Posted on 2022年9月30日(金) 09:00
コラム
私と中小企業家同友会1
有限会社赤札堂印刷 代表取締役
栃木県中小企業家同友会 理事 小山研一
私が栃木同友会に入会したのは、1986年頃で28才位だったと思います。営業の足しになれば…なんていう軽い気持ちで入会しました。
当時は、バブル景気に突入せんとする頃で大きな話が飛び交い、好景気に浮かれていました。同友会の経営指針セミナーでも「前年比10%増なんていう目標ではだめ、2倍、3倍にするような目標を」と、ハッパをかけられたものです。
とにかく求人難の時代で、募集しても人材が集まらない事が発足間もない栃木同友会の会員の共通の悩みでした。そこで、東京の真似をして共同求人をやろうという事になり、やり方もわからないままに十数社でポスターを作って県内の高校・専門学校・大学などに配布して合同説明会なるものを企画しました。
さてその当日、会場設営をして待ち構えるも、一人も来ない。途方に暮れているところに、たった一人作新の進路指導の先生がたまたま様子を見に来てくれました。「君たち、そんなやり方ではだめだよ」と、言う事で急遽、高校の新卒求人のノウハウについてアドバイスをしていただきました。企業説明会のはずが我々が説明を受けるという、笑えない状態でした。
翌年からは高校生、大学生それぞれに合った活動が出来るようになりました。また、同友会の共同求人は有名だったので、県内の大手ステーキチェーンや自動車販売、生協なども加わり形は整いました。しかし、長続きしなかったのは、同友会の理念ということが根底になく、ただ「採用」のためだけに集まって共同でやったに過ぎなかったので、求人状況が好転するとともに同友会から離れて行ってしまったように思います。
今思えば、わが社で人材が集まらない、育たなかったのは、経営者(自分)が未熟だったのです。同友会の例会で先輩経営者の素晴らしい経営体験を聞いて自社に帰るたび「笛吹けども踊らず」の社内に焦りと孤独感に苛まれていました。
経営理念を作って毎年計画を立て、どういう会社にしたいのか、具体的にどんなを目標を達成すれば利益が上がり社員にも還元が出来るのか、明文化し共有するなかで自信もつき、会社も安定しました。
あれからナン十年。残念ながら、何倍にも伸ばすような華々しい成果は上げられませんでしたが、毎年堅実に利益をあげてこられたのは、同友会で学んで指針を作れたからだと思います。
私と中小企業家同友会2
NPO法人CCV 副理事長
栃木県中小企業家同友会 理事 神戸真弓
NPO法人CCVは、フリースクールと障害福祉サービスを営む法人である。同友会との出会いは、「人間尊重の経営」という言葉を見た時だ。この言葉を掲げる同友会に入っている企業なら、障害者雇用に協力的なのではないかと考え、障害者雇用と実習先開拓を目的に入会した。
入会当時は、県例会等には参加せず、障害者問題委員会(現ダイバーシティ委員会)のみの参加だった。事業所が2つに増え、職員も増えてきた頃、徐々に経営を意識するようになり、経営指針セミナーを受講することにした。1年目は、数字(経営計画)について学ぶことだけで精一杯で経営指針を作るどころではなく、濃霧の中を歩いている感覚だった。2年目になってやっと数字も理解できて、理念と運営方針を作る事ができた。
当時私はまだ管理者ではなく、職員さんと一緒に現場で支援をしていた。理念と運営方針ができただけでも、現場の空気感が変わったように感じた。それからは県例会にも参加し、経営指針をつくるための学びを深めた。その後管理者となり改めて、自分が管理する事業所の経営指針をつくるために、再度セミナーを受講した。「理念」「ビジョン」「経営計画」をつくり、それを組織全体に浸透させていくために必要なことを、サポーターの皆さんや事務局の二階堂さんから、丁寧に教えていただいた。ひとつひとつできることから取り組んだ。
同友会は、人を大切にすることと同じくらいに、持続可能な経営を存続させ、そして発展させることの大切さを私に教えてくれた。倫理観と経営のバランスが大切だと教えてくれた。経営指針を職員さんと共有してから、職員さんが主体的に動けるようになったと思う。
これからは、経営指針を職員さんと一緒に磨いていき、目指す方向を共有したいと思っている。働きがいややりがいは、「やりたい」という気持ちがないと生まれない。主体的でないとその「やりたい」という気持ちは生まれない。働きがいを感じて働ける職場を職員さんと一緒につくっていきたい。そして利用者さんと職員さんが共に輝ける職場をつくっていきたい。
そのためにこれからも同友会を通して異業種の方々と共に学びを深めていきたいと思っている。
Posted on 2022年7月31日(日) 12:00
発行日:2022年 7月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。
Posted on 2022年7月31日(日) 11:00
News Topic 01 全国のNEWS
~中小企業家同友会全国協議会第54回定時総会 in 沖縄~
誇り高き「理念」につどい 新しい時代へチャレンジ!
2022年7月7日・8日の2日間に亘り、中小企業家同友会全国協議会(以下「中同協」の第54回定期総会が開催された。
1日目は全部で17の分科会が開催され、私は第6分科会【採用と共育】「社員と共に創り上げた『日本で一番大切にしたい会社』」((株)琉球補聴器 代表取締役 森山 賢氏(沖縄同友会理事)の報告に参加した。
父親の会社に中途入社した森山氏は、自社にある問題の原因が自身にあることを社員から突き付けられ「本当のリーダーになろう!」と決意。そこから自身の態度を改めることから始まった。森山氏が社員と関わる際の3つの柱は、①理念の浸透、②朝礼を活かす、③みんなの夢を実現する「夢決定会議」。
森山氏の言葉で特に印象に残ったのは「変えられるのは自分だけ」と、採用・共育に関して「泳げるようになってからプールに入る人は居ない」の二つで、私自身に深く響いた。
中小企業は平和の上に成り立つ

崎原真弓氏
2日目はてぃーだ観光(株)取締役 崎原真弓氏による特別報告。同氏はバスガイドを仕事としているが、その型破りなガイディングスタイルから「沖縄のスーパーガイド」と称されている。激動の歴史を生き抜いた琉球の先人たちが大切に語り継いできた真心「肝心(ちむぐくる)」。それをテーマに構成された独り語りや唄・三線(さんしん)・琉球舞踊・沖縄空手を演出に取り込んでいた。
崎原氏の報告は三線から始まり、ウクライナ戦争に対する悲しみ、黙とう、そして「お婆」の姿に扮して77年前の沖縄戦、大人の起こした戦争により一瞬でたくさんの子供たちの命が奪われた深い深い悲しみ、そして、何事もない当たり前の三度の食事がある有難さ、人間は支え合って成長していくもの。この想いをお話し頂いた。
我々中小企業は平和があって成り立つが、平和のありがたさを深く再確認させて頂いた特別報告だった。
続く特別講演は、京都橘大学教授・京都大学名誉教授 岡田知弘氏による「ポストコロナと中小企業の果たす役割 〜新たな地域経済社会への展望〜」だった。岡田氏からは、日本の中小企業を取り巻く情勢を主体的観点からとらえ、日本経済・地域経済再生の方向はどうあるべきかを投げかけた。その上で、コロナ下でも地域の中で大きな社会的役割を果たす中小企業家たちと同友会組織、そして、展望「ポストコロナ」を真に中小企業が主役の時代にしていこうという内容となった。
今回の定時総会は予定されていた全体での懇親会が中止となったが、設営された沖縄同友会の皆様から、組織運営についていくつもの学びを得ることができた。また、今回は栃木同友会八木代表の分科会報告が行われたが、その慰労会へ栃木同友会メンバーだけでなく中同協顧問国吉氏にも加わって頂き、栃木同友会の未来を語り合う場となった。今回の中同協定時総会で得られたことを、自社と同友会活動に繋げ、実践していきたい。
[文責]株式会社ウィステリアコンパス
斎藤秀樹
Posted on 2022年7月31日(日) 10:00
News Topic 02 栃木のNEWS
~6月県例会 県南支部設営~
6月の県南支部例会は小山城南市民交流センターゆめまちとZOOMで開催された。今回の報告者は株式会社シンデンの代表取締役八木仁氏である。7月に控えた中同協第54回定時総会プレ例会として、テーマ「私たちは中継者」が報告された。主なテーマは以下の4つで、①自社の従業員の年齢構成について、②後継者は「ひがみ、ねたみ」の対象となる、③社員さんは自社の商品・サービスに誇りを持っているのか?、④次の後継者に何を一番伝えるのか? について報告が行われた。
いずれの内容も経営者の立場であれば興味深い課題で、向き合わずにはいられないと思う。個人的見解では有るが纏めると、①については手当をしないと時間の経過と共に社員の平均年齢が上昇し会社の存続に係る。②については組織に於ける人の心について理解と対処方法を知らないと組織の統制が難しくなり安定的な運営が遠のく。③については労使見解にある「やりがいのある仕事」を社員がしていないと会社の存続はないかも知れない可能性が高まる。④経営者とし積み重ねて来た知見をどのように次の経営者に伝えるのか?と私はこう捉えた。
いずれのテーマも八木代表自身が20年以上経営者として現場で悩み、考えて実践して来た事を非常に分かりやすくお話して頂きました。その報告内容を聞けば「ああ、成程!」と頷く様な目から鱗の貴重な体験談と解決方法ばかり。私はこう思う。大切な事はその課題を前に「真摯に向き合う」という姿勢と「経営をする」という強い決意なのではないのだろうか?人間誰しも易きに流れたい。経営をしていれば様々な課題や困難は訪れない事はないだろう。そんな時でも正面から向き合って課題を克服してきた八木代表の経営成果の発表は、間違いなく沖縄の地でも多くの経営者に希望の光を輝かせるだろう。

全国総会第8分科会で報告する八木仁氏
[文責]株式会社アイテム
阿良山輝明
Posted on 2022年7月31日(日) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~県央支部暑気払い~
戻り梅雨となった7月15日の蒸し暑い夕暮れ、県央支部例会の暑気払いが、同友会事務局近くの「朝採りレストラン Nukumori」にて開催された。
思えばこの二年あまり、県央支部の皆さんとは食事をしながらじっくりと語り合う機会が殆どなかったため、貸し切り状態となったお店に支部メンバー10名が集まり、お互いの近況報告や雑談、経営に関する談話に大いに花を咲かせた。
ひときわ参加メンバーの経営課題の話題になると、酒が入っていながらも、様々な視点・角度から鋭い問いかけがなされたうえ、議論が盛り上がり、アドバイスする方もされる方も各々が気づきを得た様子であった。
各会社においてもここ数年、暑気払いはもとより、歓送迎会、懇親会、忘年会等が自粛されているところが多いと思われるが、飲食とともに、思い思いの話題を振りまきながら社員さんとのコミュニケーションをとることがいかに大切な時間であったかに気づかされ、自粛が当たり前とならないように工夫していきたいとの思いに至った。
今回、お店のオーナーのご厚意で長居させてもらい、あっという間に3時間程度が過ぎてしまったが、名残惜しくもそれぞれがまた、経営に向き合う姿勢を確認しあいながらの解散となった。
そして来年も、更に多くの方々と暑気払いをご一緒出来ることを楽しみにしている。
[文責]株式會社総研
小岩圭一