No.114_News Topic:全国のNEWS

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~青年経営者全国交流会 in 熊本に参加して~

その仕事は誰を幸せにするのか?

「バカ社長」が気づいた価値観

9月12、13日に熊本でおこなわれた青年経営者全国交流会に参加した。青全交と呼ばれるこの行事は、数ある中小企業家同友会の全国行事の中でも、定時総会、全研と並び三大行事とされているほどの盛り上がりを見せている行事である。

初日は全国各地から選りすぐられた報告者による15の分科会がおこなわれた。私が参加したのは第11分科会。東京同友会の原周作氏による報告である。自ら挑戦する社員が育った理由~「バカ社長」が気付いた価値観~というテーマのこの報告で、原氏自らのがむしゃらな努力や、同友会で必死に学んで創ったはずの経営指針が社内に一切受け入れられないどころか、バカ社長と陰口をたたかれる始末であったという氏の葛藤が赤裸々に語られた。自分自身がいくらがんばっても空回り。経営者なら誰でも一度くらいは経験があるのではないだろうか。そんな会社が、今では社員自らが新規事業の担当にと願い出るほど素晴らしい企業になれたのは、一念発起した氏の、同友会での学び直しやさまざまな努力、試行錯誤の賜物であろう。誰でも同じような経験があるのだと励まされるようでありながら、負けずにがんばろうと刺激を受けた、素晴らしい報告であった。

二代目創業者の決意

青年経営者全国交流会 in 熊本チラシ

2日目は「くまモン」の生みの親として知られる小山薫堂氏による記念講演と日本ジャバラ(株)の田中信吾氏による特別報告であった。

小山氏の講演の中で、最も印象に残ったのは、「企画をするときに自らに問う3つのこと」である。1つめは、「その企画は新しいか」であり、2つめは、「その企画は楽しいか」だそうだ。この2つは我々にも思いつきそうな気がする。しかし、3つめである。「その企画は誰を幸せにするのか」なのだそうだ。企業経営とは、顧客や社員向けなどの違いはあるにせよ、さまざまな企画の集合体と私は思っている。この考え方は企業経営においても、何をするにせよ通底されるべき考え方ではないかと私には思えた。その後の田中氏の報告では、我々青年経営者に向け、2代目経営者ではなく2代目創業者になるべきだとの言葉があり、私の心に深く刺さった。

同友会の皆様へ

最後に、この記事を読んでくださっている会員のみなさんへ。この2日間は内容が濃すぎてとてもこの中で書き切れるものではありません。なんかすごそう。とか、なんか良さそう、勉強になりそう。と少しでも思ったそこのあなた。来年はぜひ一緒に参加しましょう。

[文](株)イシカワ
石川大樹

栃木県中小企業家同友会

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