No.70 第29回 企業訪問 (株式会社 まるつね)

日本食の伝統を守り、かつ革新し新たな価値をつくりだす

日本伝統食研究所 株式会社まるつね 代表取締役 戸崎 泰秀

畑から加工までの全過程で古来の製法を守りながら、変えるべきは改善し、丁寧に作り上げた食品でお客様の食卓を喜びと幸せであふれさせることを使命と考え、情熱を持って熱く語る株式会社まるつね3代目社長に企業理念を聞いてみた。

60年前に祖父が青果物・落花生の取扱い店として創業し、30年前に父が現在の主力商品である宮崎県産切干大根の取扱いを開始し、オートパッケージングシステム開発から自動包装装置など次々と設備投資をし、宮崎市にも工場を進出した。

6年前に当時30代の泰秀氏が社長となると、その年に栃木県経営革新計画を認証されるなど着実に経営基盤を強化していった。

主力商品である切干大根は東京の大手高級スーパーでの販売が好調であったが、福島での原発の風評被害で栃木産の商品が売れなくなり、今は泰秀氏も方向性を見失ってしまい頭を抱える状態だ。食品は口から体に入り、人間が生命体として活動するためのエネルギーとなるので、「当たり前」のことを念頭におき、青果物加工品のプロフェッショナルとしてお客様に最高の食品をお届けすべく、産地とのパイプを強く太く鍛え上げ、商品を磨き続けるためには、良い食品を当たり前の様に提供し続け、お客様の食卓を喜びと幸せであふれさせる企業であるために、2年前、天日干しほしいも専門店『とちぎスウィートポテトガール(ズ)』をオープンし、「当たり前」に立ち返ることができたと泰秀氏は力強く語ってくれた。

同友会との出会いは、会員の八木氏からの紹介で入会したが、現在は会社を発展させることに専念しているため残念ながらしばらくは休会状態であるが、同友会では学ぶことが多いので今後も経営に役立つ情報があれば例会に参加したいと考えている。

文・橋本 秀則

栃木県中小企業家同友会

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