No.76 「障がい者就労の現場から」
Posted on 2014年3月20日(木) 10:41
障がい者就労支援部会報告「障がい者就労の現場から」
戦力になる障がい者



株式会社まるつね
(下都賀郡壬生町)
事業内容 :乾物製造・販売業
従業員数 :10名
障がい者雇用数:4名(知的障がい者)
戸崎泰秀会員が代表を務める同社では、かねてより知的障がい者施設より従業員の受け入れを行ってきました。その際、どんな作業が可能かを施設担当者と十分に話し合い、障害の特性から異物の混入除去作業の工程に従事してもらっています。
企業と障がい者本人、福祉施設担当者との良好な関係性の維持が重要で、度々三者間での話し合いの場を設けています。戸崎氏は「各々がウィンウィンであることが重要」と話します。
障がい者雇用による事業の効率は数字にも表れ、雇用前は1カ月間に10件程度の異物混入のクレームがあったが、現在ではほとんどなくなっているとか。品質管理面で重要な異物の混入除去を障がい者本人に任せることにより、他の従業員にも注意喚起意識が高まり、相乗効果が表れたそうです。
「今後も大切な戦力として、彼らの成長を見守り続けたい」という戸崎氏の言葉がとても印象的でした。
(報告/福田雅樹)