No.67 東日本大震災の 復興ボランティアに参加して

東日本大震災の復興ボランティアに参加して

広報委員長 八木澤 和良

平成23年3月11日14時46分18秒

それは突然やってきました。

栃木も我々の住まい、交通網やライフラインを奪い、心にも深い爪痕を残しました。

いわんやその震源地付近の東北太平洋沿岸部においては地震プラス津波の脅威により未曾有の惨状にみまわれました。

テレビや新聞の各報道で、連日のように被災地のボランティア活動の様子を伝えていましたので、ボランティアに参加しようという意識が、すんなりと生まれ、友人と二人で個人での参加という形をとり、4月29日の深夜に栃木を出て石巻市の災害ボランティアセンターに向かいました。9時頃受付を済ませ、近くの広場で待機をしていると、センターの方がボランティアで10人くらいのチームを作り、支援要請登録している一般宅に活動に行きます。

「10人くらいであれば、一日に2箇所くらい廻るのかな?」などと考えましたが、その考えが非常にあまいことを現場に行き実際に活動してみて後からわかるのでした。

現場に着くまでの道すがら、主要道路はほぼ通行できるようになっていました。ただ、現場近くの住宅地の道路は車が通れるようにはなっているものの、ちょっと路地を見ると車や大きなコンテナが挟まっていたり瓦礫があったりと、まだまだ一般の生活には程遠い様相を呈しています。

活動する家に到着し、家の中に入ってみると壁に天井すれすれまで津波が押し寄せてきたという跡が残っています。

作業を開始。

4月当時は水もなければ電気もないという状況での作業です。冷蔵庫や家具をみんなで運び、腐敗し始めた食料を処分する。ジメッとヘドロを吸って重たくなったふとんや座布団も外へ持ち出し、ヘドロで重たくなった畳を外へ担ぎ出し、箒とスコップでヘドロを掻き集め土嚢に詰め込み外に持ち出す。その家の持ち主の方が、必要なもの不要なものの仕分けをしながら撤去作業が続くため、慎重に進めていきます。処分するものは、後日回収してもらうために道沿い付近にまとめて置いておきます。家の中が終わると庭のヘドロ集め。犬走りや元の地面が見えるまでヘドロを掻き集めて土嚢に詰め込んでまとめておく。

ヘドロの臭いもひどい、食料の腐敗臭もひどい、4月の時点で悪臭に悩みましたが、これから暑くなると更に深刻な問題となる。そしてこれからは熱中症や感染症も心配されます。

4時過ぎ作業も終わり、家の持ち主の方に感謝をされて、ボランティアセンターに戻り解散となります。

ゴールデンウィーク以降ボランティアの参加が減少しているといいます。高速道路のETC割引休日千円も終わってしまいましたので、なかなか個人では行きにくい状況になってしまいましたが、栃木の各地区の社会福祉協議会から日帰りのバスが出たり、泊まりのバスが出ているので、それを利用して今後も活動に参加していければと考えております。

栃木県中小企業家同友会

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