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~第39回栃木同友会総会基調報告~

三位一体の活動で明日を拓く

佐藤全氏 写真

佐藤全氏

株式会社 ヴィ・クルー
代表取締役 佐藤 全氏(宮城同友会)
所在地:宮城県白石市斎川字伊具田25-1
創 業:2006年
事業内容:車体整備事業(板金、塗装、電装、リニューアル、クリーニング)リサイクル事業(解体、リサイクルパーツ品販売)、企画営業(デザイン、ディスプレイ事業)、製品開発(設計、企画、販売)

HP:公式サイトはこちら

2024年5月22日、第39回栃木同友会定時総会がライトキューブ宇都宮で行われた。第2部として株式会社ヴィ・クルー代表取締役である佐藤全氏を講師に迎え「経営指針・社員共育・共同求人 三位一体の活動で明日を拓く」と題して同友会活動の学びから実践に関する講演いただいた。

沢山のお話をいただいたが、今回は①自社・自分に対する気づき、②同友会活動を再認識する機会となった2つに絞って書かせていただいた。

①10年ビジョンを対極で考える

現状の対極にある10年ビジョンを考え、ご自身で歩み続け社内で発信し続けてこられた実践をお話してくださった。例えば、自動車について「化石燃料を使い、排気ガスを吐き出し、走れば走るほど地球を汚す」の対極は、「走れば走るほど地球を綺麗にする」のビジョンにむかって社員と共に考え進んでこられた。

2024年現在は、第2章の10年ビジョンを走っているそう。その中でも、中国のEVバスメーカーとEVバス開発を進め移動手段のバスから「走れば走るほど地球を救う車を創る」バスを実現してきたと話す。貨客混載の車を日本で一番はじめに設計され当時車の構造上無理だと言われたことも実現してきた。

また、観光地の駅から駅までの移動手段のバスをエンタメ化し映像を使った観光地プロモーションをするなど「トキつくり」「コトつくり」を目指していくと話す。

佐藤氏は「成功者のように聞こえるかもしれませんが、裏ではその何倍もの失敗を経験してきた」と言い、地道に活動を継続して、いかにして会社を成長させてきたかという内容だった。

私自身、2019年に経営指針をつくる会を受けた後5年になり、日々の仕事におわれているが、10年という第1章を終えたトキに自分・自社のありたい姿を改めて社内でも話しあってみたいと思った。

②同友会活動の三位一体実践を聴く

三位一体とは(第39回定時総会議案書P17から抜粋)から「経営労働委員会では経営指針を学び、社員共育委員会では経営者が社員とともに成長する過程を学び、共同求人委員会では社員を募り若者を学び若者が育つ環境づくりを学びます。」

佐藤氏が新卒採用を続けてこられた経験からのお話だった。「新卒採用について30年前は売上をあげるためにやっていた」が、同友会と出会い委員会活動で学び変わっていくなかで、20年前は新たな組織つくりとして、10年前は新事業準備としてとらえて新卒採用を続けているそうである。

若者を迎えて人を育てないとならない。その一つとしての資格取得(仕事に関係ないどんな資格でもOK)の費用は、コロナ禍でバスの需要がなくなり売上が極端に減少した状況でも会社が全額負担することを続け、成果として一年に一度の経営指針発表会資料へ社長も含め全員が一年間にどんな資格を取得したか一覧でわかるようにする。

地域では人口減少の中、田舎の若者が地元に残って働いてくれるのは奇跡である。その若者たちは地域で消防団に入ったり、青年団に入ったり…など活躍をしてくれ地域でも大切な存在となっていると話す。

私自身、栃木同友会の2024年度活動方針を話し合う会議に出席した一人として、栃木同友会活動方針である「経営の畑を耕し、種まき、根をはる一年~自社と同友会の大いなる実りの為に~」を実践していくために活動することの重要性を考えた。

[文]有限会社芯和
高橋和子

栃木県中小企業家同友会

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