『 News Topic 』カテゴリーの投稿一覧
Posted on 2026年4月1日(水) 11:41
News Topic 02 全国のNEWS
労基法の約40年ぶりの大改正!?【後編】
前回は、7つの改正案のうちの1.連続勤務の上限規制(14日以上の「連続勤務」を禁止)、2.勤務間インターバル制度の義務化、3.つながらない権利に関するガイドラインの策定、の3つを見た。それでは早速残り4つの改正案を見ていこう。
4.副業・兼業の「労働時間通算」ルールの簡素化
現行:労働時間および割増賃金の算定は、本業と副業・兼業先の通算することと定められている。つまり複数の会社で働く際、「全ての会社の時間を合算して残業代を計算する」というもの。
改正案:副業・兼業者の割増賃金の算定において、本業と副業・兼業先の労働時間通算)レールを適用しない。つまり「副業先の残業は副業先だけで計算する」とする。
目的:会社が副業を認めやすくするための緩和措置となる。
5.有給休暇の賃金計算を「通常賃金」に一本化
現行:年次有給休暇取得時の賃金の算定方式は、(1)平均賃金方式、(2)通常賃金方式、(3)標準報酬日額方式の3種類があり、企業はいずれかを選び、就業規則に定めることが義務付けられている。
改正案:有給を取った時の給料の計算方法を、「普段と同じ給料を払う方式(通常賃金方式)」に原則としで一本化(通常賃金方式:所定労働時間で支払われる通常の賃金)。
影響:時給制のパート・アルバイトの方にとって、有給を取った際の手取りが分かりやすくなる。
6. 「週44時間労働」特例措置の廃止
現行:法定労働時間は週40時間が原則だが、従業員が10人未満の特定業種(「飲食店」「理美容店」など)の事業場では、法定労働時間を「週44時間」まで延長できる特例が認められている。
改正案:「週44時間まで働かせてOK」という特例を廃止し、全業種で週40時間を基本に統一する。
背景:厚労省が行ったアンケート調査で、特例対象事業場の87.2 %が特例を利用していない、という結果が示され、特例措置はおおむね役割を終えたと判断された。
7.法定休日の「事前特定」の義務化
現行:労基法では原則として週1日以上の休日が義務化されている。ただし、どの日、どの曜日を法定休日に特定するかの義務はない。
改正案:就業規則などで、「何曜日が法定休日(絶対に休む日)か」を事前に指定することを義務化。
目的:休日出勤が発生した際、それが「35%増しの割増賃金」になるのか「25%増し」なのかを明確にし、トラブルを防ぐため。
前編、後編と2回に渡って労基法の改正案を見てきたわけだが、会社としては改正案に対処するため、社内でのミーティングや就業規則の見直しが必要となる。なるべく早く対応して行くことが大切だ。
[文責]八木澤 和良]
八木澤社会保険労務士事務所 県北支部長
Posted on 2026年4月1日(水) 11:13
コラム
今月の書籍紹介
産業のつながりを考える本
『0からトースターを作ってみた結果』という本を知っていますか?
ちょっと変わったタイトルの本です。この本は、「パンを焼くトースターを自分一人で作ってみる」という挑戦を記録した本です。
さて、「トースターを作る」と聞いて、あなたはどう考えますか?
「部品を買い集めて組み立てる」「自分で設計図を書く」―そう思う人が多いと思います。でも、この本の作者はもっと手前から挑戦を始めました。「材料そのものから自分で用意してみよう」と考えたのです
そこで著者がやろうとしたことは…
鉄鉱石を自分で探す、銅を自分で手に入れる、雲母やプラスチックの原料を集める、それらを自分で加工する、部品の形に仕上げる、最後に組み立てるという、すべての工程を自分の手でやってみることでした。
その結果わかったことは?
現代の製品は、一人の人間の手ではほぼ作れない
ということです。
これは、今の私たちの暮らしにも当てはまります。
私たちの日常生活は、目には見えないたくさんのつながりで成り立っています。そのつながりのどこかーか所が壊れるだけで、思わぬところまで影響が広がってしまいます。
たとえば、海の重要な航路(海峡)が通れなくなったとします。「石油やLNG (液化天然ガス)が届かなくなる」だけではなく、次のようなことが連鎖的に起こります。
ガソリンの値段が急に上がる、ガソリンそのものが手に入らなくなる、都市ガスが使えなくなる、発電できる量が減り、地域ごとに順番で停電が起きる(輪番停電)、LNG は肥料の原料にもなるため、肥料が不足して食料が作れなくなる(野菜だけでなく、お米なども)、重油が使えなければ漁船が動かず、魚が獲れなくなる、物流(トラックや船での運搬)が止まれば、スーパーの棚から食べ物が消える、電気が止まれば、水道まで止まる。
しかも、これが東日本大震災のように回復するわけではありません。代替えを探すことができません。下手をすれば数年間にわたって続くかもしれないのです。
この本を読むと、見えてくることがあります。
私たちの足元にある「当たり前の暮らし」は、実は信じられないほど複雑で、精密なしくみの上に成り立っています。
「平和」という言葉を、あなたはどう惑じますか?普段は「きれいごと」のように聞こえるかもしれません。でも、この本を読んだ後では、平和がなければ自分たちの生活がどれほど簡単に崩れてしまうか、リアルに感じられると思います。また、「なぜ多様性(いろいろな国・人・考え方とつながること)が大切なのか」についても、改めて考えてみてください。
この本は、世の中のしくみの複雑さと、そのしくみがいかに精巧にできているかを教えてくれます。
[文責]石綱 知進]
専務理事 (株)共立 代表取締役
Posted on 2026年4月1日(水) 10:54
コラム
Alと会話しながら自動会計システムを作ってみた話
はじめに正直に申し上げます。私はIT業界の入門資格であるITパスポート試験にも挫折したほどのIT初心者です。本コラムは、そんな私がバイブコーディング(AIと会話しながらプログラムを作り上げる手法)に挑戦した体験記です。より良い方法やセキュリティ上の問題点もあるかもしれませんので、あくまでも参考記事としてお読みください。
今回挑戦したのは、数百枚あるレシートの現金出納帳の自動化です。
【必要だったもの]
使ったものは以下のとおりです。レシートのスキャンには「ScanSnap」、プログラミング言語は「Python」、それを動かす開発環境は「VSCode」、会計ソフトは以前購入していた「弥生会計」を使いました。レシートの内容を読み取って判断するAIには「Vertex AI」のAPIを利用しました。Googleのサービスで、企業データの取り扱いが非常に堅牢とされているため選択しました。
システム構築の相談役(壁打ち)にはGemini、実際のプログラム作成にはClaudeを活用しました。Claudeは一度に処理できる量に制限がありますが、プログラミングの精度はGeminiよりも高いと感じました。
【レシート自動転記の流れ】
ScanSnapでレシートをスキャンし、所定のフォルダに保存します。次にVSCodeからPythonプログラムを実行すると、Vertex AIがレシート画像を読み取り、日付・金額・店舗名・勘定科目を自動で判断します。結果はブラウザで確認できるレポートと、Excelで修正できるファイルとして出力されます。内容を確認・修正したうえで弥生会計に取り込む流れです。修正した内容は、AIの学習データとして蓄積されるため、使えば使うほど精度が上がっていく仕組みになっています。
【やってみて感じたこと】
以前なら専門業者に依頼すると何十万円もかかるようなシステムが、初心者でも作れてしまいました。マネーフォワードのような便利な会計サービスもありますので、資金に余裕のある方はそちらの方が手軽です。ただ、小さな業務効率化の成功体験を積むことで、「自社独自の大きな業務効率化やアプリ開発が必ずできる」と感じました。上記のシステムの構築は、文章にすると難しく感じるかもしれませんが、プログラミングの知識は皆無です。
iPhoneは、電話・iPod ·インターネットの組み合わせで世界を変えたと言われています。AIとプログラミング、そして自社に蓄積した知識や強みを掛け合わせることで、大きな可能性が生まれると感じます。
一方で、本格的に業務で導入をするためには、AIが作成したプログラムをそのまま稼働させることへの不安があります。セキュリティ面に詳しい方がいれば、ぜひご意見をいただきたいです。同じような挑戦をされている方とも、ぜひ情報交換できれば嬉しいです。
[文責]齋藤 丈威]
理事 サイトウ行政書士事務所代表
Posted on 2026年3月5日(木) 16:58
News Topic 01 県央支部1月例会
人口減少時代に、地域と企業のこれからを考える
2026年1月20日、本年度最初の県央支部例会が宇都宮市豊郷市民センターで開催されました。テーマは「あなたの仕事はその地域で成り立ちますか?」。ファシリテーターは石綱知進氏でした。
今回の報告では、国土交通省が公表している各種データをもとに、栃木県、そして私たちの会社の未来を「夢を見ないで」現実的に考える視点が示されました。感覚や希望的観測ではなく、人口動態や都市構造の変化という客観的事実から将来を読み解く姿勢が印象的でした。
特に印象に残ったのは、栃木県の人口減少の現状です。2025年時点で人口は190万人を下回り、出生数の減少と若年層の流出により、自然減が長期化している状況が示されました。また、いわゆる「消滅可能性自治体」とされる市町村も存在し、若年女性人口の減少が顕著な地域もあるなど、地域社会の持続可能性に対する課題が現実味を帯びています。人口減少は単に数字の問題ではなく、市場規模の縮小や労働力不足として、確実に私たちの事業環境へ影響を及ぼします。
さらに、国の長期的な国土政策として紹介されたのが「国土のグランドデザイン2050」です。これは2050年を見据え、急速な人口減少や災害リスクの高まりに対応しながら、「対流促進型国土」の形成を目指す構想です。単なる一極集中ではなく、地域間で人・物・情報が双方向に行き交う「コンパクト+ネットワーク」という考え方のもと、持続可能な地域生活圏を形成していくという方針が示されています。
中でも重要だと惑じたのは、人口10万人規模の都市圏の意味です。人口約10万人規模の都市は、医療・教育・商業・文化といった基礎的な都市機能を維持できる最小単位とされ、ここから外れてしまうと多くの業種が成立しにくくなる可能性があります。自社の事業が、こうした都市機能とどのように結びつき、どのエリアを商圏として成り立っているのかを再確認する必要性を強く惑じました。
今回の報告を通じて、人口動態や国土政策は決して遠い話ではなく、私自身の職業観や地域戦略に直結するテーマであると実惑しました。今後は、栃木県の人口構造の変化や国の方針を踏まえながら、自社の業種がこの地域でどのように持続可能な形で発展できるのかを、より具体的に検討していきたいと思います。
[文責]入江 正文
有限会社オフィス日光 管理部長
Posted on 2026年3月5日(木) 16:51
News Topic 02 栃木のNEWS
県南支部1月例会
皆で、労使見解を読もう!!
~ワイワイ語り、体験を闘き感性や考え方課題の違いを発見し会社の経営に生かそう~
1月21日に小山交流センター「ゆめまち」にて、参加者10名による県南支部1月例会が開催された。新年初めの例会、最初はウォーミングアップで一分程度の近況報告からスタート、「今期最高益」・「市から色々なお願い事をされている」・「ここには書けないちょっとディープな話」.etc.あり、その後に例会「労使見解を読もう!!」に入っていく。
流れとして①「人を生かす経営~中小企業における労使関係の見解」の朗読音声を聞く・②全体像のイメージ共有・③労使見解に挙げられ、経営者に求められること((樹シンデン八木仁代表取締役作成の資料)を用い他の人との惑性や考え方、課題の違いを発見していく。
①朗読音声を拝聴から②参加者の声のまとめ
「勤めていた企業に労働組合は有ったが何をしているのか分からない組織であり、咋今は労使で闘うという事はあまり見られず個人との話し合いでの職場環境の改善、またその話しが発端で噴嘩となり辞めていく事が多く、中小企業では特にその傾向が強い。」
「大規模ストライキとなれば遠い海外の話として捉え、労使闘争の経験は無いという声が有る中、参加者の中には実際に労使闘争を経験した方もおり、体験談として自宅に押し掛けられ怒鳴り込みの抗議をされた経験が今でもトラウマになっており、現在も自分の意見を言えず相手の意見を受け入れてしまう心理が有る。」という壮絶な体験を教えて頂けた。
③資料を使い自社の取り組み・課題の発見
「自発性・創意性は熟練エがいるおかげで納入先へのコストダウンをこちらから提案でき、やりがいが有る環境が作れている。」
「社長の言葉として従業員の給料を考え、いくら儲けた会社ではなくいくら社員に払えたかを自慢できる様に努める。」
「労使見解が有った所から社員への見解・会則を作っていった。」
「前社長の時代に3.11の震災による受注減による休業、給料カットを伝えた所、社員からの厳しい声が噴出した。その経験もあり同じ憂き目にあわない様、自発性を高める教育、制度の活用、全員に賃金が行き渡ってから役員報酬を取る様に改めた。」
強みや取り組み、力の入れ所は違うが何かしらの取り組みを進めている。しかしまだ道半ばで経営に関しての問題を考えたいが、プレイヤーとして仕事をこなしており自分の時間を作る環境から整える必要を感じるという声も聞こえていた。
かく言う私自身もプレイヤーとして働く事が多く、会社の方針は社長・専務の決定を後から聞くのが殆どでは有るが、現場で社員の声を間近で聞ける中間の立場とも考えている。
いくら社員に払えたかを自慢すると言った事を実行し、社員からは待遇が良いとの声、派遣社員にも賞与として社長個人がボーナスを出し、結果的に派遣社員でも士気が高く感じる。
相手に感謝し、感謝の念を感じれば自然と行動に出てくる物だと思う所で、良き事は継続し、また今回の資料で足らない物を更に改善しこれからの企業活動に繋げて行きたい。
[文責]大出 諭]
(有)大幸製作所 主任
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