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銚子電気鉄道の視察ツアー

百聞は一見に如かす。
銚子電気鉄道が教えてくれる「何がなんでも生き残る」経営

3月22日、千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道(以下、銚子電鉄)の視察ツアーを行った。浅野敏ー氏((株)コメノイ)の運転する車に深澤雄一氏((株)フカサワ)・小岩圭一氏((株)総研)と私斎藤が乗り、朝8時に鹿沼市から現地へ向かった。

 

目的は、5月26日の定時総会で基調講演をお願いしている銚子電鉄・竹本勝紀社長の経営現場を、われわれ自身で拝見することである。

午前11時を過ぎたころに銚子市に到着。少し早めの昼食で美味しいマグロ丼を堪能。銚子駅から乗り込んだ昭和レトロな2両編成の電車は、休日ということもあり、満席で立ち客が出るほどの盛況ぶりだった。
車窓からはのどかなキャベツ畑や漁師町の風情ある景色を抜け、途中下車して犬吠埼灯台を散策した。

しかし、今回の視察の真の目的は観光ではなく、万年赤字と言われる鉄道事業を存続させるため、銚子電鉄が繰り広げている「あの手この手の生存戦略」を肌で感じることだ。

仲ノ町駅で面会した竹本社長は、自ら車掌の制服を身にまとい、来場者を接客していた。そこでは「社長見習い」の肩書きを持つ猫の撮影会やカレンダー販売が行われ、駅舎内にはネーミングライツや自虐ネタを交えたポスターが所狭しと貼られている。本業の赤字を埋めるべく、売上の7割を稼ぎ出す「ぬれ煎餅」や、経営状態に引っ掛けた「まずい棒」など、なりふり構わず現金を生み出す執念がそこにはあった。

そして、現地に行って、銚電がお客様から「愛されている」という事実に気づいた。古い車両や駅舎を逆手に取って「動く鉄道博物館」としてエンタメ化し、クラウドファンディングなど常識破りの挑戦を続ける姿が、多くのファンの心を惹きつけている。

来たる5月26日(火)、ライトキューブ宇都宮で開催される栃木同友会の定時総会にて、この竹本社長に基調講演を行っていただく。先日、オンラインで事前打ち合わせを行った際、竹本社長は力強くこう語った。「焦っている時にやることは、ほぼ間違いである」という教訓のもと、危機時は本業に徹するか、リスクを低減した形でのチャレンジが重要である。

現在、我々中小企業は、物価高騰やサプライチェーンの分断といった「全く先が読めない土砂降り」の状況であり、今年度の栃木同友会の大きなテーマは「生き残る」である。預金残高50万、借金2億という絶体絶命の淵から這い上がり、知恵と汗で道を切り拓いてきた竹本社長の言葉には、我々が明日を生き抜くためのリアルなヒントが詰まっている。経営は、現場を見ずして語ることはできない。

5月26日の総会には、是非とも多くの会員の皆様に足を運んでいただきたい。そして、竹本社長の「あきらめない」熱量を直接受け取り、自社の生存戦略を考える機会として頂きたい。

[文責]斎藤 秀樹]
(株)ウィステリアコンパス代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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