話題01
Posted on 2017年11月22日(水) 10:00
News Topic 02 栃木の話題
~宇都宮市で経営フォーラムを開催(栃木)~
10年ビジョン
~社員と笑える未来をつくる~

玄地 学氏
9月8日、栃木同友会の「2017経営フォーラム」がベルヴィ宇都宮(宇都宮市宿郷)を会場に開催され、オブザーバーを含め総勢91名が集った。
栃木同友会の経営フォーラムは過去にも開催されていたが、数年間のブランクを経て昨年度より復活。会員間の交流と新会員の増強を主眼に二年連続の開催となった。
今年度のテーマは「10年ビジョン ~社員と笑える未来をつくる~」。先に中同協より発行された『経営指針成文化と実践の手引き』で謳われた「10年ビジョン」をキーワードに、未来を見据えた経営のあり方について話し合った。
基調講演の報告者はケミカル産業株式会社(山形)と東洋産業株式会社(宮城)の代表取締役を務める玄地 学氏。玄地氏は宮城同友会・副代表理事ならびに中同協経営労働委員会・副委員長を兼務している。
先代が興した清掃・食品衛生資機材を扱うケミカル産業に入社した氏は、床用ワックスの市場縮小による業績の低迷や、ライバル会社だった東洋産業の倒産に伴うM&Aによる経営再建などを経験。生き残りをかけ、社員も巻き込んだ経営再建の取り組みの中から、これまでの卸売業から「総合衛生プロデュース業」に転換し、地域社会への貢献も視野に入れた新たな方向性を打ち出した。
宮城同友会の「経営指針をつくる会」に参加して10年になる玄地氏は、自社の経営理念を模索する中で新たな事業領域「総合衛生プロデュース業」を見出し、自社ブランドの開発につなげる。そのとき教科書になったのが中同協発行の『企業変革支援プログラム』だった。社員とともにステップ1およびステップ2を確実に実践。自社の経営課題がピンポイントで把握できるようになり、的確な改善策が導き出せたと云う。
およそ80分におよぶ報告の後、玄地氏が投げかけた問題提起の一つ「これから10年、戦える指針書になっていますか?」をテーマにグループ討論会を開催。自社の10年ビジョンについて考えを深めた。
基調講演後の懇親会では、今回の集いをきっかけに入会された3人の仲間へのバッジの授与式も行われるなど、収穫の多い経営フォーラムとなった。
[文]鈴木正則/アデラコンテンポラリー
