No.64 第26回 企業訪問 (株式会社 共立)

原点から可能性へ
 ~ファクトリンを武器に顧客開拓へ~

宇都宮市問屋町に入ると、すぐにヨークベニマルの真向かいに株式会社共立の大きな看板が見える。ファク卜クリシを武器に顧客開拓をする2代目社長・石綱知進氏にその戦略を聞いてみた。

株式会社共立は昭和39年に父である石綱勇氏が空気調和・製缶・鋼構造物を基軸に個人事業者として創業した。
昭和50年に法人化してから物流機器・自動機器の製造等を加え、生産に係る周辺設備を統合的にエンジニアリング出来る会社として成長してきた。平成13年に新しい部門であるファクトクリン事業部を立ち上げ、株式会社共立が現在もっとも力を入れている事業である。
ファクトクリンとは、生産機械・設備等の清掃・整備を行い、作業環境改善を可能にすることを目的としている。

最近、栃木県から撤退する大企業が増えている外部要因のため受注減の対策をしていかないと今までのようにはいかない共立ではファクトクリンをこれからの営業の軸にし、そこからメインの工場設備・設置・メンテナンスと窓口を広げて行く考えだ。ファクトクリンは競合する会社は少ないが、乾燥機・搬送装置(コンベアー)などの機械の掃除することは、メーカーを問わず機械を判断する能力がないと仕事が取れない。従業員の能力を上げるため今以上に人材育成には力を入れていく。

知進氏が平成6年に株式会社共立に入社し、平成17年には37蔵という若さで社長に就任した。社長になるまでは経営について意識したことがなく、ーから経営を勉強するために同友会の経営指針セミナーに参加して計数管理的なことやマーケテイングに興昧を持ち、経営の考え方が変わった。

知進氏が今同友会に望むことは、経営指針セミナーに参加する方がもっと増えるようになること。自分自身がそうであるように、今一度自社の経営を見つめなおすため、経営指針・経営計画を全ての同友会会員が作成して欲しい。最近、神戸女子学院内田樹教授の本を読んでから、経営指針の必要性がより理解できるようになり、経営指針を今後の経営にさらに役立てようと考えている。

私もさっそく構造主義の本を読んで見ようと思う。

取材・橋本 秀則

会社の商号/株式会社 共 立
所 在 地/本社工場
〒321-0912 栃木県宇都宮市石井町3379
TEL 028-656-3508 FAX 028-656-3509
会社設立/昭和50年1月29日(創業 昭和39年1月)
資 本 金/15,000,000円
代 表 者/代表取締役 石綱 知進
事業内容/生産機械設備・産業用空調・ファクトクリン(機械・設備 清掃メンテナンス)

栃木県中小企業家同友会

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