『 商い話 』カテゴリーの投稿一覧

No.173_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部9月例会~

共に育ちあう社風づくりに向けて
~組織の垣根を超えた学び合いの実現を目指す~

9月25日に板屋ビルジングにて鹿沼・日光支部の例会を行った。

今回は「共に育ち合う社風づくり」というテーマで株式會社総研 代表取締役 小岩圭一氏に報告をして頂いた。

株式會社総研は創業55年の企業で不動産・公共事業・民間建築等(社会基盤整備)と公害・廃棄物処理問題・気候変動・生態系等(環境保全)に係る業務を扱っている。

平成14年に2社が合併して株式會社総研となったことと業務上専門性の高い(有資格者が多い)社員が多いことがあり部門間の連携がうまくいかない状況が続いた。

入社後先輩から「給料が上がらない」という不満を聞くことがあり、実際に東日本大震災後の線量測定で利益が大きくなった時も人件費に反映されなかった。

そんな中、経営の勉強をしなくてはと思い立った時に斎藤氏(現代表理事)に誘われ同友会に入会し、その年に開催された「指針をつくる会」参加し翌年に最初の経営指針は公表した。

その経営指針を実践し職場環境をかえるために職場改革プロジェクトを立ち上げた。その中のウェルビーイング委員会で社員満足度調査を実施したところ、一部の社員から「現在の職場環境は働きにくい」「やりがいが感じられない」との声が上がった。この結果に小岩氏は社員の気持ちが明らかになって良かった、ただし社長一人では解決できない、みんなで考えようと社員と共に取り組んでいる。

グループ討論では関係の悪い社員同士の対応についての質問には、対話の必要性とその継続が必要でそれを諦めた時点で関係が断絶してしまう、それぞれの違いを分かってもらうことが重要と言っておりました。

小岩氏自身はまだまだ発展途上と言ってましたが、会社のビジョンの「みんなでいい会社をつくろう」~めざせ100年輝業~に向けて突き進んでるのだなと感じました。

最後に小岩氏は「傾聴」の達人でその穏やかな話口と相まって人を引き付ける魅力に繋がっているのだなと思います。

[文]株式会社コメノイ
代表取締役 浅野 敏ー

No.173_News Topic:全国のNEWS

News Topic 04 全国のNEWS
~第52回青年経営者全国交流会 in 宮崎~

われわれ青年経営者で次代に誇れる
豊かな世界を創ろう!

2024年9月19日~20日に『集え! 変革者~日本のひなたから照らす未来~』をスローガンに第52回青年経営者全国交流会が開催された。全体の参加者は約1900名、栃木から3名が参加した。

今回は20分科会あり私は第3分科会に参加した。第3分科会は経営者の自己変革『廃業寸前の家業と自分自身の変革~売上が10倍になった6年とこれから~』をテーマに石川同友会、有限会社音地自動車商会・代表取締役 音地利亮氏の報告を拝聴した。

音地自動車は中古車の販売や修理、保険、車検業などを生業にしている。音地自動車は音地氏の祖父が創業し音地氏で三代目になる。音地氏は当初会社を継ぐ気はなかったと語った、理由は氏が幼い頃から会社の業績が右肩下がり、会社の経営について両親のケンカから「こんな会社継ぐべきじゃない!」と思い大学卒業後は医療関係の会社に勤めながら、個人で事業を行い稼ぐ力を身に着けたと言う。そんな音地氏が変わる気かっけになった、大きな出会いが3つあると語った。

1つ目はフットサルの修行のために行った、ブラジルでの出会いだ。ブラジルの人達は陽気な人や家族思いの人が多かったため氏の考え方や気持ちに変化があった。

2つ目は父に癌が見つかり救急搬送され、会社を開け閉めする中、近所の方から心配する声や励ましの言葉で自社の存在意義に気づいた。

3つ目は父が亡くなり整備士がいなくなった時、音地氏の父や祖父にお世話になったと言う親方に整備士の紹介などで助けてもらい、父や祖父が築いて来た物を知る。

音地氏は自社の存在意義に気づいたころから理念経営の重要性を感じ、同友会に入会した。入会してからは支部長や指針講座座長、青全交実行委員長など積極的に関わって来た、『自分の知る所に変革の種は無く、未知に飛び込む事が自己変革になる。』と語り報告は終了した。

青全交の参加は今回で3回目になるが、若手の報告や討論はベテラン経営者の報告や討論と違った面白さがあり、今後も色々な全国大会に参加したいと思った。

[文]株式会社シンデン
専務取締役 八木 匠

No.172_目次

発行日:2024年 9月30日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.172_News Topic:全国のNEWS

News Topic 01 全国のNEWS
~神奈川県中小企業家同友会 共育講演会~

「分からない」から始まる人間の育ち合い
『〜学び合う文化をすべての企業に〜』へ参加して

弊社が掲げている今年のテーマは「わからないことをわからないと言おう!」です。昨年の県央支部10月例会で古屋先生の目指す「学び合う教室文化づくり」の映像をみて、このような会社文化を作りたいと思ったからです。

しかし現実はというと、「私は知らない、聞いてない、関係ない」などの「あきらめのわからない」がまだまだ出てきます。これを「わからない」「どうやるの?」「教えて!」と「始まりのわからない」が多く飛びかうようにしたいと思っていました。

今回先生は、主体的・対話的で深い学びとなる「授業づくり」、すべての子供たちの居場所をつくる「教室空間のデザイン」、聴く力を育て、聞き合う関係を育てる、「ひと・関係づくり」の日々の実践が大切であることを話されていました。

その話を聞き、私も【①日々の業務の中でのわからないや顧客のわからないに遭遇した場合、これを解決するための顧客や仲間との対話や探求を重視し、次へ活かすことのできる仕事づくり】、【②リソースの活用によって社員達にとって居心地が良く、学びによって支え合い高め合う人間関係が育つ場となるような空間デザイン】、【③継続的な社員教育のほか、関係先や地域とつながるひと・関係づくり】の3つの領域の実践を改めて推し進めていきたいと思いました。

また先生は、「学び合う文化」を育てるうえで、①ビジョン(文化づくりのビジョンをしっかり伝え、共にその実現に取り組む)、②スタート期(年度初めの一週間が一年の行方を左右する大切な時期、周囲が頑張ろうという気持ちで迎えるなか、強いリーダーの役割を演じる)、③節目(確認や課題抽出により新しい取り組みを行う)が大切であることを話されていましたが、これは毎年の経営指針の策定とその後の落とし込みにも参考となりました。

これらはまだ小さな教室や会社ごとでの実践となりますが、このような教育を受けた学生たちが入社し、また社員達もこうした学び合いを通じて、人が育ち合い、支え、認め合う社会への変容につながる可能性を感じた講演会でした。

古屋先生は、来年度の経営フォーラムでお呼びする予定です。会員の企業文化づくりに必ず役に立つ内容であると思います。それまでの間、私も自社及び同友会で学び合う文化を少しでも高められるよう頑張ります。

[文](株)総研
代表取締役 小岩圭一

No.172_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県央・県北支部合同9月例会~

独自性言語化ワークショップ
自社を「こ・と・ば」にする

9月17日、宇都宮市東コミュニティーセンターで、県央・県北支部の合同例会が行われた。今回の例会は、合同例会三回シリーズ企画の中の第二弾となる。

『自社を「こ・と・ば」にする』をテーマに、山形同友会山形支部SPラボの布施将英氏をファシリテーターとしてお招きした『独自性言語化ワークショップ』であった。

布施氏は、山形同友会で10数年活動されており、参加者の常習化と企画内容のマンネリ化を打破しようと取り組んでこられ、約4年前に山形支部の中で有志数名と「スマイルパートナー研究所/SPラボ」を開設され、同友会活動内容のテコ入れを目的に、内外部へ山形同友会の新たな魅力を発信している。

例会の約束事としては、①相手の意見を否定しない、②出す意見は建設的に、③出たアイデアに対しては承認の拍手で賞賛するであって、すべての参加者が他の人の目線を気にせず、様々なアイデアを存分に出し合える、まさに民主的な環境づくりの一環であると感じた。

例会の進め方は、基本的には二人一組がペアとなり、自身の強み・自社の強みを2、3分考えて書き出し、ペアとなった相手がその内容を見て、自身の可能性をことばで伝えてもらう。また今度は、逆の立場で相手に伝える。このようなワーク中心の進め方であった。

ここで必要と感じたことだが、相手には目的をもって話をする。= 対話が必要である。また、短時間で考えて書き出し、相手に伝えることが大切であり、その作業を繰り返すことによって、斬新的なアイデアが短い時間で生み出される。= 時流にのったブランド力の発信が大切である。

まさに、「知恵出して・汗かいて・価値を出す」ことを体験させていただいた。

第一弾の例会は、「インナーブランディング」の内容であったが、今回の例会は「アウターブランディング」的な要素が主であり、まさに参加者それぞれの会社を「こ・と・ば」で表現し、外部へ発信するための技を学ばせていただいた感がある。

例えてみると、『クレープ屋さんが新商品を開発しました。外側はパリッとした触感であり、鮮度が命です。』この商品のキャッチフレーズは?…

この商品は、爆発的に売れたとのことで、いかに外部へ心に響く発信が有効的なのか、その表れではないだろうか。

もっとも、外部へ発信の「こ・と・ば」のみではなく、その為には、社内での価値観の共有が必要であろう。言い方をかえると、社内での「インナーブランディング」がしっかりと描けていることが必要であると感じた。

今後、11月の第三弾の例会(2024年経営フォーラム)『自社の「か・だ・い」知っていますか?』につなげるための第二弾の例会であったが、考え方の凝り固まりを柔らかくしていただいたところで、第三弾・集大成の経営フォーラムへとつなげられる、非常に価値のある例会であった。

最後に、例会終了後に布施様と食事をさせていただき、「今後も県を超えて繋がりましょう!」との対話で終えた。

布施将英氏 講演時の写真

[文]U-TEC株式会社
臼井 進

栃木県中小企業家同友会

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